アネスト岩田とJDSCがデータサイエンスを活用した在庫適正化を共同実現
株式会社JDSC
アネスト岩田株式会社(本社:横浜市、代表取締役 社長執行役員:深瀬 真一、以下「アネスト岩田」)は、「圧縮機製品」「真空機器製品」を扱うエアエナジー事業(以下「AE事業」)におけるメンテナンス部品の在庫適正化に、株式会社JDSC(本社:東京都文京区、代表取締役:加藤 エルテス 聡志、以下「JDSC」)のデータサイエンスを活用した机上検証を2022年1月から5月末まで実施し、メンテナンス部品780品目において、在庫金額比14.7%の在庫削減効果を確認しました。
1.背景と課題
アネスト岩田は、空気を主とした気体を圧縮する技術をコアに「圧縮機製品」「真空機器製品」を扱うAE事業と、塗料を主とした液体を霧にする技術をコアとする「塗装機器製品」「塗装設備製品」を扱うコーティング事業を世界21の国と地域で展開し、世界中のモノづくりに貢献しています。顧客のニーズに応じ、多岐にわたる製品およびメンテナンス部品をラインアップするなかで、適正な在庫数保持は製造業に共通する課題であり、アネスト岩田も欠品防止と在庫削減の両立が長年の課題でした。
一方、JDSCは、AIアシスト機能による在庫適正化・業務効率化を実現する独自開発のAI発注支援ソリューション「demand insight(R)」を大手GMSやホームセンターに提供しています。本ソリューションおよび、その基礎技術となるJDSCの在庫適正化ノウハウは、小売事業者のみならず、製造業の課題解決にも有効であるとの仮説のもと、アネスト岩田と協働で実証実験(PoC)を行いました。
2.取り組みの内容と成果
アネスト岩田では、メンテナンス部品に関しては主に在庫残量が一定数を下回った場合に自動で発注を行う「補充点方式」を採用しています。従来は欠品防止のため余裕をもって設定されていた補充点を、JDSCのデータサイエンスを活用して算出し直し、机上シミュレーションで在庫削減可能か検証を行いました。
シミュレーションの結果、780品目で14.7%の在庫削減効果を確認しました。
3.今後の展開
JDSCは、今回の良好な結果に基づき、引き続きアネスト岩田と連携していきます。
アネスト岩田の代表取締役 社長執行役員 深瀬真一は次のように述べています。
「アネスト岩田は、2022年度より3年にわたる中期経営計画『500&Beyond』に基づく事業活動を展開しています。本計画において積極的なIT投資やDX推進を掲げており、今回の取り組みもその一環です。JDSC様のデータサイエンスのノウハウを活用し、在庫の適正化ができたことは極めて大きな効果であり、最新技術を取り入れたアネスト岩田は、今後も人と人の生活に役立つ企業であり続けるとともに、創業以来の社是である『誠心(まことのこころ)』をひたむきに守り続け、今後も最高の品質・技術・サービスを届けてまいります」
JDSC代表取締役CEOの加藤エルテス聡志は次のように述べています。
「今回のアネスト岩田様との協業で、在庫適正化に大きな成果を出せたことを嬉しく思います。サプライチェーン・マネジメントにおいて、製品ごとの需要予測、販売計画、在庫計画や発注計画は製品を熟知している担当者様でも難しい業務ですが、当社のAI需要予測・在庫最適化ソリューション『demand insight(R)』は、最先端のAIによって、高精度な需要予測から在庫の最適化、発注業務やコンテナ積載量の計算まで一気通貫でアシストし、業務負担の軽減、欠品や余剰在庫の排除に貢献します。小売事業者様はもちろんのこと、製造業者様の現場でもお役に立てるものと確信しています」
アネスト岩田株式会社について(https://www.anestiwata-corp.com/jp)
社名:アネスト岩田株式会社
本社:神奈川県横浜市港北区新吉田町3176番地
代表者:代表取締役 社長執行役員 深瀬 真一
創業:1926年5月
設立:1948年6月
上場証券取引所:東京証券取引所 プライム市場
資本金:33億5,435万円
連結売上高:42,337百万円(2021年度)
主な事業内容:空気圧縮機(エアーコンプレッサ)、真空機器、塗装機器・設備並びに液圧機器・設備の製造・販売
株式会社JDSCについて(https://jdsc.ai/)
JDSCは、物流最適化や需要予測、フレイル検知や教育など、基幹産業を中心とした幅広い分野で、一気通貫型の高付加価値なAIソリューションを提供しています。アルゴリズムモジュールの開発とライセンス提供事業、ITシステムの開発と運用事業、データサイエンスに関するビジネスマネジメント事業を行い、業界全体の課題解決にAIを活用し、日本の産業のアップグレードを目指しています。
《JDSCの3つの特長》
1. AIアルゴリズムに関する技術面での豊富な知見
2. AIによる解決策の提示から実行まで一気通貫で支援するビジネス面での高い執行能力
3. 大手企業との共同開発と産業横展開を両立する生産性の高いビジネスモデル
※demand insight(R)は、株式会社JDSCの登録商標です。
AI需要予測・在庫最適化ソリューション「demand insight(R)」の詳細、お問い合せ先
https://jdsc.ai/service/demand-insight/