2022年最後の「這いつくばって猫に近づけ」であります。今年の最後を締めるのは、うちの猫。2020年に「大五郎」が亡くなって以来、キジトラ猫「かふか」1匹が猫かわいがりされていたのだが、その1年後、知り合って間もない猫ボランティアをしてる女性に、産まれたばかりの子猫を保護したいのだけどと相談をされ、あれよあれよという間にその子猫はうちにやってきたのだった。
それが、「ミル」と名づけられた黒猫である。このミルが、まあ好奇心の塊で、どこにでも顔を突っ込みたがるので面白くてしょうがないのだ。あと1年もすれば落ち着くだろうから、今のうちに。
まず、ミルは水が好き。水の音がする場所は、台所だろうが洗面所だろうが風呂場だろうが飛んでくるのである。湯船に浸かってiPadでマンガを読んでたら、ミルがやってきて風呂の蓋の上にちょこんと乗っかったのである。思わず撮っちゃったのがこちら。水の音が気になったらしい。
ときどき台所の流し台にも上る。さすがに食器もあるし洗剤もあるし、時には食材も置かれてるしで、見つけるとすぐ床に下ろすのだが、その前につい撮っちゃうのはしょうがない。
濡れてもたいして気にしないし、水がかかってもさほど嫌がらない。じゃあ水を飲みたいのかなと蛇口をひねって水を出してやると、うまく飲めないのであった。上手に蛇口から飲む猫もいるんだけどね。
次に、ミルは紐が好き。紐系のおもちゃは欠かせない。
紐を食べちゃって病院に担ぎ込まれたこともあったので(第767回「深夜に愛猫が緊急手術! わが家のセキュリティカメラが決定的瞬間をとらえてた!」)、みなさんお気をつけを。それ以来、誤飲・誤食しないよう、紐や輪ゴムやそういうものは、まめに片付けるようにしてる。
さらに、ミルは嚙む。1歳になり、子猫のときほどではなくなったが、油断すると噛みにくるから気が抜けない。
そして、ミルはカメラを襲う。仕事がら、大きなカメラや大きなレンズがうちにやってくる。となると、ミルやかふかをまず撮ってみるのだが、かふかは大きなレンズが近づくと逃げる。ミルは襲うのだ。それが冒頭写真。
超広角レンズを借りたので、ギリギリまで寄って超広角な猫写真を撮ろうと近づいたら……いきなりレンズが襲われたのだ。いやたぶん、たまたまあくびをしながらレンズにちょっかい出しただけなんだろうけど、この動きと表情があまりにいい感じだったので。
面白いので、もう1枚。
さらに、ミルはテレビが好き。一時期ほどではないのだが、テレビを見てると、ときどきその前で邪魔をするのである。時には音に引かれてテレビの後ろに回り込むが、やっぱそこには何もなくて「あれ?」って顔をして戻ってきたりするのが面白い。
その頃、もう14歳になって、若い猫の相手をするのも億劫なかふかはどうしてるのか。遊んでほしがるミルを避けながら、まったり過ごしているのであった。
こちらは、ベッドの上でまったり編。ハッセルブラッドの1億画素カメラで撮ったので、階調も柔らかくてまったり感が半端ない。
こちらは、冬の日差しを浴びて日向ぼっこしてるところをiPhone 14 Proで撮影。縁側でくつろいでる爺さま感が半端ない。
かくしてミルはすっかり大人になって重たくなり、かふかはすっかり爺さまになりつつも、無事年末を迎えたのでありました。
みなさまもよいお年を。来年もよろしくお願いします。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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