長年使っているからこそ分かる本当の良さ
担当4年半のアスキー編集部ムラリンがESETをおすすめするのは担当者だからという理由だけじゃない
提供: キヤノンマーケティングジャパン
どうも。アスキー編集部のムラリンです。
私がアスキーでESETの担当を任せてもらうようになって早4年半。今ではすっかりESETなしにPCを使うのは安心できないカラダになってしまいました。
とはいえ、私がESETをお勧めする理由は別に長年メーカー担当しているからばかりではありません。たとえ担当を外れたとしても、たぶん私はESETを使い続けることでしょう。というのも、ESETには個人的に「超使いやすい!」と感じる複数の利点があるからなんです。
今回は、そんなESETフリークの私が、長年使い続けてきたからこそわかる、ESETのセキュリティソフトとしての魅力をご紹介したいと思います。
何も起こらないことが素晴らしいという
アピールしづらいセキュリティソフトの特異性
セキュリティソフトは、PCを「悪意ある脅威から守る」ことが仕事で、ちゃんと機能すればするほどPCには何も起こらないという、その特異性のため非常にアピールしづらい製品です。
そのため、ESETでいうと、よく引き合いに出されるのが「軽い」「速い」といったような、他のソフトウェアを利用する際に作業の邪魔にならないという、なんとも抽象的なメリットが推されたりします。
とはいえ、昨今のPCは性能がいいので、ちょっとやそっとの作業で重くなったり遅くなったりするようなスペックではありません。なんなら、邪魔をしないことが最大のメリットなら、セキュリティソフトなんてないほうがいいとまで言う人までいる始末。しかし違うんです。
セキュリティソフトはいらないと唱える人でも、ブラックハッカーが実在することを疑う人はいないし、コンピューターウイルスのようなマルウェアというものが存在することに懐疑的な人はいないでしょう。なかにはWindowsには「Windows Defender」というセキュリティソフトがあらかじめ装備されているから大丈夫なんだという論拠を述べる方もいます。
しかし、インフルエンザが流行っているけどマスクをしているから大丈夫と言う人と、ワクチンを接種した上でマスクをしているから大丈夫という人がいるように、安全の基準は人それぞれです。一方で、ワクチンを打ってマスクをしていたけどインフルエンザにかかってしまったからワクチンもマスクをすることも無意味だと考える人はいないでしょう。どうせかかるのだから……といって何も対策を講じないのは、単純にリスク確率を上昇させているだけです。
もちろん、「Windows Defender」があることで一定のセキュリティは担保されますが、セキュリティソフトは、それ以上の安心を望む人に必要なものなのです。一見何もしていないように見えるセキュリティソフトですが、ESETは日々私のPCを守ってくれているというログを残してくれています。
「設定」メニューの「ネットワーク保護」の項目にある、「一時IPアドレスブラックリスト」と「トラブルシューティングウィザード」を見るとブロックされたログが残されています。
また、「ツール」メニューウィンドウの右下にある「その他ツール」メニューの中に、さらに詳しく過去30日間のブロック履歴の見られる「セキュリティレポート」というメニューも用意されています。
我々IT系編集者というのは、「新しいWebサービス」ですと聞けば、ときにちょっと怪しげなサイトにもアクセスしなきゃならんことがあったりします。そんなときでも、怪しい挙動をするサイトではそれを抑止してくれたり、アクセスをブロックしてくれたりするわけです。
もちろん、目に見える形で、「このサイトは危ないサイトとして記録されてるのでアクセスしないでおくのがおすすめですが、ホントにアクセスします?」と聞いてきてくれることもあります。
「ああ、ESET仕事してくれてんなぁ」とちゃんと認識できる瞬間です。
ESETの保護機能は、多層防御だったりヒューリスティック検出だったりクラウドレピュテーションだったりと難しい用語で語られる「守る」ための技術が盛り込まれているわけですが、そんなことは実際に使っていても、実感として恩恵を感じられることはまずありません。
それでも、こうしてログが残っていたり、アラートページが表示されることで、「ESETありがとう!」と思えることが年に何回かはあるんです。
ESETで最も使い勝手がいいと思える機能「インターネットバンキング保護」
私がESETの持つ機能のなかで、特に一押しなのが「インターネットバンキング保護」です。
この機能は、ネットバンキングや証券会社のサイトなど、特に金融関連サイトへアクセスする際、ブラウザーのセキュリティレベルを上げてパスワード漏洩などの被害を防ぐためのものです。
このところ、コロナ禍やウクライナ情勢、金利格差による為替の不安定化などを受けて、自分の金融資産の有りようが気になる人も多いかと思います。普段は証券口座なんてほったらかしの私ですら、証券取引の画面を開く機会が増えました。そんなときに「あってよかった」と思えるのが、この「インターネットバンキング保護」機能なんです。
