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Rust(Steam版)サーバーを立てれば、仲が良い友達同士で快適にRustをプレイできます。ただ、Rustサーバーを立てるのは「難しい」とか「お金がかかる」と考えている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、まずRustのマルチサーバー(マルチプレイサーバー)とは何か簡単に解説します。その上で、カゴヤVPSを使い、安価かつ手軽にRust用のマルチサーバーを立てる方法を解説しますので是非参考にして下さい。
Rustのマルチサーバーとは
Rustのマルチサーバーとは、文字通りRustのマルチプレイをするために必要なサーバーです。
Rustのマルチサーバーを自分で構築することで、親しい友達同士だけでRustのマルチプレイを楽しむことができるようになります。公式のサーバーを使うときのように、他のプレイヤーに介入されることはありません。
RustのマルチサーバーをVPSで立てるとよい理由
VPS(Virtual Private Server=仮想専用サーバー)とは、仮想的にユーザーごとの専用サーバーを提供するサービスです。
VPSについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
●VPSとは?仕組みと活用、選び方をわかりやすく解説
それでは、なぜRustのマルチサーバーをVPSで立てるとよいのでしょうか。
以下、その理由を解説します。
|サーバーを常時起動状態にできるのでいつでも遊べる
自分でサーバーを構築する場合、起動したままの状態にしておくと、その分電気代がかさんでしまう上にサーバーの動作音も気になるでしょう。一方のVPSであれば、電気代を気にせず起動したままの状態にしておけます。オンライン上のサーバーを使うことになるため、もちろんサーバーの動作音が気になることもありません。
|コストを節約できる
VPSは一般的な専用サーバーに比べ、安価な料金で利用可能です。自前でサーバーを構築するときのように、サーバー機器の購入費用や電気代もかかりません。そのためVPSを使うことによって、マルチサーバーを利用するためにかかるコストを節約できます。
Rustのマルチサーバーに求められるスペック
Rustのマルチサーバーにおいて、推奨されるスペックは以下の通りです。
・CPU:デュアルコア3.4GHz以上
・メモリ:最低4GB(最適なパフォーマンスを実現するためには8GB以上が推奨)
・ディスク容量:32GB以上
VPSを使うなどしてRustのマルチサーバーを構築する場合、上記のサーバースペックを確保するようにして下さい。
RustのマルチサーバーをカゴヤVPSで立てる方法
カゴヤVPSは初期費用無料・月額550円(日額20円~)の低価格で使える、自社開発/自社データセンター運用の国産VPSです。上述したRustのマルチサーバーに必要なスペックを満たすVPSは、月額1,650円(日額59円~)で利用できます。
■月額1,650円(日額59円~)で利用可能なKAGOYA CLOUD VPSのスペック
・CPU:4コア
・メモリ:4GB
・ディスク容量:80GB
|カゴヤVPSの準備
カゴヤのVPSは、以下公式サイトURLから利用を申し込めます。
申し込み方法やVPSの初期設定については、以下記事で詳しく解説しています。
●サバ管への道!VPS道場 ~第2回 VPSアカウントを作成し、サーバーを作成する~
Rustサーバーの構築に関しては、上記記事の中でもVPSアカウントを作成してからサーバーへ接続するまでの手順が参考になります。なお、VPSで利用するOSは「CentOS 7」を選んでください。
|Rust用マルチサーバーの立て方
VPS環境が用意できたら、早速Rust用マルチサーバーを構築しましょう。以下、1つずつ順番にマルチサーバーの立て方を解説します。
事前準備
まず事前準備としてパッケージ管理システム「yum」のアップデートを実行します。
# yum clean all
# yum update -y
# yum upgrade -y
続いてファイアウォールを設定します。
Rustでは、TCP/UDPの28015-28016番ポートを開放しておく必要があります。
# firewall-cmd -zone=public -add-port=28015-28016/tcp -permanent
# firewall-cmd -zone=public -add-port=28015-28016/udp -permanent
# firewall-cmd -reload
必要なライブラリと「SteamCMD」をインストールする
SteamCMDは、Steamからゲームサーバーをダウンロードするのに必要となるコマンドライン版おSteamクライアントです。以下の手順でインストールを実行します。
まずSteamCMDに必要なライブラリをインストールしましょう。
# yum install glibc.i686 libstdc++.i686 -y
次にSteamCMDをダウンロード・インストールするのに必要なコマンドをインストールします。
# yum install wget
# yum install tar
SteamCMDをダウンロード・インストールします。
# wget https://steamcdn-a.akamaihd.net/client/installer/steamcmd_linux.tar.gz
# tar xf steamcmd_linux.tar.gz
SteamCMDを実行します。
# ./steamcmd.sh +quit
Rust用サーバーをインストールする
SteamCMDを起動します。
# ./steamcmd.sh
以下のコマンドを実行し、Rust用サーバーをインストールします。
Steam > login anonymous
Steam > force_install_dir /opt/rust_srv
Steam > app_update 258550 validate
インストール完了後、SteamCMDを終了します。
Steam > exit
Rustの実行に必要なスクリプトを作成し起動する
Rust用サーバーをインストールしたディレクトリへ移動し、Rustの実行に必要なスクリプトを作成します。
# cd /opt/rust_srv
# vi startrust.sh
「vi」エディタを利用し、以下のサンプルのようにスクリプトを作成して下さい。
なお、「server.maxplayers」の部分がサーバーに同時アクセス可能な最大ユーザー数、「server.worldsize」がマルチプレイをする際のフィールドサイズです。
以下のサンプルでは、server.maxplayersを「10」、server.worldsizeを「1500」としていますが、この値はサーバーのスペックや必要に応じて変更して下さい。
#!/bin/sh
clear while : do
exec ./RustDedicated -batchmode -nographics \
-server.ip IPAddressHere \
-server.port 28015 \
-rcon.ip IPAddressHere \
-rcon.port 28016 \
-rcon.password “rcon password here” \
-server.maxplayers 10 \
-server.hostname “My Custom Server Name” \
-server.identity “my_server_identity” \
-server.level “Procedural Map” \
-server.seed 12345 \
-server.worldsize 1500 \
-server.saveinterval 300 \
-server.globalchat true \
-server.description “Description Here” \
-server.headerimage “512x256px JPG/PNG headerimage link here” \
-server.url “Your Website Here”
echo “\nRestarting server…\n” done
※viエディタの使い方…… キーボードの「i」キーでテキストを入力できる編集モードになります。矢印キーで編集したい箇所にカーソルを移動して編集していきます。編集が完了したら「Esc」キーで入力モードを終了し、「:wq」と入力して「Enter」キーを押すと、編集内容をファイルに保存して終了します。
以下のコマンドで、スクリプトの権限を変更し起動させたらインストール作業は完了です。
# chmod u+x startrust.sh
# ./startrust.sh
あとはゲーム側からIPアドレスとポート番号「28015」を指定してアクセスすれば、構築したマルチサーバーを使ってプレイできます。
まとめ
Rust用のマルチサーバーを使えば他のプレイヤーの介入を受けることなく、友達同士でRustをプレイできます。Rust用のマルチサーバーは、カゴヤVPSなら比較的安価に構築可能です。本記事の手順を参照いただければ、サーバーを構築したことがない方でも、無理なくRust用のマルチサーバーを構築できます。
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