レトロで懐かしいテクノロジーを
最高に便利に簡単に楽しめる!
デジタル通信回線のなかった今から40年近い昔、インターネット以前に流行ったパソコン通信創成期のころ、コンピューターデータは音響カップラーと呼ばれる小さな装置で音響変換されて電話回線でコミュニケーションしていた。今でもファックスにその片鱗が残っている。
今回ご紹介するのは、そんなレトロで懐かしいテクノロジーを最高に便利に簡単に楽しめる「オムロン 音波通信体温計 MC-6800B けんおんくん」(以降、音波通信体温計)だ。ごく普通の体温計と同じく、脇で体温を測って小さな数字が表示される。ただ便利なのは、ペンと紙でその体温を記録することなく、スマホに測定結果を一瞬のうちに音波で送ってくれることだ。
音波通信体温計の同梱物は体温計本体と収納ケース、取説、スタートアップガイドと注意事項を記述した紙片の5つだ。本体には駆動のためのリチウム電池(CR1220)が内蔵されて出荷されるが、「お試し用」でありコンビニとかでは手に入りにくい種類かもしれないので、予備を買っておいたほうがよいかもしれない。
当然ながら、従来通りの普通の体温計として使うだけならスマホもアプリも必要ない。検温後の結果をスマホのマイク部分にかざすだけで体温データをスマホに転送するなら、Google PlayやApp Storeのアプリ「OMRON connect」のダウンロードとインストールが必要だ。パッケージやスタートガイドに掲載されているQRコードをスマホで読むことで、ガイドしてくれる。
設定の最後にOMRON connectアプリを起動して、機器設定で「MC-6800B」を選択設定すれば終了だ。音波通信体温計は、収納ケースから飛び出した最後部の大きなボタンが電源オン/オフスイッチだ。ボタンを押して「L」が表示されたら脇に挟んで測定開始だ。「L」の表示はエラーでもLow Batteryでもなく、体温計先端の感温部の温度が32度以下をあらわし正常値だ。
約15秒後に、ピポパポ音で「予測測定」の結果が出たことを知らせてくれる。体温計を取り出しOMRON connectアプリを起動、体温計をアプリでガイドされるスマホの画面下部のマイク近くに置くだけだ。
耳を近づけて通信状況を聴いてみると、ほんの短い時間「ジジジジ ジジジジ」と音波通信体温計が小さな音で鳴っているのが分かる。次の瞬間にはたった今計測した体温データはスマホ上のOMRON connectアプリに転送され表示される。続けて二度目の計測をしたければ画面に表示されている「+」アイコンをタップするだけだ。
OMRON connectアプリは毎日測定、蓄積データをスマホの画面操作で日、週、月、年のビューでデータの変化を見ることができる。今回、筆者は1月15日に音波通信体温計を衝動買いして、1月17〜29日までを測定してみた。1月18〜24日など任意の期間の体温データの変化を折れ線グラフで見ることができる。
もちろん月単位や年単位で体温変化を見ることも可能だ。残念ながら、今回は測定期間が極めて短いので1年表示ではほとんど点にしか見えないので割愛した。日々の測定データは、「測定結果一覧」を見れば日々の時間と温度が記録される。もちろん、ダブりなど不要な測定結果などがあれば削除することも簡単だ。測定結果は「健康データ」として任意の期間指定をしてCSVファイル出力も可能だ。

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