令和4年(2022年)分の所得税等の確定申告の相談及び申告書の受付が、令和5年(2023年)2月16日(木)から始まりました。
ところで2020年(令和2年)分の確定申告の注意点として、控除に関する要件の変更がありました。覚えていますか? まず、控除に関する変更点について確認していきましょう
e-Taxで申告すれば青色申告特別控除額が10万円プラス
2020年(令和2年)分から、青色申告者が受けられる青色申告特別控除の金額と要件が変わりました。
これまで青色申告特別控除は、複式簿記で記帳し、貸借対照表と損益計算書などを添付して申告期限内に確定申告すれば65万円の控除が受けられましたが、2020年分からは「e-Taxによる電子申告(または電子帳簿保存)」が条件として追加されました。
e-Taxの電子申告または電子帳簿保存でなければ、控除額が65万円から55万円になります。ただし、併せて基礎控除が38万円から48万円に10万円引き上げられたので、これまで通りの紙による提出でもトータルの控除額は変わりません。言い換えれば、「e-Taxで申告すれば10万円控除額が増える」ということです。
e-Taxで電子申告をするには、マイナンバーカードとICカードリーダーまたはマイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォンがあればOKです。もし、マイナンバーカードをまだ持っていなければ、早めに取得しましょう。マイナンバーカードは、スマートフォンやパソコンから簡単に申し込めます。
また、マイナンバーカードをすでに持っている人も要注意。電子申告で必要となる電子証明書には5年間の有効期限があります。マイナンバーカードが導入されたのは2016年1月なので、2023年で7年目。早めにカードを取得された方は、切れている可能性があります。カードに記載されている有効期限を確認して、もし確定申告書の提出までに切れそうであれば、更新手続きをしましょう。
なおマイナンバーカードの更新は、有効期限の3ヵ月前から受け付けています。期限が近づくと「有効期限通知書」が送られてくるので、記載されている内容に従って更新申請しましょう。
詳しくは「確定申告「65万円控除がルール変更」節税を死守する方法」や「【2022年提出 確定申告】e-TaxもMacでOK「やよいの青色申告/白色申告 オンライン」のメリット」をご確認ください。
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