このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

3つのDXを支援する製品と企業カルチャー、パートナーとは?

ウイングアーク1stがたどってきたData Empoerment Companyへの道

2023年01月25日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元

提供: ウイングアーク1st

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ウイングアーク1stが目指す3つのDX

大谷:基調講演でも説明されていたウイングアーク1stが目指すDXについて教えてください。

田中:いまは3つのDXをテーマとしています。今までは個別の企業内DXが多かったので、先ほど話したとおり、個別の課題にパートナーとともに向き合っていくというのが基本的なポリシーです。

updataDX22で掲げられた3つのDX

次の企業間DXは、社内にとどまらず、相手先がいるDXの話になります。だから、みんなが同じ方向で同じことをやったほうがいい。バラバラでやったが故に、最後は紙でつなぐみたいなことはやりたくない。だから、共通の仕組みが必要なんです。システム自体は便利なんですけど、他社のシステム同士は他人なんです。

会社の基幹システムから帳票が生成されるのですが、これを人手で入力し直しています。もらった伝票を確認して、そのまま基幹システムに放り込むのが理想ですが、だいたいはあっちのシステムのことなんて知らないよということで、企業は人手でコピーを作って登録しています。

じゃあ、この作業に企業の競争優位性があるかといったら、絶対にない。だったら、仕組みは1つでOKです。規格でもいいけど、1つの方がいいに決まっている。われわれの言っている企業間DXは同じ課題をいかに簡単に解決するかという話なんです。ここを変えても競争優位性は変化しないし、むしろ無駄はなくなります。本当は企業と企業、もしくは業界ぐるみで同じことをやるべきだと思います。

これについてはinvoiceAgentのような汎用的な仕組みも用意しているし、運輸や建設など業界に特化した企業間DXの仕組みも提供しています。

久我:われわれが今やっていることって、実はインフラに近いのではないかと思っています。

確かにアプリはいっぱい増えましたが、業務を最適化するためにはそれらをつなげていくという発想が必要です。ウイングアーク1stが進めているのは、全体をつなげて、最適化していくという方向性なのではないかと。

田中:私は仮想統合と言ってます。仕組みはそれぞれ違ってもかまわないから、1つのように見える。そのため、規格の統合みたいなことが必要ですよね。でも、全体を規格化するのは無理なので、入口と出口だけでも準備したい。

そういう意味で、基本的に私たちが目指しているのはプラットフォームです。プラットフォームの上で別のプレイヤーが新たな価値を生み出し、いろいろな方が乗ってくる。プラットフォームで一番大事なのが標準化されていること。そういう道を歩んでいると思っています。

久我:帳票とデータ活用、システムの連携が強いので、デジタルをいかに活用するかを模索していますね。せっかくワークフローに文書があっても、アプリに閉じ込められたら、使えない。それを統合して使いやすくしたいというか。

テクノロジーを使いこなせる世界はまだまだ先

大谷:企業内、企業間の次は組織と人材ですね。

田中:はい。人手不足の中で個人の能力を最大化するための「人材DX」です。これはセルフマネジメントの世界だと思っています。つまり、新しい知識を覚えると言うよりは、その人が自分の力で能力を最大化できるかという話です。

具体的に私たちが取り組んでいるのは、自分の部下とも言えるdejirenのバーチャルアシスタントです。人に渡すと仕事をとられたという気になるので、自分の部下であるロボットに仕事をやってもらおうという発想です。業務手順書を作ると、その通りに動くので、育成ゲームみたいな感覚で自分の仕事のキャパシティを増やせるはずです。

久我:私は特に人にフォーカスしたい気持ちがあるので、使う人にとってやりがいをもたらしてくれるとか、目の前の壁を突破できるとか、人が中心となった技術をうまく使える世界に行きたいですね。

田中:そんな感じで、昔は企業だけでしたが、今は企業だけではなく、企業間、そして人という三位一体のDXモデルを今は推進しています。

大谷:どこから手を付けるにせよ、まだまだ端緒という感じですかね。

田中:子どもの頃見ていたテクノロジーはもっと便利だったはず。でも、今は便利なモノに囲まれているのに、なぜか便利じゃない。なにか身につけて、かなり熟考した人しかテクノロジーを使いこなせていなません。

だから、今って本来テクノロジーでできることのかなり手前にいると思うんです。本当に夢見ていたテクノロジーの世界に近づけてあげることで、人にしかできないことに集中できると思っています。

大谷:ありがとうございました!

■関連サイト

(提供:ウイングアーク1st)

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