大日本印刷(DNP)は11月9日、大阪府堺市が実施する「自動運転などの最新技術を活用した実証実験(SMI都心ラインにかかる実証実験)」への参加を発表した。
堺市は、先進技術を活用して利便性や快適性などを向上させる次世代都市交通(Advanced Rapid Transit:ART)の導入や、ARTの乗降場所での、滞留空間を活かした賑わい・交流機能の導入、次世代モビリティーポートの設置など、SMI(堺・モビリティ・イノベーション)都心ラインの実現を目指している。
実証実験では、自動運転車両(バス)の乗降口に設置するNFCタグに乗客が降車時に自分のスマホをかざすと、降りた場所の周辺の店舗やイベントなどの情報をスマホで閲覧できる。降車場所に最適な情報をタイムリーに提供することで、周辺地域の観光などを促進できる。また、今後は「DNP NFCタグ認証プラットフォーム」を活用して、無人の自動運転車両でも運用可能なキャッシュレス決済環境の提供につなげるとしている。
DNPは、この実験で走行する自動運転車両(バス)の発着場所の「さかい利晶の杜」にて、NFC(近距離無線通信)タグやデジタルサイネージを活用し、周辺地域の周遊に関する情報や公共交通の運行状況等を発信して、その効果を検証します。利用者へのタイムリーな情報発信と、新しい交通手段の利用を掛け合わせることで、居心地が良くて歩きたくなる「ウォーカブル」な地域周遊につながるスマートシティーの実現を目指すという。
今回の実証実験では、大小路(おおしょうじ)筋における自動運転技術を活用した実験に加え、大小路交差点付近の待合休憩スペースの設置と賑わい・交流機能の導入や、さかい利晶の杜における次世代モビリティの活用実験も併せて実施して、最新技術等の活用に関する導入効果や課題の検証が行なわれる。
自動運転などの最新技術を活用した実証実験(SMI都心ラインにかかる実証実験)
開催日:11月11日~13日
実施場所:さかい利晶の杜(堺市堺区宿院町西2丁1-1)
※乗車モニターの参加については堺市のウェブサイトを確認のこと