このページの本文へ

このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第383回

性能だけでなく操作も多彩なゲーミングスマートフォン「Black Shark 5 Pro」

2022年10月08日 12時00分更新

文● 佐野正弘 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

性能は最高クラスだが
ファンによる放熱の実力は?

 続いてゲーミングに関する機能・性能を確認していこう。まずは基本性能についてだが、チップセットはクアルコムのハイエンド向け「Snapdragon 8 Gen1」、メモリーは12GB、ストレージは256GBと、現在のハイエンドスマートフォンに並ぶ性能を備えている。

 ベンチマークを実行しても非常に高いスコアが得られるし、各種ゲームでの設定を確認してもAndroid端末としては現時点で最高の設定が可能だ。ゲーミングに関する性能は十分満足できる内容であることが分かる。

「Geekbench 5」におけるBlack Shark 5 ProのCPUベンチマーク結果

「3DMark」(Wild Life Extreme)におけるBlack Shark 5 ProのCPUベンチマーク結果

「PUBG MOBILE」のグラフィック設定はクオリティが「FHD」、フレーム設定が「ウルトラ」と、現時点でAndroidの最高性能まで上げることが可能だ

「原神」の画面設定はデフォルトで「中」だが、最高設定かつフレームレートを60fpsにしても快適に動作する

 また快適なゲームプレイに欠かせない要素としてもう1つ、ディスプレーの滑らかな表示と操作性が挙げられるが、こちらもディスプレーのリフレッシュレートが144Hz、タッチサンプリングレートが720Hzと、他のゲーミングスマートフォンに並ぶ性能を備えている。

 一方で気になるのは長時間プレイ時の発熱だろう。Black Shark 5 Proは2つの大型ベイパーチャンバーを搭載するなど放熱にもかなり力が入れられているが、実際に試してみるとやはりAAAクラスのゲームを、30分を超えてプレイするとパフォーマンス低下こそあまり起きていないが手に熱さを感じるようになる。

「原神」を通常パフォーマンスでしばらくプレイし、前面の温度を測定してみたところ。40度を超えていることが分かる

 そうした長時間プレイによる熱の対処には冷却ファンを用いるケースが増えているが、Black Sharkもいくつかの冷却ファンをオプションで用意している。1つはマグネット式で背面に装着できる小型の「Magnetic Cooler」、もう1つはより大型で、スマートフォンから回転や光り方などをコントロールできる「Black Shark Fun cooler3Pro」。

 いずれも機種を問わず利用できる冷却ファンだが、Black Shark 5 Proは後述する「Shark Space」でBlack Shark Fun cooler3Proとの接続やコントロールが可能だ。

オプションとして販売されている「Magnetic Cooler」(左)と「Black Shark Fun cooler3Pro」(右)。Black Sharkシリーズ専用ではないが、Black Shark Fun cooler3ProはBlack Shark 5 Proと連携しやすい仕組みが備わっている

ちなみにBlack Shark Fun cooler3Proはゲーミングデバイスらしく光る仕組みが備わっている

 実際に、通常のパフォーマンス(SOLARCORE)で「原神」をプレイし、どの程度冷却されるのかを試してみたところ、Magnetic Coolerでは38~40度、Black Shark Fun cooler3Proでは35度前後まで下げることができた。もっともBlack Shark 5 Proは背面にマグネットがないのでMagnetic Coolerを装着するには専用のシートを貼る必要がある、Black Shark Fun cooler3Proはかなり大ぶりなので手で持った時にやや指の位置を考慮する必要があるなど、弱点もあるので利用する際は注意されたい。

先の状態からMagnetic Coolerを使って温度を測定したところ。最終的には40度を切るくらいまで温度を下げることができた

同様にBlack Shark Fun cooler3Proを使って温度を測定したところ。ファンが大型なぶん、より高い冷却効果を持つことがわかる

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン