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D1グランプリ2022 TOYO TIRES密着レポート!第4回

九州で開催のD1グランプリはTOYO TIRESが開幕戦以来の優勝を飾る!

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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長い待ち時間にも関わらず
集中力を切らさずに川畑選手が優勝

川畑選手と中村選手の1本目

 ベスト4の対戦相手は中村選手。この対戦が物議を醸しだします。川畑選手先行の1本目、今日イチといってもよいほど、ゾーンをかすめる懇親の走りで逃げる川畑選手に対して、終始近い距離にいる中村選手。その結果は……中村選手に搭載していた計測機器のエラーで再走ということに。2回走ったらタイヤが使い物にならないため、エマージェンシータイヤの投入が許されタイヤを交換。10分後、スタートラインに戻った両選手。ウォームアップをして計測機器チェック。これに時間がかかり、タイヤ交換もあわせて30分。

両チームのレースクイーンが画面を盛り上げる

 その間、中継画面は場内風景とレースクイーンたちの様子を映し出します。その度に、Team TOYO TIRES Drift GALSはカメラに向かって笑顔で手を振ります。

川畑選手と中村選手の再走1本目

 再走の1本目。さきほど以上の見事な走りをみせた川畑選手。中村選手もついていきますが、高速コーナー付近で中村選手の右フロントが川畑選手の左リアと接触。そのままコースアウトしてしまいます。川畑選手98点の走りに、中村選手は87点に後追いポイント8の95点。

自走できない中村選手のマシン

 川畑選手は自走してピットに戻り修理にとりかかります。一方、中村選手はマシンを降りてマシンは積車。ここで勝負が終わり、と誰もが思ったのですが、中村選手からリタイヤ届けが出ておらず修理する様子。審判団から特にアナウンスのないまま、走るのか走らないのかわからない時が過ぎること約20分。両者のマシンはスタートラインに並びます。

審議をする審判団

 誰もが追走2本目が始まるのかと思いきや、今度は競技長から「両者修理時間超過」という裁定が下り、本目の結果をもって川畑選手の勝利となりました。計測機器トラブル、そして修理時間もあったとはいえ、1本目の走行開始から結論が出るまで約50分。その途中、審判団から特に状況説明がなかったため、誰もがモヤモヤしたのは言うまでもありません。

川畑選手と蕎麦切選手の決勝1本目

 決勝はオートポリス2戦連続単走優勝の#31蕎麦切選手と川畑選手の対戦。陽は傾き始める中、川畑選手後追いの1本目が始まりました。

 スタートからピッタリ接近する川畑選手。1コーナーで蕎麦切選手がアンダーステアを出し失速。その速度差で右リアと軽く接触するも、その後も終始ピタリとつける快走。そしてフィニッシュラインを過ぎたあたりでコースアウトし、ガードレールにマシンをヒットさせてしまいます。得点は蕎麦切選手95点の走りに5点減点。この5点減点は、そのアンダーステアによるもの。一方、川畑選手93点の走りに後追いポイント8.5が加わり、結果90対101.5という大きなリードを獲得します。

川畑選手と蕎麦切選手の決勝2本目

 川畑選手先行の2本目。逃げる川畑選手はノーミス。蕎麦切選手は1コーナーの飛び込みでいいところを見せるものの、その後は離されてしまい勝負が決定。川畑選手の優勝となりました。

勝ち名乗りを受けて手を挙げる川畑選手

関係者コメント

川畑選手と横浜トヨペットのメカニックたち

川畑選手「今は結果が欲しい状況だったので決勝に挑みました。今の現状をちゃんと把握したうえで、蕎麦切選手を格上の選手だと思って、胸を借りるつもりで走りました。接触して申し訳ない気持ちになりましたけれど、それくらい強い相手だと思っています。まだまだ自分はこれからだと思っています。途中で色々とトラブルがあったんですけれども、チームの皆さんが修復作業して決勝を走ることができたことに感謝しています。スタートラインに立てることができるという喜びをもって、D1グランプリを楽しむことができました」

川畑選手

 「初日はセッティングで安牌を狙いすぎたとか、走りに自信がなかったりとか、中村選手に対して力み過ぎたとか歯車がかみ合わない状態でした。車はすごくいい状態なので、その歯車が合う状態にさえすれば前日からスタッフやメカニックたちと話をして、協力してほしいといいました。そこで今日はギアとか足回りとかを追走中も少し変える形で詰めていきました」

優勝した川畑選手のマシン

 「ベスト4は中村選手のDOSSトラブルとか、再戦でクラッシュとかあったりとか。そこで駆動系のネジが緩んでしまって、それを締めなおすのに時間がかかってしまって。それを直さないと決勝は走れなかったので、待たせた皆様には本当に申し訳なく思っています。でも決勝を走りたいという気持ちがあったので、とにかくやり切ろうと。決勝は蕎麦切選手のタイヤスモークがスゴくて。見えた先がガードレールでした。ドアを開けると見えるんですけれど、その辺は対策をしないとですね。やってはいるんですけれど、万全ではないとわかりました」

藤野選手とチームスタッフ

藤野選手「オートポリスは基本的に嫌いなサーキットではないです。セッティングは初日と二日目では変えていなくて。日曜日のチェックランに少し変更しましたけれど、戻しました。ただセットを変えたところで、見えるものが見えたかなと思います。新たな発見がありました」「ベスト16戦はスタートが失敗しました」「次戦はバンクを走ることが楽しみというよりも、少しでもいい成績を残したい、最終的にある程度の順位を上げていきたいと思っています。今シーズンはあまりいい結果が出ていないので、最終戦くらいは気持ちよく終わりたいですね」と言葉少なめに語りました。

Team TOYO TIRES Driftのスタッフたち

 シリーズランキングに目を向けると、川畑選手がトップと4ポイント差の2位、藤野選手は7位。その最終決戦は11月12~13日の2日間、福島県・エビスサーキットに今年できたばかりのバンクコースで行なわれます。「最終戦はバンクがあるということで、走ったことはないのですし、クルマの修理もありますので、何かしらの形でテストはしたいと思います」と川畑選手の目は、すでに次戦に向いていました。

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