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Windows Info 第353回

ウィンドウを配置するWindows 11の便利機能の「Windowsスナップ」と「FancyZones」

2022年11月13日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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ではWindowsスナップ、FancyZonesどっちを使うか?

 FancyZonesは、高機能でゾーンの配置を細かく、モニターごとに設定できるため、Windowsスナップに不満がある場合の選択肢となる。また、前述のモニター間の巡回方向やアプリケーションごとに前回配置したゾーンにウィンドウを配置する機能があり、3枚以上のマルチモニターで利用すると便利さを実感できる。ただ、使い方は少し複雑で、レイアウトエディタでのレイアウト作成などが必要なほか、設定項目も多数ある。個人的にはここまで高機能にしなくてもと思うことがある。

 筆者は、マルチモニターのデスクトップマシンでは、FancyZonesでウィンドウを配置していたが、現実にはWindowsスナップの縦横2分割のレイアウトだけで十分なことも多く、FancyZonesの拡張機能だけを利用するようになった。設定が面倒だが、両方を併用することは不可能ではなく、メリットもある。

 これに対して、Windowsスナップは標準機能でインストール不要、あらかじめ用意されたパターンのみなので手軽に利用できる。特にシングルモニターやデュアルモニター程度ならば、巡回方向の問題もほとんどないため、Windowsスナップでも十分だろう。

 また、ノートPCなどシングルモニターでの利用なら仮想デスクトップに作業別にウィンドウを配置して切り替えて使うといった方法もある。このようにすることで、デスクトップ上のウィンドウの数を見かけ上減らすことができ、スッキリとした配置で利用が可能だ。

 Linuxなどで使われるX Window Systemでは、ウィンドウの配置をする「ウィンドウ・マネージャー」自体が独立したプログラムであり、さまざまなものがある。FancyZonesを見ていると、このウィンドウマネージャーに近いものを感じ、ちょっとソースコードをのぞいてみようという気になった。GUIの統一性も必要だが、初心者をスマホに取られるような時代、「プロ」向けに利用者が自分好みにできるGUIの多様性も必要なのかもしれない。

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