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Pixel 7/Pixel 7 Pro発表! Pixel WatchはFeliCa入り! 第17回

30倍ズームも綺麗に撮影、AI技術で強力なカメラ機能を実現した「Pixel 7 Pro」

2022年10月13日 12時00分更新

文● 佐野正弘 編集●ASCII

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AI技術でズームを中心にカメラが大幅進化

 続いてカメラを確認すると、Pixel 7 Proは5000万画素/F値1.85の広角カメラと、1200万画素/F値2.2の超広角カメラ、そして4800万画素/F値3.5の望遠カメラの3眼構成となっている。広角・超広角カメラの性能はPixel 6 Proと変わっていないが、変化しているのが望遠カメラである。

Pixel 7 Proのカメラは広角・超広角・望遠の3眼構成だが、望遠カメラがいくつかの変化を遂げている

広角カメラで撮影した写真

同じ場所から超広角カメラで撮影した写真

 Pixel 7 Proの望遠カメラは広角カメラ同様、「クアッドベイヤー」に対応したイメージセンサーを採用、4つの画素を1つにして光をより多く取り込んでの高感度撮影と、高い解像度を生かしたズーム撮影を両立できるようになっている。それに加えて望遠の倍率もPixel 6 Proの光学4倍ズーム相当から、光学5倍ズーム相当に変化している。

同じ場所から5倍ズームで撮影した写真

 そこにAI関連の処理速度をより高速化したチップセット「Google Tensor G2」を加えることで、実現したのが従来より一層進化した「超解像ズーム」である。PixelシリーズはAI技術を活用し、デジタルズームで撮影した写真をボケたりドットが目立ったりすることなく、鮮明に映し出すことができる超解像ズームに力を入れており、Pixel 6 Proでは最大20倍までのデジタルズームに対応していた。

 だがPixel 7 Proでは新しい望遠カメラとAI技術の活用によって、最大30倍までの超解像ズームを実現。実際に撮影してみると、30倍ズームでは等倍の写真と比べればさすがに粗さが目立つとはいえ、被写体の比較的細かな部分まで捉えた撮影ができることが分かる。

同じ場所から30倍ズームで撮影した写真。やや粗さは出るが色の境目の線などはかなり再現されていることがわかる

 それに加えて2~5倍ズームの際には、広角カメラと超広角カメラ、そしてAI技術を組み合わせることで画質を高めているという。実際にそれらの解像度でデジタルズームによる撮影をしてみても、等倍の写真と大きく変わらない品質で撮影できるように感じた。どうしても最高倍率ズームが注目されがちだが、品質を重視するならある程度低い倍率で撮影するのがベストといえるだろう。

サンプルをもう1つ。こちらは等倍で撮影した写真

同じ場所から銅像にフォーカスして5倍ズームで撮影した写真

さらに銅像の上の部分を30倍で撮影した写真。顔の表情や凹凸の具合などもしっかり判別できる

 そしてもう1つ、Pixel 7 Proのみの機能となるのが「マクロ フォーカス」、要はマクロ撮影機能の搭載である。カメラを被写体に近づけると自動的に切り替わってマクロ撮影でき、切り替えなどの手間は必要ない。

 マクロ フォーカスでは最短で3cmまで近づいて撮影できるのに加え、画素数の高い通常のカメラを用いるため高画質で撮影できるのがうれしい。近接での撮影にこだわる人は有効活用したい。

「マクロ フォーカス」を使って撮影した写真。マクロ撮影には自動で切り替わるので撮影しやすく、また画素も高い

 他にもAIを活用した機能は多く用意されており、Pixel 7シリーズ共通の特徴でもある「ボケ補正」や「シネマティックモード」などの利用も可能だ。「消しゴムマジック」などの従来機能も、チップセットの進化に合わせて精度が高まっていることから有効活用したい。

「ボケ補正」など他のAIを活用した新機能ももちろん利用可能だ

 なお、フロントカメラに関しては、1080万画素/F値2.2と性能だけ見ればPixel 6 Pro(1110万画素/F値2.2)とスペックダウンしているように見える。ただフロントカメラによる顔認証や、「ガイド付き自撮り」といった新機能が追加されるなど、やはりAI技術の活用による進化を遂げているようだ。

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