インフォームド・コンセントを支援するContrea株式会社、眼科向けサービスのリリースを発表
Contrea株式会社
医療者と患者さんを繋ぐプラットフォーム『MediOS(メディオス) 』を提供するContrea(コントレア)株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:川端一広)は、新たな疾患領域の展開として眼科向けのインフォームド・コンセント動画をリリースしたことをお知らせいたします。 説明の効率化と患者エンゲージメント向上の両立を支援するシステムとして、 医療現場のDXに貢献して参ります。 オンラインセミナーの案内もございますので、是非ご覧ください。
■ 眼科向けサービスリリースの概要
提供内容:眼科向け動画コンテンツおよびMediOSシステム
提供開始日:2023年1月12日(木)~
サービス概要・申込URL:https://www.contrea.jp/ophthalmology
■ 眼科診療を取り巻く現状と課題
眼科は数ある診療科のなかでも、特に患者数が多い診療科の一つです。そのなかで最も多い疾患が白内障です。
白内障は年齢とともに有病率が増加し、60歳代では約70%、70歳代では約90%、80歳以上ではほぼ100%の方が発症します。(*1) 白内障の患者数は約4000万人と推定され、白内障の手術は日本における全手術件数の10%以上を占めています。(*2)
白内障以外にも緑内障や網膜疾患、硝子体疾患など眼科医の診療範囲は多岐に渡り、患者数・手術件数ともに非常に多いことが眼科の特徴です。
患者数・手術件数が多いことにより、手術の前に患者さんに病状や手術方法、合併症など治療に関連する説明を行い、同意を得るプロセス「インフォームド・コンセント」が眼科医の業務負担の一つになっています。
それに加え、2020年から白内障手術に用いる眼内レンズに対して選定療養制度*が開始されたことにより、治療選択の幅が広がり医師の説明負担はさらに増しています。実際、大病院では年間1000時間がインフォームド・コンセントに費やされており、日々の診察や手術業務などを圧迫しています。(*3)
インフォームド・コンセントのうち大半を占めているのは疾患の概要や手術にともなう合併症など定型的な内容の説明です。そのため医師は一日の外来業務のなかで多くの患者さんに対して、同じ内容を繰り返し説明する必要があり、それもまた医師が説明に負担を感じる一因になっています。
多忙な医師の説明負担を軽減し、患者さんが納得して治療を受けられるよう支援するシステムが『MediOS』です。
■ 医療者と患者さんを繋ぐプラットフォーム『MediOS』とは
MediOSとは定型的な説明内容を分かりやすいアニメーション動画で提供するサービスです。MediOSを用いて、繰り返しの定型的な説明を動画で再現し効率化を図ることで、医師は限られた診察時間を患者様ごとの個別説明に充てることができます。医師は患者さんとの対話や個別性に即した説明、意思決定の支援などに注力することができ、業務効率のみならず患者さんの満足度や治療に対する納得度も向上することが期待できます。
加えて、MediOSは患者さんの理解度確認や質問事項を事前に収集するクラークとしての役割を担うこともできます。動画の準備、管理、患者さんへの共有、視聴のトラッキングまでMediOS一つで運用可能な点が特徴です。
眼科における定型的な説明を効率化することで、眼科医は治療選択のサポートや、ハイリスクな症例への事前準備など本質的な業務に集中することができ、手術の安全性向上、日々の診療の効率化にも繋がります。
■導入病院の医師からのコメント
・ 山口雄大先生(済生会有田病院)
日本では年間150万件以上の白内障手術が行われており、手術説明に多大な時間を要しているのが現状です。
患者様に応じて説明内容に多少の違いはありますが、共通部分だけでも動画で説明を受けていただければ良いなと考えていたところ、MediOSに出会いました。MediOSではイラストつきの動画で患者様へ説明することができ、わかりやすいだけでなく毎回同じ説明を行えるという利点があります。
これまで、忙しい日には手術説明が不十分となってしまうこともありました。そのような時に限ってトラブルへと発展してしまい、真摯な対応が重要であると実感しています。
私の施設ではMediOSを導入することで、手術説明の質が担保できたうえに、説明時間が短縮されたことで『患者様が術後どのような見え方を希望しているか』など踏み込んだ内容に時間をとれるようになりました。それにより術後満足度の向上や信頼関係の構築に役立っています。
今後はさらに手術や病気の説明動画が増えることで、患者様が疾患を理解され、治療アドヒアランス向上にも役立つと期待しております。
・大野瑞先生(浅草病院)
当院では主に白内障手術の患者さんへの説明に用いています。
これまでは全ての患者さんに眼の構造のこと、濁った水晶体のこと、手術の方法などを眼の模型を用いて説明をしていました。
MediOSを待合で見ていただくようになって、診察室に入ってくる際には患者さんにはすでに眼のことや手術について理解いただいているようになりました。時にはあらためて伝えることもありますが、限られた時間で眼内レンズや術後のことを患者さんとお話できるので、信頼の構築がしやすくなり、患者さんにも安心を感じていただいていると思います。
加えて、印象的だったのはタブレットを使えないかな、と思ったご高齢の患者さんも最後まで視聴できたことです。画面などは使いやすい設計になっています。アニメーションの動画も医療現場に沿ったものになっており、イラストが動くので分かりやすい、との言葉をもらっています。
これからもMediOSが多くの眼科医療の現場に広がって行くことを願っています!
