アンチエイジングよりスマートエイジング?
スマートウォッチで健康に生きる
ファーウェイは8月26日、スマートウォッチの活用法を紹介するメディア向けインベントを開催しました。ゲストスピーカーとして登壇したのは、東北大学特任教授の村田裕之さん。高齢化が進む日本の現況について説明され、村田氏が提唱する「スマートエイジング」に、ファーウェイのスマートウォッチが役立つことが紹介されました。
2022年現在の日本人の平均寿命は、女性は87~88歳で、男性が80歳くらいで、さらに延びる傾向にあります。全人口における65歳以上の割合を示す高齢化率は29.1%に達して、ダントツで世界一とのこと。高齢化に伴い、認知症を患う人も増えています。しかし、介護を必要とする高齢者が増える一方で、労働人口は減っているため、介護従事者の不足も社会問題となっています。
村田氏は、それらの問題を解決するために、「健康寿命を延ばし、介護を必要とする時間を短縮することが必要」だと言います。
そこで、必要になるのが「スマート・エイジング」。エイジング(aging)は「加齢」を意味しますが、村田氏によると「加齢」は決して悪い意味ではなく、「受精した瞬間からあの世に行くまでがエイジング。つまり、生きている証拠」と言います。「加齢は人間の発達であり、何歳になっても人は加齢と共に成長できます」とのこと。
スマートエイジングに必要な4つの条件
村田氏は、スマート・エイジングを実現するには4つの条件を満たす必要があると言います。しかし、最近はコロナウィルスの感染防止のために外出する機会が減り、意識的に行動しないと、4つの条件を満たすことは難しくなっていると警告します。
スマート・エイジングを実現するために、村田氏は「10の秘訣」を提唱していますが、そのうちの3つに「スマートウォッチが役に立つ」と言います。
まず、有酸素運動ですが、具体的には「ウォーキングやスロージョギングを1日30分以上行なうと効果的」とのこと。
75歳を節目に要介護に認定される人が急増するそうですが、その原因として最も多いのが認知症で、脳血管疾患(脳卒中)、高齢による衰弱、と続きます。村田氏によると、認知症の原因の約30%が脳卒中であり、要介護にならないためには、脳卒中を発症しないように予防することが非常に重要だと言います。
村田氏は「有酸素運動で脂肪を効率よく燃焼させるにはポイントがあります」と言います。脂肪燃焼に最も適した心拍数を知り、その心拍数を維持して運動するのが効果的。そこで役立つのがスマートウォッチの心拍数のモニタリング機能です。
介護が必要になった原因を男女別で見ると、女性では「骨折・転倒」や「関節疾患」も多いことも特徴。加齢によって下肢の筋肉量の減ってきますが、それに気づかずに転倒してしまったりする人が少なくないとのこと。有酸素運動では筋肉はつかないので、有酸素運動に加えて、筋肉トレーニングも必要です。