「インターネットバンキング保護」が適用されたブラウザーは「セキュアーブラウザー」と呼ばれ、主に2つのプロテクト機能が提供されます。ひとつは「拡張メモリ保護」と言って、ブラウザーが利用しているメモリー領域を、他のアプリケーションのスキャンプロセスから除外してくれます。もうひとつは、「キーボード保護」という機能で、保護されたブラウザーに対してキーボードから入力した情報を他のアプリケーションから隠すことができます。こうすることで、キーロガーというキーボードのタイピングを記録するタイプのマルウェアがキー入力されたIDやパスワードを読み取るのを防いだり、ブラウザーの利用しているメモリーから重要な情報が抜き取られるといった可能性から保護してくれたりします。
「セキュアーブラウザー」には、ESETのシンボルカラーでもある緑色のフレームが付いているので、見た目にも「このブラウザーでならパスワードを入力しても心配ない」という安心感を与えてくれます。以前のバージョンまでは、あらかじめ登録された銀行のサイトや証券会社のサイトのログイン画面にアクセスしようとすると、そのとき利用していたブラウザー画面とは別に、この機能によって保護された緑のフレームの付いた別のブラウザー画面が「セキュアーブラウザー」として起動する仕様だったのですが、最新のV16では、「すべてのブラウザーを保護」がデフォルト設定になっており、いつでも保護状態が当たり前になっています。
もちろん、「普段使うブラウザーがいつも緑の枠付きになるのは嫌!」という人のために、従来通り、金融系サイトへのアクセス時にだけ「セキュアーブラウザー」にする設定も可能ですし、すべてのブラウザーを「セキュアーブラウザー」として起動はするけど、緑のフレームは表示しないという設定にすることも可能です。ただ、私的には金融関連サイトへのアクセスだけでなく、他のWebサービスの利用時(たとえばショッピングサイトとかね)にもキーロガーやメモリースキャンからパスワードやIDの入力が守られているほうが安心できるし、緑のフレームを常時消してしまうと、「インターネットバンキング保護」が有効になっているか見た目で分からなくなってしまうので、現在私の使っているブラウザーは、常に緑色に縁どられています。
一応、念のために書いておくと、「セキュアーブラウザー」はEdgeやChromeなど、既存のブラウザーに「インターネットバンキング保護」機能を付加したものなので、使い勝手やブックマークなどは普段使っているままで利用できます。また、各ブラウザー向けのアドオンや拡張機能なども、そのまま利用できます。もう1つついでに、ブラウザーで動画サービスなどの動画視聴をする際も緑のフレームが付くのですが、全画面表示時は消える(ブラウザーのフレーム自体が表示されなくなる)のでご心配なく。
家庭内のネットワーク接続機器を一覧できる
「ネットワーク検査」は編集者としてもありがたい機能
もう1つ、私がESETの機能で気に入っているのが、「ネットワーク検査」。自宅または職場のネットワークに接続された機器を一覧し、その脆弱性を検査できる機能で、以前は「ホームネットワーク保護」と呼ばれていたものです。
絶対以前の名前のほうが機能としてイメージしやすかったと思うのですけど、たぶん法人利用を考えたら「”ホーム”ネットワークってなんやねん」ってなことになるので変更されたんだと思いますがそれはさておき。
アスキーの編集者ともなると、自宅のネットワークに、各メーカーさまから借用したさまざまな機器を接続する機会がとても多いのですが、この「ネットワーク検査」では、家庭内ネットワークに接続された機器を一覧表示でき、かつ、IPアドレスやmacアドレスも調べられるのがとても便利。機器によっては、そこから設定画面まで表示できてしまったりします。
普段、自宅で使っている機器には自分で名前を付けておけたりするので、新たに追加された機器はすぐに見つけ出すことができます。
もちろん、アスキーの編集者でなくても、新しく買ったスマホをワクワクして自宅のWi-Fiにつないだり、ネットワーク対応家電を導入したりすることはいまどきなら普通にあることと思いますが、そんなときでもすぐに割り当てられたIPを調べられたりしたら便利じゃないですか? そうでもない?
もちろん、こうしたネットワークに新たに接続された機器の情報を得ることがこの機能の目的ではないのですけど、たとえば集合住宅などで、知らないうちに自分の家のWi-Fiを使われていた! なんてことをいち早く発見できたりするのは便利かと思います。その見知らぬ機器をネットワークから排除するのはもちろん、Wi-Fiのパスワードを変更したり、そもそもなんでパスワード分かったの? ということを考えるきっかけになったりするのはセキュリティ的に非常に重要です。
そして、この機能の本来の目的は、家庭内(あるいは職場内)に接続された機器の、潜在的な脆弱性を調べられる点にあって、この機能のメニューにある「ネットワークの検査」を行うと、ネットワークで利用しているルーターと、そのルーターに接続された機器に対し、外部からの攻撃シミュレーションを実施し、安全性に問題が残る機器を特定することができます。この機能は特定の機器に対してのみ実行することはできない+実施終了までそこそこ時間がかかるので、頻繁に行うようなものではないのですけど、まあ、そういったこともできますよ、くらいに思っていればいいんじゃないでしょうか。
で、この章の頭の話に戻るんですが、この機能の名前が「ネットワーク検査」でそのメニュー名が「ネットワークの検査」って微妙にダブってるので、やっぱり機能名は元に戻したほうがよくないですかね(笑)?
