TikTok creator academy 第4期|第1回講義 「マツダ家の日常」 関ミナティ氏
トップクリエイターに到るまでの道筋。バズり汁がでるまでとことん投稿せよ!
2023年05月12日 12時00分更新
「TikTok(ティックトック)」は、次世代のTikTokクリエイターの発掘・支援を目的にした日本独自のプログラム「TikTok creator academy」の第4期を2023年1月より実施している。TikTok creator academyは、TikTok動画制作のノウハウ提供や特別セミナー、コミュニティー活性化プログラムなどを通してTikTokクリエイターを支援する取り組みで、パイロット版(第0期)を皮切りに第1期・第2期・第3期をすでに実施。
2022年12月6日に開催した「TikTok Awards Japan 2022」では、今年を代表するTikTokクリエイターとしてTikTok creator academyの卒業生が11名ノミネートされ、うち3人が受賞を果たすなど、受講生による企画が人気を博している。さらに、2022年7月~9月で開催した第2期では、54%の参加者の平均再生数が、プログラム参加前と比べて上昇する結果に。また、TikTok creator academy生発の企画としてオリジナル音源を作り、動画投稿を募った結果、9000投稿以上集まるなど、個々の成長だけでなく、TikTokのトレンドにも大きな影響を与えているのだ。
セミナーの講師陣もTikTokで大きな実績を達成しているスタークリエイターであり、自身の経験をもとに得たノウハウを伝授してくれる。「TikTok creator academy」第4期の申込期間は既に終わっている。そこで、この「TikTok creator academy」第4期のセミナーの内容を本記事で紹介する。
これからTikTokクリエイターを目指そうという人にとって、値千金の金言の数々をお届けしよう!
*以下記載内容はクリエイター個人の見解であり、TikTokの公式見解ではありません
トップクリエイターの座から見える景色はどんなもの?
第1回のテーマは、「マツダ家の日常」 関ミナティさんによる「トップクリエイターの思考法」。これまで行われてきたセミナーでトップバッターを務めたこともある同氏だけに、実践的ですぐに役立つ心構えを惜しげもなく披露していった。以下が、そのインデックスだ。
・トップクリエイターの座から見える景色はどんなもの?
・オンリーワンな存在を目指すことで自分たちの価値をブランディングする
・最初の一歩は“世に出ること”。人気の動画を模倣しろ!
第1回目の講師として登場した「マツダ家の日常」の関ミナティさん。詳しいプロフィールは過去記事(https://ascii.jp/elem/000/004/098/4098401/)を参照してほしいのだが、クリエイター集団の顔役として動画投稿はもちろん、企業向けコンサルタントやTikTok攻略本の出版などでも活躍している人物。流暢な語り口で、トップ中のトップクリエイターである自身が、どんなことを考えてきたかを語っていった。
まず関ミナティさんが語ったのは、トップクリエイターになることでどのような景色が見られるか――もっと具体的にいえば“どれくらい稼げるのか”について。
マツダ家の日常が2023年現在、企業からの広告依頼、いわゆる“案件”を引き受けるPR動画1本の金額は、半年前の3倍ほどにアップしているという。マツダ家の日常が、いかにTikTokの波に乗って成功しているかがわかる。実際に、最初は3人で初めたチームだが、今では20人の社員に“いい給料”を支払う会社組織となっているそうだ。
月の収入はかなりの額のようだが、関ミナティさんが現在の自身の目標として掲げている「1億円を掛けた1分間のショート動画」を撮りまくるためには、まだまだ足りないのだと力を込める。
受講者にとっての最終的なゴールをどこに決めるかは本人次第としつつも「皆さんは年間1億円以上を稼ぐクリエイターを目指してほしい。なぜなら今のショート動画市場は何十年かに一度のビジネスチャンスだから」として前置きとした。
オンリーワンな存在を目指すことで
自分たちの価値をブランディングする
世界全体を見渡してもトップクラスのクリエイターであるマツダ家の日常。そうなりえた理由は“ブランディング”にあると関ミナティさんは説明する。
過去を振り返ると、初期に投稿されたロスチャイルドファミリーマートやラップ動画などがバズったことで多くの人に知られるようになったマツダ家の日常。多数の案件が舞い込んでくるようになった。
しかし彼らはすぐにマネタイズに走ることはしなかった。なぜなら、それをしてはほかのクリエイターと同じ土俵で戦うことになってしまうからだ。広告案件では必ずしも自分が好きな商品だけをアピールするケースだけではないため、極論すれば「自分たちの信用を切り売りすること」だと関ミナティさんは説く。そこでマツダ家の日常としては、とにかく動画をバズらせるために動画投稿にさらに注力したのだそう。
すると、バズる動画を連発する彼らにほかのクリエイターからのアドバイス依頼が舞い込み、それに応えていったことが仕事としてのコンサルとなり、結果としてショート動画をロジカルに語れるというオンリーワンの存在=ブランドが確立されたとのだという。
それ以後も、さらなるブランディングの策は練られていった。例えばTikTokについて語るテレビ出演の依頼が来ても、自身の考えを120%披露できない場所には出ていかない(ほかのクリエイターと共演はしない、事前の打ち合わせを綿密に行うなどの)姿勢を貫いたという。“負ける戦いは絶対にしない”ことがマツダ家の日常にとってのブランディングの秘訣というわけだ。
最初の一歩は“世に出ること”
人気の動画を模倣しろ!
