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組みたい自作PC構成まるわかり!! 第82回

【今月の自作PCレシピ】新世代RyzenはEcoモード運用がおすすめ! Ryzen 5で組むゲーミング&クリエイティブマシン

2022年10月15日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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新たなAMD Ryzen環境のベースにねらい目のマザーボード
MSI「MAG B650 TOMAHAWK WIFI」

 Socket AM5プラットフォームを採用した紅谷さんのレシピ。Ryzen 5 7600Xと組み合わせるマザーボードには、価格を抑えつつSocket AM5を導入できるAMD B650チップセット採用マザーボードを選んでいる。

 本レシピではLEDイルミネーションを備えないシックなデザインと、堅牢な電源回路などの高い品質のスペックを備えるMSIの「MAG B650 TOMAHAWK WIFI」を組み合わせた。

ブラックカラーのシックなデザインと、バランスの良いスペックが魅力のMSI「MAG B650 TOMAHAWK WIFI」。価格は4万円前後だ

 AMD B650チップセットは、M.2スロットのPCIe5.0対応はオプション扱いになっている。「MAG B650 TOMAHAWK WIFI」のM.2スロットもPCIe5.0×4には非対応だが、80A対応SPSで構成された14+2+1フェーズ電源回路と、それを冷却する大型ヒートシンクを備えている。

 そのうえ、2.5ギガビットLAN&Wi-Fi 6Eを備え、10基のUSBポートを装備するなど、「MAG B650 TOMAHAWK WIFI」は、十分価格に見合うスペックが備わっている。

電源回路部の大型ヒートシンクや、2基のM.2ヒートシンクを装備する「MAG B650 TOMAHAWK WIFI」

USB3.2 Gen2やGen2×2 Type-Cなど計10基のUSBポートを装備する。ウェブカメラや、キャプチャーデバイス、ゲーミングデバイスといった、多くの機器を接続できる

将来を見越してPCI Express 5.0にこだわりたいなら別の選択肢も

 新世代のPCI Express 5.0だが、PCIe5.0×4 M.2 SSDは製品が未発売なうえに、ファンが必須な爆熱になりそうなので急いで導入するメリットは少なめ。ビデオカードも、NVIDIA新世代GPUのGeForce RTX 4000シリーズは、PCI Express 5.0対応が見送られている。とはいえ、PCI Express 5.0が気になるのも確か。PCI Express 5.0をサポートするマザーボードを組み合わせるのもありだ。

PCIe5.0×16スロットと、2基のPCIe5.0×4 M.2スロットを備えるASUS「ROG STRIX B650E-E GAMING WIFI」

ASRockの定番人気シリーズの「B650E Steel Legend WiFi」

メモリーはRyzenに最適化されたAMD EXPO対応品をチョイス

 Socket AM5プラットフォームで採用されたDDR5メモリーには、Ryzen 7000シリーズの性能を引き出す高速なDDR5-6000をチョイス。さらにAMD Ryzenに最適化されたメモリー設定を備え、簡単に設定を呼び出せるAMD EXPO対応品にした。

DDR5-6000 16GB 2枚組みのKingston「Fury Beast DDR5 For AM5 KF560C36BBEK2-32」。予算をプラスして、32GB×2枚組みの64GBも狙い目だ

AMDに最適化されたメモリー設定を簡単に読み出せるAMD版XMPのAMD EXPOに対応する

CPUクーラーは空冷最強の一角を選択

 Ryzen 5 7600Xは空冷CPUクーラーでも十分冷却でき、Ecoモードならさらに発熱を抑えられる。ここでは、空冷CPUクーラー最強の一角となるデュアルファン&ツインヒートシンク仕様のDeepcool「AK620」を選択している。Ryzen 5 7600Xの性能を静かに引き出せる。

空冷最強クラスながら、1万円を切る価格のDeepcool「AK620」。流行のホワイトカラーモデルがあるのも魅力だ

デュアルファン&ヒートシンクで、CPUを強力かつ静かに冷やす

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