超個人的ESETに対する要望
ESETをおすすめする記事なのに微妙に文句を言ってしまったついでに、もう少しだけ私のESETに対する要望も挙げておこうかと思います。あ、文句じゃないです。文句は全然ありません。むしろ感謝しかありません。ここで書かせていただくのはあくまで要望です。
要望その1 「Password Manager」はむしろ「インターネット セキュリティ」につけるべき!
個人向けESET製品には、「ESET インターネット セキュリティ」と「ESET インターネット セキュリティ まるごと安心パック」、「ESET スマート セキュリティ プレミアム」という3種類のラインアップがあります。
最もスタンダードなのが「ESET インターネット セキュリティ」で、「まるごと安心パック」は、「ESET インターネット セキュリティ」にESETだけでなく、PCそのものの使い方やメジャーなソフトの使い方などについて、リモートでサポートを受けられる権利が付いた、主にPC初心者向けの製品です。そして、「ESET スマート セキュリティ プレミアム」は、「ESET インターネット セキュリティ」の機能に、クラウド環境を使った不審なファイルの検知機能とパスワード管理機能を加えた上位版となっています。
個人的に、この「ESET スマート セキュリティ プレミアム」にだけある「Password Manager」機能は、上位版よりスタンダード版に付いていて欲しい機能だよなぁ、と思うのです。だって、どう考えてもネットバンキングする人よりパスワード入力する人のほうが多いでしょ。
とはいえ、「インターネットバンキング保護」がスタンダード版からなくるとそれはそれで困るのですが……。
でも、上記の「インターネットバンキング保護」を使えば、キー入力は保護されるから、パスワード漏洩の心配はないんじゃないの? と考える人もいるかもしれません。いやいや違うんです。パスワードというものは、何も自分のPCからだけ漏洩するものではないのです。むしろ、利用していたサービスを提供していた会社がハッキングされて個人情報がダダ洩れに……なんてことはよくある話じゃないですか。そんなとき、あちこちのサービスで同じパスワードを流用していたら、すべてのサービスのパスワードが流出してしまったのと同じことになってしまいます。そんな事態を避けるために、できればサービスごとにパスワードは変えたい、さらにできれば推測されづらいユニークなものを採用したい、でもそんなのたくさん覚えておけない! って人のためのものなのです、「Password Manager」は。
個人的には、もし「Password Manager」がスタンダードな機能で、「インターネットバンキング保護」がプレミアム版のみ機能だったとしたら、多少価格が上がっても、プレミアム版を使っていたかもしれないなぁと思います。
要望その2 iOSに対応してほしい
これ、日本人なら特に思う人が多そうです。私もスマホはiPhoneを利用しているので、できればセキュリティソフトはPCと同じくESETを利用したいです。幸いなことにiPhone市場ではそこまで差し迫ってセキュリティソフトが必要な状態ではないですけど、今後は分かりません。なぜなら、EUのごり押しで、iPhoneにもApp Store以外でのアプリ供給、いわゆるサイドローディングが進む可能性が出てきたからです。アップルの目の届かないところで、ちょっとアブないアプリが登場するようになってきてもおかしくありません。
とはいえ、ESETのiOS版がないのは、もしかしたら、App Storeの仕様に問題があるためだという可能性もあるので、サイドローディングが進むことで開発・リリースが進むこともあるかもしれません。Mac版があるのだから技術的には開発可能なはずですので、ここは期待して待ちたいと思います。
セキュリティソフトで迷ってるならESETマジおすすめ
これ以外にもいろいろ推したいポイントはあるのですが、あんまり長すぎると読んでもらえなくなるので今回はこの辺にしておこうと思います。
ESETには、ここで私が挙げたほかにも、アンチセフトだったりペアレンタルコントロールだったりいろいろ便利な機能がありますが、そういった機能が必要な人もそうでない人もいるわけで、それらの付加価値機能に魅力を感じなかったとしても、ある程度の期間、ESETを使ってみてもらえれば(ちょっと使っただけだとたぶん何も起こらないで終わるので)、その魅力に気づいてもらえると思います。
PCのセキュリティソフトをどうしようか迷っている人、まずは30日お試し版をインストールしてみてください。その1ヵ月の間に何かが劇的に変わることはおそらくないと思いますが、導入前よりは少しの安心が手に入り、さらにしばらく月額課金プランでもいいので使い続けていくと、そのうち「お。ESET、ちょっといいかも」と思える経験ができると思います。身近なセキュリティって、きっとそんなことの積み重ねなんだと思いますよ。
(提供:キヤノンマーケティングジャパン)
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そのアンケート本当にホンモノ? 甘い話には要注意