ポイントは簡単に清掃可能な各種フィルターと、内部に冷たい空気を循環させるエアフロー
デザインと冷却性に注目! raytrekの新PCケースをじっくり見る
2023年02月08日 11時00分更新
冷却性能と拡張性を重視した本体内部構造
本体右側のサイドパネルを外すと、マザーボード裏側の配線や電源ユニットなどにアクセスすることができる。マザーボードトレイには大きめのメンテナンスホールが設けられており、その下には2.5インチベイ2基が搭載されている。
さらにその下の右側には180mmサイズまで対応した電源ユニットが、その左には3.5インチベイ2基が用意されている。試用機の電源は650Wのものだったが、直販サイトでは1000Wまでカスタマイズ可能で、モデルによっては1200Wの大型電源を搭載しているものもある。ストレージや光学ドライブなどを増設する場合はそれに合わせて電源も増量しておいた方がよいだろう。
本体左側のサイドパネルを外すと、マザーボードや拡張スロットなどにアクセスできる。フロントには5インチベイ2基のほか、140mmの大口径冷却ファンが2基搭載されており、筐体外部から空気を効率的に取り込めるようになっている。
取り込んだ空気はCPUやビデオカードなどを冷却しながら、天面と背面のファンで外部に排気される仕組み。試用機は天面のファンが2基だったが、最大3基まで搭載できるようだ。なお、直販サイトでは5インチベイに光学式ドライブのほか、引き出し式の小物入れなどをオプションで追加することが可能。散逸しがちなケーブルやアダプターなどの小物パーツの収納場所として活用するのも便利かもしれない。
ケース内部の空間に余裕があるため、冷却効率はかなり高め。モデルによってはオプションで240mmの水冷システムも搭載可能で、ケース自体は5インチベイと排他的な使用になるが360mmの水冷システムまで対応しているとのこと。発熱の大きなCPUでも安定した動作が期待できそうだ。
このほか、試用機はNVMe Gen4対応のM.2 SSD、GeForce RTX 3060 Ti 8GB搭載のビデオカード、16GBメモリー(8GB×2、DDR5-4800)という構成だった。メモリーは4スロットあり、直販サイトのオプションでは最大128GBまで選択することができる。
クリエイター向けパソコンというだけあって、冷却性能や拡張性が非常に高く、マシンパワーを必要とするグラフィックアプリも軽快に動作しそうだ。次回は、各種ベンチマークテストを実施して、そのパフォーマンスを検証していきたい。