今年の新型ガジェットは高嶺の花に!?
毎年この時期は人気ガジェットの発表会ラッシュ。iPhone、Pixel、GoProなどなど予約合戦でネットは賑わいます。お目当ての製品が早々に売り切れてしまい涙する人も少なくありません。また、今年は半導体不足と円安の影響で大きな値上がりが予想されていますから『欲しいけれど手が届かない……』という人も増えるでしょう。
そんな人たちを狙って悪意ある人たちは罠を仕掛けてきます。今回は、タダで最新ガジェットが手に入ると嘘を付いて個人情報を盗み取る「懸賞・当選詐欺」に注意しましょう、というお話です。
※以下は「いきなり最新スマホを無料プレゼントされた? それは懸賞詐欺ですよ!」からの抜粋です。
いきなりスマホプレゼントに当選!? それって本当にラッキー?
Aさんがいつものようにスマートフォンでインターネットを見ていると突然、画面を覆うバナーが現れました。そのバナーには「おめでとうございます/毎月100名のロイヤリティプログラムに当選しました」などと記されています。当選という単語に惹かれたAさんは、特に怪しむこともなく、そのバナーをタップしてしまいました。
飛ばされた先のページに目を通すと、どうやらアンケートに答えるだけで、現在入手困難な最新スマートフォンを景品としてもらえるようです。同じ画面に、「あと3分00秒以内に回答がなかった場合は他の方に回答権が移ります」とカウントダウンが表示されていることに気づいたAさんはさっそく回答を始めました。
アンケートは、数問の単純なアンケートのほか、景品の送付先として住所や電話番号、そして本人確認としてクレジットカード情報を入力するだけで、3分もかからず完了。Aさんはちょっとした宝くじに当たったような気分でしたが、いくら経っても一向に最新スマートフォンは届きません。季節は巡り、送られてくるはずのスマートフォンが最新とは言えない時期になって、ようやくAさんは騙されたことに気づきました。
※上記はフィクションです。
懸賞詐欺は無視が一番! 都合が良すぎる話には裏がある
Aさんが遭遇したトラブルは、いわゆる懸賞詐欺と呼ばれるものです。
これは個人情報を盗む手口として広く使われています。不特定多数に、売れ線の商品や人気Webサービスの利用権などが当たったと思わせ、商品送付・本人確認の名目で個人情報を入力させるのです。その際、正常な判断をさせないよう、入力に時間制限を設けることも少なくありません。
対策は、無視が一番です。怪しいバナーが表示されたら間髪入れずブラウザごと閉じてしまいましょう。そもそも、入手困難な商品やチケットがタダで手に入るなどという都合の良い話はあり得ません。裏を疑うべきです。