Ryzen 7 6800Uのパフォーマンスはいかに?
ここからはGPD WIN Max2に搭載されているRyzen 7 6800Uの性能を確認するため、いくつかのベンチマークを行なった。
今回のテストで使用したゲームタイトルは、『Apex Legends』と『ストリートファイターV チャンピオンエディション』、『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク』、『FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク』。加えて、ゲーム用ベンチマークソフトの「3DMark(Version 2.25.8056)」と、PCの総合スコアを測る「PCMark 10(Version 2.1.2574)」も使った。
さて、ベンチマークについて紹介する前に書かなければならない事項がある。それは、本機を使用してゲームを遊んでいると割と頻繁に発生するクラッシュについてだ。
内蔵GPUを酷使しているとクラッシュしてブラックスクリーンになり、電源ボタンを押してマシンを再起動するしかない状況に陥りやすい模様だ。ゲームによっては描画設定を下げることで回避できることもあるのだが、タイトルによっては解像度を下げてグラフィック周りを低負荷状態にしてもクラッシュすることがある。
電源をはじめとして様々な設定を見直したりしたのだが、原因は判明せず。ベンチマークソフトは回るのにゲームが止まるという謎の現象に悩まされたことは付け加えておきたい。
まずは、ベンチマーク計測ソフトの定番である3DMark(Version 2.25.8056)で計測。Fire StrikeとTime Spyはまずまずの結果。Night Raidでも計測をしようとしたのだが、こちらはクラッシュしてしまった……。一応ポテンシャル的には十分にゲームが遊べるレベルなのは確かなのだが……。う~ん、個体差か。
続いてベンチマーク計測を行なったのが、Apex Legendsだ。こちらは標準解像度である1920×1200ドットでグラフィック設定を最低レベルに引き下げてもブラックスクリーンになるのは変わらず。なので、解像度を1280×720ドットまで下げてみたものの、こちらは1分ほどでブラックスクリーンになってしまい計測ができなかった。
ただ、こちらについてはGPDの公式YouTubeチャンネルにGPD WIN Max2で動作している様子が掲載されている。そちらを見る限り、フルHD解像度かつ中程度の画質に設定すればディスプレーリフレッシュレートの上限である60fps前後をキープして遊べる模様だ。
ゲームパッド搭載機ということで、格闘ゲームのストリートファイターV チャンピオンエディションだ。こちらは最大解像度の1920×1200ドットかつ最高画質に設定したままだと上述したブラックスクリーンに陥るのだが、画質を低く下げることで安定して遊ぶことが可能だ。こちらも基本的に60fpsでの動作なのだが、エフェクトが重なったタイミング(技の演出中など)でやや下がるケースが見られた。
ゲームパッド部との相性も悪くなく、リュウのケツ蹴りアッパー昇龍拳や波動拳キャンセル真空波動といった基本的なコンボは問題なく出せた。
出先で有名プレイヤーの対戦模様をリプレイで観戦できるのもあり、カジュアルゲーマーだけでなくプロゲーマーが試合前に相手のプレイをチェックするのにも良いかもしれない。
続いて、ベンチマーク計測ソフトの定番であるファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレとFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークでも計測してみた。
FFXIVのベンチマークはノート向けの設定と最高品質でも無事計測を終えることに成功。高望みの設定でなければ問題なく遊べるだろう。
FFXVはどうかというと軽量品質と標準品質で計測に成功。快適とは言えないが遊ぶことは可能といったところだろうか。
最後はゲーム用途ではなく、画像作成やオンラインミーティングなどでどれくらい快適に本機を扱えるか確認できる「PCMark 10(Version 2.1.2574)」でもテストした。
「Productivity」と「Digital Content Creation」は全世代のRyzen7 5800Uよりも着実にパワーアップ。「Productivity」は伸びなかったが、これだけのパフォーマンスを発揮するのであればゲーム用途以外でもしっかり役立つはずだ。
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