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iPadをもっと使いこなす!”驚”活用テク 第14回

iPadでオフィス系アプリの定番「Microsoft Office」を使う②

【活用提案】スキャン機能や音声入力、文字起こしなどiPadならではの便利機能を生かして仕事に活用すべし!

2023年01月02日 14時00分更新

文● 岩渕 茂 編集●ASCII

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ボイスメモから文字起こしができる

 会議などの議事録を作成する際、「ボイスメモ」などで録音したデータを聞いて文字起こしをするという人は多いだろう。しかし、録音を聞きながら、ひたすらテキストを入力するという作業は時間も手間もかかるし、非常に負担が大きい。

 そこで活用したいのが「トランスクリプト」だ。これは、「Microsoft 365」のサブスクリプション契約があると利用できる機能で、音声データをアップロードすると文字起こしができるというもの。例えば、議事録の作成なら、iPadの「ボイスメモ」で録音したデータをWeb版「Word」へアップロード。文字起こしが終わったら、テキストを「Word」に挿入して保存。そして、その書類を編集すればいい。効率がグンと上がるだろう。

 なお、この機能が使えるのは、“Web版”の「Word」のみ。だが、iPadの「Safari」では、「トランスクリプト」の項目が表示されない(iPad OS 16.2で検証)。筆者が試したところ、最新版の「Chrome」でのみ利用できた。この機能を使いたい場合は、「Chrome」をインストールしておくといいだろう。

 ここでは、iPadの「ボイスメモ」で録音したものをWeb版「Word」にアップロードし、文字起こしをしたテキストを挿入する手順について紹介しよう。

「ボイスメモ」アプリを開き、文字起こしするデータを選択して共有アイコン→「ファイルに保存」をタップ。保存する任意のストレージ(「iCloud Drive」など)を選択し、「保存」をタップする。

「Chrome」でWeb版「Word」を開く。シンプルリボンだと「トランスクリプト」が表示されないため、リボンの右端にある「∨」をタップし、「クラシックリボン」を選択する。

「ホーム」タブの「トランスクリプト」をタップ。表示されたサイドバーから、「音声をアップロード」→「ファイルを選択」をタップ。先ほど保存した「ボイスメモ」のファイルをタップする。

ファイルがアップロードされると、自動的に処理が行われる。終了したら、「ドキュメントに追加」→「テキストのみ」をタップ。これで文書にテキストが挿入される。

 このように、iPad版の「Office」は、パソコンとまったく同じように使えるわけではないものの、パソコンではできない機能が使えるという強みがある。iPadで使う際は、こういった点を知ったうえで、iPadの強みを生かせるように工夫して、使い分けていくのがベストといえるだろう。

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