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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第385回

OPPO初のタブレット「OPPO Pad Air」はサイズと音質、UIは○で、レスポンスとGPS無しはやや微妙

2022年10月15日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

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OPPOのユーザーはさらに便利!

 OPPOのスマホやワイヤレスイヤホンを使っている場合、OPPO Pad Airとスムーズに連携できるというメリットもあります。

 OPPO Pad Airにもカメラが搭載されていますが、アウトカメラが約800万画素、インカメラが約500万画素と、スペックは抑えめです。写真や動画はスマホのほうが高画質で撮れます。OPPOのスマホで撮った画像は「OPPO Share」という機能で、スピーディーにOPPO Pad Airに送信できます。また、OPPOのワイヤレスイヤホンは、OPPO Pad Airの近くでケースを開けるだけで認識し、ワンタップでペアリングが完了します。

「OPPO Share」はスピーディーにファイルのやり取りができる機能。iPhoneの「AirDrop」と同じような機能と捉えていいだろう

OPPO Pad AirのBluetoothをオンにしていれば、OPPOのワイヤレスイヤホンと簡単かつスピーディーにペアリングできる

 続いて、筆者が「ここはちょっと……」と、気になった点について述べさせていただきます。3万円台の製品なので贅沢は言えませんが、使い方によっては重要かもしれないので、買ってから後悔しないように慎重な検討をオススメします。

レスポンスは「軽快」とは言えない

 CPUはSnapdragon 680で、メモリーは4GB、ストレージは64GBという構成。CPUはミドルレンジ向けで、メモリーは「もうちょっとあればなぁ」と思えるスペックです。基本操作で不便を感じることはないものの、複数のアプリを起動させた状態で、アプリを切り替えて使ったりすると、反応がやや鈍くなったり、カクカクしたりすることがありました。CPUのパワーが足りないというよりも、おそらくメモリーの少なさが要因ではないかと思われます。

「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果。ミドルレンジとしては順当なスコアだった

 ただし、この弱点には解決策があります。ColorOS 12にはメモリーを拡張できる機能があり、内部ストレージに余裕がある場合は、その一部を使ってメモリーを最大3GBまで増やすことができます。データサイズの大きいアプリを使う場合や、マルチタスク操作をする場合は、メモリーを拡張することで、パフォーマンスを向上できそうです。

ストレージの一部を仮想的にメモリーとして使える。4GBのメモリーに最大3GBを追加して、最大7GBにできる

GPSを搭載していないので
マップ利用には不向き

 OPPO Pad AirにはGPSが搭載されていません。位置情報はWi-Fiから取得する情報に依存します。よって、外出先ではWi-Fiに接続しないと「マップ」アプリを利用できず、スマホのテザリングなどを利用しないと現在地を表示できません。

屋外で「マップ」を使っている際、Wi-Fi接続が切れると、このように表示が出る

 せっかくの大画面なので、外出時に道案内に使えたら便利だと思ったのですが、スマホに接続する必要があります。ですが、そもそもスマホを持っていれば、GPSを内蔵するスマホの「マップ」を使うほうが正確な位置情報を所得できるので、スマホだけで事足りるということになってしまいます。

モバイルデータ通信には非対応

 薄くて軽いタブレットなので、家から持ち出して使うにも便利ですが、4Gや5Gのモバイルデータ通信に対応していないのが残念なところ。側面にはピンを刺して引き出すカードスロットがありますが、装着できるのはmicroSDカードのみ。実は、nanoSIMを装着できそうな部分があるのですが、そこははめ殺しになっていました。

本体右側面(縦向き時)にmicroSDカード(最大512GB)を装着できるスロットを装備

 OPPOのスマホは、ほとんどがeSIMに対応しているので、eSIMに対応させるには難しくなかったのでは……と思ったりもしました。

【まとめ】主に自宅でウェブや動画を見るには最適!

 OPPO Pad Airは自宅でWi-Fiに接続して使うタブレットとしては、十分な性能と機能を備えている印象。軽いでの長い時間持ち続けても手が疲れにくく、ネットサーフィンをしたり、電子書籍を読んだりするには最適。映画を見るには、スタンドにもなるスマートカバー(別売/2680円)があると便利でしょう。最大の魅力は、なんと言っても価格。3万7800円は、かなりお買い得です。

「OPPO Pad Air」の主なスペック
ディスプレー 10.3型IPS液晶
画面解像度 2000×1200
サイズ 約245.1×154.8×6.9mm
重量 約440g
CPU Snapdragon 680
2.4GHz+1.9GHz(8コア)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大512GB)
OS ColorOS 12(Android 12)
無線LAN IEEE802.11ac
カメラ画素数 約800万画素
イン:約500万画素
バッテリー容量 7100mAh(18W充電対応)
生体認証 ○(顔)
USB端子 Type-C
イヤホン端子 ×
カラバリ ナイトグレー
価格 3万7800円

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