性能はAQUOS R7と共通、専用ケースとレンズキャップも付属
性能面を確認すると、こちらもAQUOS R7と共通しており、チップセットにはクアルコム製のハイエンド向けとなる「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載。メモリーは12GB、ストレージは512GBと性能的にはかなり高い。
それゆえベンチマークのスコアも高く、AAAクラスのゲームも快適に動作する。そうしたことを考えるとLeitz Looksはかなり負荷の高い処理をしているのではないかと推測され、カメラの画素数の向上も含め、スペック向上によって実現できたものと見ることができそうだ。
バッテリーは5000mAhで、Qiによるワイヤレス充電にも対応。防水・防塵性能もIP6X/IPX5/IPX8と最高水準なので、利用する上での安心感も高い。ただ製品自体かなり高額(22万5360円)なので、より安心して使いたいなら付属のケースとレンズキャップを装着しておくのがいいだろう。
ケースはLEITZ PHONE 1と同様シリコン素材で、装着するとローレット加工の影響はなくなってしまうが、ケースの素材自体が滑りにくい。またレンズキャップもマグネット式なので、しっかり装着できることから安心感は高い。
最後に通信機能についてだが、SIMは物理SIMとeSIMのデュアルSIM構成で、もちろん5Gにも対応。5Gはミリ波(バンドn257)やNTTドコモの4.5GHz帯(バンドn79)、4Gもドコモやauのプラチナバンド(バンド18/19)に対応するので、非常用に他社のSIMを入れておく場合も安心だ。
【まとめ】ベースモデルとの価格差が小さいのはメリット
まとめると、LEITZ PHONE 2はライカカメラらしさという部分をしっかり継承しながらも、ベースモデルの性能向上に合わせてよりライカカメラらしさを実現したといえるだろう。LEITZ PHONE 1では比較的影が薄いと感じたLeitz Looksも、LEITZ PHONE 2では通常のカメラと違った雰囲気の撮影ができるだけに、面白い使い方ができそうだ。
価格も22万5360円と、LEITZ PHONE 1の発売当初の価格(18万7920円)と比べれば高いのだが、実はベースモデルのAQUOS R7もソフトバンクの一括価格で18万9360円と大幅に上がっているため、ベースモデルとの価格差がかなり小さくなっているのだ。もちろんどちらも高額で買いやすいとは言い難いのだが、カメラの愛好家がターゲットとなるだけに「これくらいの価格差ならLEITZ PHONE 2を選んでもいいかな」と思わせる価格設定となったことは、ある意味メリットといえるのかもしれない。
ただ販路は一部のソフトバンクショップや家電量販店に限られるなど、LEITZ PHONE 1より狭くなっている。購入する際は近隣で購入できるかどうか注意を払うべきだろう。
「LEITZ PHONE 2」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 6.6型Pro IGZO OLED(19.5:9) 240Hz対応 |
画面解像度 | 1260×2730 |
サイズ | 約77×161×約9.3mm |
重量 | 211g |
CPU | Snapdragon 8 Gen 1(オクタコア) |
内蔵メモリー | 12GB |
内蔵ストレージ | 512GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) |
OS | Android 12 |
5G対応 | ミリ波、サブ6 |
無線LAN | Wi-Fi 6 |
カメラ画素数 | 約4720万画素(F値1.9、19mm相当) +約190万画素(測距用) イン:約1260万画素(F値2.3、27mm相当) |
バッテリー容量 | 5000mAh |
防水/防塵 | ○/○(IPX5,8/IP6X) |
FeliCa/NFC | ○/○ |
生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
USB端子 | Type-C |
イヤホン | ○ |
カラバリ | ライカホワイト |
この連載の記事
-
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す -
第507回
スマホ
シャオミの「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は2億画素カメラに防水防塵など必要な機能が揃って6万円以下 -
第506回
スマホ
Galaxy Z Fold Special Editonを最速レビュー! 厚さ10.6mmの薄型折りたたみスマホ -
第505回
スマホ
シャオミの折りたたみ機「Xiaomi MIX Fold 4」は閉じても9.47mm! ライカカメラ搭載の激薄機をレビュー -
第504回
デジタル
唯一無二の3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT Ultimate Design」を早くも触った! 40万円の価値アリ! -
第503回
スマホ
シャオミのフラッグシップキラー「POCO F6 Pro」はハイパワー、急速充電、カメラのエモさが魅力 -
第502回
スマホ
vivoのカメラフォン「X100 Ultra」はカメラグリップでコンデジに変身する -
第501回
スマホ
1型センサーで世界一カメラのファーウェイスマホ「Pura 70 Ultra」はデジカメとして使いたくなる -
第500回
スマホ
サムスンの指輪型デバイス「Galaxy Ring」を使って変わった健康への意識 -
第499回
スマホ
サムスン「Galaxy Z Fold6」は折りたたみに加えてAIでビジネス機能が大幅強化された -
第498回
スマホ
「Galaxy Z Flip6」はGalaxy AIの活用でよりカメラ撮影が楽しくなった - この連載の一覧へ