とはいえ、関ミナティさんも「動画を見た人に楽しんでほしくて」と動画投稿を初めた当初からブランディング戦略を立てていたわけではなく、結果はあくまであとからついてきたものだと振り返る。
売れるクリエイターになるための第一条件としては“自分が世の中に出ること”。ここでいう“世の中に出る”とは、当然ながらTikTokを駆使してバズりを生むことだ。かつては芸能人やスポーツマンといった一握りの人間しか世に出ることは難しかったが、今ではスマホさえあれば誰もがクリエイターとして世に出られるチャンスがあるのだと関ミナティさんは力を込める。
ではいったい、どうしたらバズる動画を生み出せるのか。その秘訣を関ミナティさんは「とにかく人気動画を模倣!」だと説く。
「オリジナリティとはいったい・・・」と思う人もいるだろうが、それについても答えは述べられた。たとえ同じフォーマットを使ったとしても、作り手が異なればまったく同じモノにはならない、と関ミナティさんは語る。
具体的に模倣元をどう見つけるかは「自分の得意なことを何個か思い浮かべながら、TikTokをずっと視聴していく。するとどこかで自分のやりたいと思っていることと合致する動画に出会う。その中からいいね数や再生数の多い動画を模倣するべき」だと説明がなされた。
まとめると、人気TikTokクリエイターへの最初の一歩は(模倣から)とにかく動画を投稿しまくること。関ミナティさんによると、トップクリエイター同士の共通認識として、動画がバズると“バズり汁”が脳内に湧き出るのだという。するとクリエイティブな思考がさらに研ぎ澄まされて「次はこんなことをやろう」というアイデアが沸いてくるのだそう。いわゆるクリエイターズ・ハイというものだろうか。
なお、注意点としては動画の再生数に浮かれたり気落ちしたりせず、間隔を空けずに投稿を続けることも大事だと関ミナティさんは語る。自身の体験として「次の動画がハズらなかったどうしよう」というプレッシャーで身動きが取れなくなりそうになることもあったが、「●●再生数されたらその理由を5つあげる」というように、投稿をした直後のアクションを予め決めておくことで精神状態に左右されずに、自分の中での成功体験を積み上げて行くことができるのだと力説した。
最後に関ミナティさんは「繰り返しになりますが、まずは実行あるのみ! その熱量の高さに遊び友達は失うかもしれないけど、ともに成功を目指す仲間は必ず増えていく。楽しみながらTikTok投稿を続けてください」と語り、セミナーを締めた。
本連載では、今後もTikTok creator academy第4期でのセミナー内容を随時紹介していく予定だ。次回もお楽しみに!
TikTok creator academyとは?
TikTok creator academyとは、次世代のTikTokクリエイターを発掘、支援することを目的にしたプログラムです。第4期はオープンコース・エデュケーションコースの2コースでTikTok creator academy生を募集し、応募者の中から選ばれたクリエイターには、コース別に2023年1月末よりセミナーやワークショップを通して、動画再生数を伸ばすためのコンテンツ戦略について学ぶ機会を提供しています。
【TikTokについて】
TikTokは、モバイル向けのショートムービープラットフォームです。私たちのミッションは、創造性を刺激し、喜びをもたらすことです。TikTokには、ロサンゼルス、シリコンバレー、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、ドバイ、トロント、シンガポール、ジャカルタ、ソウル、東京などの国と地域にグローバルオフィスがあります。
(提供:TikTok)