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自分好みのコンパクトPCを組みたい人にオススメのケース!

高性能な構成でコンパクトなPCが組める「Meshify 2 Mini」

2023年01月25日 17時00分更新

文● 宮里圭介 編集●市川/ASCII

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エアフローが重要な空冷クーラーでCPU温度をチェック!

 今回組んだPCの構成は、エアフローの実力を試したいという意図がある。大型の空冷クーラーのNH-U12Aを選んだのは、熱によってCPUの動作クロックが制限されないようにするためだ。

 また、CPUにRyzen 5 7600Xを選んだのは、比較的発熱が大きいモデルであることが理由。これより上位のモデルになると空冷クーラーでは厳しく、水冷クーラーの利用が前提となるだけに、エアフローの実力を試すのには向かないだろうと判断した次第だ。

 この構成でCPU性能がフルに引き出せるようであれば、ケースのエアフローは空冷クーラーを使うのに十分な指標になるだろう。

CPUには発熱が大きめのRyzen 5 7600X(6コア/12スレッド)を選んだ

 最初に負荷テストとして試したのは、CGレンダリング時間からCPUの性能を計測してくれる「CINEBENCH R23」。CGレンダリングはマルチスレッド処理に向いているため、全コアに高負荷をかけられるものとして採用した。Multi Coreテスト(約10分)を実行し、「HWiNFO64 Pro」でCPUのステータスを確認することで、性能が引き出せているかどうかをチェックしてみた。

 まずはCINEBENCH R23のスコアを見てみよう。

「CINEBENCH R23」の結果は、Multi Coreのスコアで15149ptsとなった

 結果はMulti Coreで15149pts。このスコアはかなり高く、CPU性能の高さがよくわかる結果だ。このスコアが妥当かどうか確認するには、別PCでの結果と比べるのが手っ取り早い。

 少し前のデータとなるが、加藤勝明氏の記事「Zen 4で性能は別次元の領域に到達!?「Ryzen 7000シリーズ」全モデルレビュー【概要+基本ベンチ編】」を参照すると、Ryzen 5 7600XのMulti Coreは15256ptsとなっていた。

 このスコアは、360mmラジエーターの水冷クーラーを搭載した場合のもの。これ以上強力に冷やすのは難しいことを考えると、今回の15149ptsというスコアは、フルに性能が引き出せているといえる。

 では、気になるCPU温度をチェックしてみよう。

HWiNFO64 Proで確認したところ、CPU温度は最高でも90度以下だった

 これは約10分間のテストのうち、開始から約8分30秒時点のもの。CPUの温度を見てみると、80度台後半とやや高めになっているが、最大値でも90度まで到達しておらず、しっかり冷却できている様子が見てとれる。また、「CPU PPT」で消費電力をチェックしてみると、最大で100.549W、平均でも95.818Wとかなり高い電力が維持されていた。

 エアフローが不十分であれば、時間とともにケース内温度が上昇。するとCPU温度も上昇し、CPUの上限となる95度に近づいていくと予想できる。しかし実際は90度を超えていない。つまりこれは、Ryzen 5 7600Xを全力で動かすのに十分なエアフローが確保できている、と考えられる。

 コンパクトなケースで気になる冷却性能だが、エアフローに優れたMeshify 2 Miniであれば、空冷クーラーでもしっかりCPUを冷やせるというのがわかる結果となっていた。

高性能な構成でもコンパクトなPCを作りたい人にオススメ

 自分ですべてのパーツを選ぶ自作PCは、細部までこだわったPCを作れるのがメリット。性能にこだわるのも、静音性にこだわるのも、コスパにこだわるのも、デザインにこだわるのも自由だ。

 Meshify 2シリーズはそんな自作PCにおいて、見た目の良さ、冷却性、メンテナンスのしやすさといった部分を助けてくれるPCケースだ。とくにMeshify 2 Miniはその小ささから、コンパクトな高性能PCを作りたい人の強い味方になってくれるだろう。

 自作PCにチャレンジしてみたい人はもちろん、頻繁にPCパーツを交換して試したい人にも向いている製品だ。

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