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2022年秋冬モデルを最速レビュー、カスタマイズレッツノート20周年モデルも!

これぞ持ち歩けるメインPC! 「レッツノートSR」はシリーズ集大成の完成度

2022年10月21日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●村野晃一(ASCII)

提供: パナソニック コネクト

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 軽さやバッテリー駆動時間の長さ、そして頑丈性の面でモバイルノートをリードしてきたのが、レッツノートシリーズだ。昨年の夏モデルで登場した14インチ液晶採用のFVシリーズでは、ボンネットデザインを進化させ、頑丈性はそのままに薄型化を実現。ビジネスシーンで使い勝手の良い3:2比率のディスプレイを搭載し、さらに、トレードマークともいえる円形ホイールパッドを大型化し、操作性の面でも進化したモデルとなったことは記憶に新しい。

 また、最新のレッツノートでは、UIが刷新され大幅に操作性が向上した「Windows 11 Pro」を採用。Windows 10 と比べ、Microsoft Edge の高速化、Teams搭載など、多様化する働き方に対応した機能が追加されている。

 今年の夏モデルとなるFV3では、第12世代インテル® Core™ プロセッサー搭載モデルを追加。CPU性能はもちろん、グラフィックス性能も大幅に強化され、さらに強力なビジネスツールとして頼れる存在となっている。

 しかし、大きな14インチ液晶は確かに使いやすいものの、モバイルノートとしては若干大きいというのも確かだ。とくに、今まで12インチクラスのSVシリーズを所有し、常時持ち歩いて使っていた人にとって、入るカバンが限られてしまうというのは悩みどころとなっていた。

 2022年秋冬モデルで新たに登場した「レッツノートSRシリーズ」は、そんな小型のモバイルノートが欲しいと考えている人にピッタリなモデルだ。

A4サイズより小さなフットプリントで、高さ19.9mmという薄さを実現したコンパクトモデル

 SRの特徴はいくつもあるが、大きくまとめると、コンパクトなサイズと高性能CPUによる「高性能モビリティ」、操作性や機能にこだわった「ビジネスのためのデザイン」、場所を選ばず利用できる「頑丈性」の3つが挙げられる。それぞれについて、さらに詳しく紹介していこう。

小型・薄型化しても交換可能なバッテリーは継承
新設計の冷却ファンユニットで高性能CPUをしっかり冷やす

 SRの特徴としてまず注目したいのが、薄型でハイパフォーマンスというFVシリーズの特徴を色濃く受け継ぎながら、SVシリーズよりもコンパクトなQVシリーズと同等のサイズを実現していること。

週刊アスキーとのサイズ比較。フットプリントはA4サイズよりも若干小さくなるため、多くのカバンに余裕で入れられるというのが魅力だ

 とくに厚みはSVシリーズの24.5mmに対し、19.9mmと大きく変化。デザインも凹凸を抑えたフラットなものへと変更されているため、カバンへの収まりが悪いといったこともなく、素直に出し入れできるのがいいところだ。

 もちろん、薄型とはいえレッツノートシリーズらしくバッテリーの着脱が可能。長期間の利用でバッテリーが劣化し、駆動時間が短くなってしまっても、交換すれば新品当初の駆動時間で再び使えるようになる。また、予備のバッテリーを購入して携行すれば、バッテリー駆動時間をさらに延長することも可能だ。

 また、WEB直販モデルのSRシリーズには標準の大容量バッテリーと軽量バッテリーの2本があらかじめ付属している。通常は大容量バッテリーを利用しながら、アクティブに動きたい時は軽量バッテリーに付け替えるなど、利用シーンごとの運用が可能になっている。

レッツノートらしく、バッテリーの着脱が可能。ユーザーの手で簡単に交換できる

 コンパクトとはいえ、性能面での妥協はない。WEB直販モデルのCPUは上位モデルで第12世代インテル® Core™ i7-1270P(12コア/16スレッド)、下位モデルで第12世代インテル® Core™ i5-1245U(10コア/12スレッド)を採用。第12世代インテル® Core™ プロセッサーは、高性能な“Pコア”と電力効率の高い“Eコア”という、異なる2種類のコアを搭載したCPUだ。このPコア/Eコアをうまく活用することで、高い性能と電力効率とを両立している。

インテル® Core™ i7-1270Pは4つのPコアと8つのEコアをもち、合計12コア、16スレッドとなるCPUだ

 このCPUがどのくらいの性能なのか、定番のベンチマークソフト「CINEBENCH R23」を使って探ってみよう。このベンチマークソフトはCGレンダリング速度からCPU性能を測ってくれるもの。結果はptsという単位の独自スコアで表示され、この数値が高ければ高いほど高性能となる。

 また、CINEBENCH R23はすべての論理プロセッサーを使用するMulti Coreと、1つのコアだけを使用するSingle Coreという2つのテストが用意されている。全コアをフルに使った最大性能と、シングルスレッド性能の2つの性能が測れるわけだ。

「CINEBENCH R23」の結果。Multi Coreが8649pts、Single Coreが1748ptsという結果になった

 結果は最大性能となるMulti Coreが8649pts。条件は異なるものの、別PCの過去データと比べてみると、第11世代インテル® Core™ i7-1185G7を搭載したノートPCでは5616ptsとなっており、かなり性能が高いことがわかる。

 これは第12世代インテル® Core™ i7-1270Pの性能が高いというのはもちろんだが、この性能を引き出せるだけの冷却性能を備えているという証左でもある。パナソニック コネクトでは、独自の技術・設計でパフォーマンスの最大化を図るこの技術をMaxperfomer®と呼んでおり、冷却効率の改善と細かな電力制御でハイパフォーマンスと長時間のバッテリー駆動の両立を実現している。実際、SRでは新設計の冷却ファンユニットが採用されており、薄型でコンパクトながらも高性能が維持できるよう工夫されている。

CPUからの熱をヒートパイプで移動し、大きな冷却ファンユニットで冷やすという構造だ

 ユニークなのは、排気を放熱フィンの隙間だけでなく、ヒートパイプと筐体の隙間からも行うようにしていること。これにより、放熱フィンだけでなくヒートパイプと筐体までも冷却でき、効率よく冷やせるようになっているのだ。

ファンの風で放熱フィンだけでなく、ヒートパイプや筐体も冷やせるようになっているのが特徴

 もうひとつ、運用での工夫として紹介したいのが、放熱フィンの掃除ができること。フィン外側のホコリなら外から見えるため簡単に取り除けるが、フィンの手前、本体内のホコリはなかなか掃除できない。通常のノートPCであれば本体を分解して掃除……となるわけだが、SRであれば、底面のネジを1つ外すだけで、簡単に取り除ける。

フィンに風があたる部分が露出するので、掃除が簡単。長期利用でのメンテナンス性に優れている

 長期の利用でホコリがたまると放熱フィンを通る風量が落ち、冷却性能が下がってしまう。これを改善できるだけに、この掃除ができる工夫は、なかなか面白い。

 交換可能なバッテリーもそうだが、レッツノートが1台のPCを長く使うことを前提に作られているのがよくわかる。

第12世代インテル® Core™ i7プロセッサー搭載 インテル® vPro® プラットフォーム


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