ケース内部は意外と広く、ストレージ用のベイも完備
Meshify 2 Miniは奥行きが短めだが、ケース内は意外と広い。これは最近ではほとんど使用されなくなった5.25インチベイがないためで、そのぶん、使用できるスペースが広くなっているのだ。
また、表から見えるメインエリアにはエアフローを悪化させる障害物がなく、これ以上ないほど通気性に優れているのも特徴だ。
ただし、PCを組み立てた後は、PCパーツそのものが障害物になる。とくに影響が大きいのは、電源ユニットのケーブル。長いケーブルをケース内に丸めて押し込んでしまうと、通気口が塞がれてしまうのだ。
これを防ぐため、不要なケーブルを省けるプラグ式の電源ユニットを選ぶ必要がある。ケーブルの配線も裏面を活用し、可能な限りエアフローに影響がないようにするのが一般的だ。
これはエアフローの面だけでなく、ケース内部をすっきりさせ、メンテナンス性の向上、そして見た目をよくするといった理由もある。とくにMeshify 2 Miniのようにサイドパネルがガラスで内部が透けて見えるケースでは、見た目も重要になるからだ。となると、ケース選びにおいて、裏配線のしやすさは無視できないポイントだろう。
裏配線のしやすさは、ケーブルをまとめやすいかどうかが鍵となる。いくら裏配線にするといってもキレイにまとめられなければ、裏側でぐちゃぐちゃしてしまい、メンテナンス性が落ちてしまう。
その点Meshify 2 Miniは非常に優れており、面ファスナーを標準装備している。ケースの外周に沿って配線できるよう工夫されている。
また、この裏面は配線に利用するだけでなく、ストレージ増設用のベイも設置されている。3.5インチベイ×2、2.5インチベイ×2と合計4台のストレージを内蔵できるため、容量不足で悩むことはまずないだろう。
使い勝手の面でいえば、フロントインターフェースも忘れてはならないポイントだ。とくにゲーミングPCではゲームコントローラーやヘッドセットなどを接続することが多いだけに、USBの種類や数が重要となる。
Meshify 2 Miniでは、USBは2基のType-Aと1基のType-Cが用意されており、複数のUSBデバイスを接続できるようになっている。アナログのヘッドフォン出力やマイク入力も用意されているので、ビデオ会議で利用する場合にも重宝するはずだ。
ケーブルの取り回しやすさやメンテナンス性、ストレージの拡張性、そしてUSBデバイスの接続性まで考えられているあたりが、実用面から見たMeshify 2 Miniのメリットだ。