重さが300g台でバッテリー内蔵の
“本体だけWindowsマシン”
PCの展示はほとんどないなかでシャープのブースではD
Dynabookとしてモバイルエッジコンピューティングデバイス「dynaedge DE200」を展示した。これは、Windows 10を搭載し、バッテリーを内蔵した300g台のPCで、当初想定した利用シーンのひとつは、メガネ型ウェアラブルデバイスをディスプレイとして組み合わせることで、工場などで業務効率アップや生産性向上を目指すマシンとなる。
今回、展示されたdynaedge DE200は2021年9月発売と新製品ではないが、小型軽量でLTE通信搭載モデルもあり、ディスプレイやキーボードを接続するだけで、PCとしての利用ができることから、液晶ディスプレイと組み合わせて展示していた。上位モデルではインテル Core i7-1160G7プロセッサーを搭載、メモリー16GB、SSD 512GBを搭載してパフォーマンスも十分。カフェなどでは利用しないが、ホテルのテレビに接続して使うなど、持ち歩いてディスプレイがある場所でだけ使うPCという提案となる。
メタバースもシミュレーションも充実した
フォーラムエイト
シミュレーション機器からメタバースまで仮想現実をまとめて展示しているのがフォーラムエイトのブース。
正面には360度シミュレーターを設置、ゴーグルをかぶりスティックで操作すると海の中を自在に動き回り、ペッドポトルなどを回収する体験ができる。
このほかにもクルマや鉄道、車いすなどの多彩なシミュレーターを用意し、実際に動かしてみることができる。
シミュレーターのほかにもメタバースやARなども展示している。
クルマと素材を展示したソニー
ソニーはクルマの市販を目指しているが、ブースではSUVタイプの試作車両「VISION-S 02」を中心に展示されていた。
「VISION-S 02」をのぞけば展示の中心は素材で、最近のソニー製品やそのパッケージに使われる素材を展示している。なお、ブース内のテーブルやソニーロゴなどもこれらの素材で作られている。
だいぶ変わったが、リアル展示の面白さは健在
家電も一応ある
今回、3年ぶりのリアル開催ということになったが、残念ながら出展者数は2019年から数を減らしてしまった。CEATECで使用するホール数も5つと、2019年の7からは減らしている。ただし、その一方で新規の出展者も200ほどあるほか、パートナーズパークのコーナーを設け、METAVERSE EXPOを開催するなど新しい試みも生まれている。
企業の少し前の薄型テレビや携帯電話、スマートフォン新製品が並ぶCEATECとは全く異なるものになっている一方で、新しい出典者による新しい展示もあり、担当者から説明を聞き、対面で質問をできるCEATECは出会いの場として貴重な機会であることに変わりはない。
なお、リアル開催は10月21日までだが、オンライン開催は10月31日までで、リアル開催が終わったあとも展示を見ることができる。