■ コンテンツ内容のご紹介
眼科向けの動画コンテンツとして目の構造、白内障、眼内レンズ、緑内障、網膜硝子体疾患など、17種類のアニメーション動画を制作しました。
本リリースではその中の一部である『白内障・超音波乳化吸引術』を参考動画として公開します。
■ MediOSの効果
MediOSはクリニックから大学病院まで幅広く導入されています。
眼科手術の説明をMediOSがサポートすることで、1000症例あたりの診察時間を168時間も効率化することができます。(*4) また、視聴者の大半は高齢者であるにも関わらず、動画視聴後の平均理解度は4.8点 (5段階中) と高得点であり、医師および患者様双方にとってメリットがあります。(*5)
医療業界では2024年4月に働き方改革に関する法律が適用され、医師の時間外労働時間に上限が設けられるため、医療現場の効率化が急務となっています。MediOSを用いた外来診療を行うことで業務の効率化を図ることができます。それだけでなく、患者さんがあらかじめ自らの疾患や治療方針について知識を得た上で、医師との対面の診察に臨むことで、より本質的な『対話』に注力することができ、信頼関係の構築や強化を行えることがMediOS導入の最大のメリットです。
■ オンラインセミナー開催のお知らせ
MediOSを利用したインフォームド・コンセントをよりリアルにお伝えするため、オンラインセミナー『いますぐ始められる眼科外来DX』を開催します。「患者さんへの説明を充実させたい」「煩雑な外来業務をスマートにしたい」という医師、看護師、視能訓練士の皆さま、是非ご参加ください。
○ セミナー概要-----------------------
日時:2023年1月24日(火) 19:00~19:30
2023年1月25日(水) 19:00~19:30
2023年1月26日(木) 19:00~19:30
会場:Zoom開催
参加費:無料
申し込み方法:以下のフォームよりお申し込みください
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSech91LkIFDYioMJyLmZD8OGoqNS-KwAIe_uUY7Pv2QjNJZ1g/viewform
■ 会社概要
「医療に関わる全ての人に安心を」をミッションに掲げ、医療者と患者さんを繋ぐプラットフォーム『MediOS』の開発・販売を行っております。
会社名:Contrea株式会社
代表者:代表取締役 川端一広
所在地:151-0053 東京都渋谷区代々木1-30-14 代々木ANNEX 014
設立:2020年1月23日
事業内容:医療者と患者さんを繋ぐプラットフォーム『MediOS』の開発・運営
会社HP:https://www.contrea.jp/
■ このプレスリリースに関するお問合せ先
お問い合わせフォーム:https://www.contrea.jp/contact
*選定療養制度:選定療養制度とは、今まで自費診療だった多焦点レンズ(濁った水晶体の代わりに入れるレンズの種類)が、レンズ費用や追加検査などの一部の代金を患者さんが自費負担することにより、保険適用となる制度のこと。
(出典)
*1:厚生労働省 令和2年(2020)患者調査の概況より算出
*2:NDBデータをもとにContrea株式会社が集計
*3:厚生労働省 DPCデータより算出
*4:Contrea株式会社が算定
*5:ユーザーインタビューより