まさかの大幅減少! その理由は?
このところ10万件の大台に乗ることもあったフィッシング報告件数ですが、2022年10月は急落しました。何があったのでしょう?
これは、増加の主な原因となっていた「大量のドメインとサブドメインを組みあわせたURLを使用する手口」が激減したためです。これにより報告件数が今年春以降の最少値を記録したほか、フィッシングサイトのURL件数は前月と比べてほぼ半減しました。
悪用されたブランド名を見てみると、「Amazon」もしくは「えきねっと」を騙るフィッシングが全体のそれぞれ約20%を超えているほか、次点の「イオンカード」「三井住友カード」「国税庁」「JCB」を合わせると全体の約74.3%を占めています。
そのほか2022年10月は、「警察庁」「新生銀行」「じゃらん」を騙るフィッシングが多く報告されています。
バリエーション豊富というイメージが強いフィッシングですが、実際は(2022年10月に報告があった限りでは)計89ブランドに限られており、そのほかの月でも100ブランドを超えることは少ないようです。
さらに、12のブランドを装っているものが全体の約89.8%を占めていることも判明していますので、著名なブランドに絞って騙る傾向にあると言えそうです。