最高画質設定でもサクサク動作
幅広いスペックに対応している
Steam版で遊ぶときに気になるのが対象スペックなのだが、ストアページでシステム要件を確認したところ、かなり前のCPUやGPUでも動作するとしている。最低要件は解像度フルHDで低画質、30fpsで遊べるスペックで、10年前ほどのCPUとミドルクラスのGPUで可能としている。
一方、解像度フルHDで高画質、60fpsで遊べる推奨スペックは、CPUが4年ほど前の6コア/6スレッドのインテル「Core i5-8600」で、GPUが9年前のミドルハイとなっている。
では、実際にどれぐらいのスペックのPCでどれぐらい快適に動作するのか、筆者の自宅のPC環境を使って「MSIアフターバーナー」を用いていくつかの街を練り歩いて確認してみた。
筆者のPC環境 | |
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CPU | インテル「Core i9-12900KF」(16コア/24スレッド、最大5.2GHz) |
GPU | NVIDIA「GeForce RTX 3080」(10GB) |
メモリー | 16GB×2(DDR4-3200) |
マザーボード | MSI「Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」 |
ストレージ | Intel SSD 670p(1TB NVMe M.2) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」 |
画面解像度は1920×1080のフルHD画質。グラフィックオプションは上限の「最高」に設定し、FPSは「制限なし」、Vsync「OFF」でテストを行った。その結果を写真つきで紹介しよう。
筆者のPCは今年の頭に良い感じの物へと切り替えていたため、かなり高スペックだ。ゲームのロード時間に関しても10秒以上かかるようなことはなく、遊んでいて不満に思うようなところはない。というか、ロード画面に表示されるTipsを読みきる前にロードが明けてしまうことがほとんどだった。
こうした高性能なゲーミングPC並みのPCではなく、やや古い環境でも検証をしてみた。1台はゲーミングPCでも採用例が多いAMDのミドルクラスCPU「Ryzen 5 5600X」に、3年前のミドルクラスのGPU「GeForce GTX 1660 Ti」を搭載した検証環境。もう1台は2年前に発売された内蔵GPUを備えたAMD「Ryzen 7 PRO 4750G」を搭載した小型ベアボーンの2機種だ。
機種名 | GTX 1660 Ti検証機 | 4750G検証機 |
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CPU | AMD「Ryzen 5 5600X」(6コア/12スレッド、4.6GHz) | AMD「Ryzen 7 PRO 4750G」(8コア/16スレッド、4.4GHz) |
メモリー | G.Skill「Trident Z Royal Gold F4-3200C14D-32GTRG」(DDR4-3200 16GB×2) | Crucial「CT8G4SFS832A」(8GB×2、DDR4-3200) |
GPU | ASUS「TUF-GTX1660TI-O6G-GAMING」(GeForce GTX 1660 Ti) | Radeon Graphics(8コア) |
検証は新参道を歩いた際のフレームレートをCapFrameXで計測して実施。画質設定は「最高」、FPSは「制限なし」、Vsync「OFF」にし、4K(3840×2160ドット)、WQHD(2160×1440ドット)、フルHD(1920×1080ドット)の3パターンの解像度の平均フレームレートで示す。
やや型古のビデオカードであっても、推奨環境で示されているとおり、ミドルクラス以上であれば、たとえ最高画質であってもフルHDでは144Hz以上。今回使用したGeForce GTX 1660 TiではWQHDでもほぼ144fpsでプレイできる。
一方で、AMDの比較的高性能なCPU内蔵GPU搭載機であれば、フルHDなら最高画質でも平均40fpsと30fpsを超えるフレームレートで快適にプレイできる。RPGはFPSやレースゲームほど60fps以上の高フレームレートは必要なく、PS5やXbox Series Xの次世代ゲーム機よりも古いPS4などのコンシューマーゲーム機と同じ30fpsでも十分快適に遊べる。
本作は新参道だけで見ても、場所によって表示されたアセットの問題か、フレームレートが大きく変動することがあるので、平均で30fpsを下回るWQHD以上の高解像度では、Ryzen 7 PRO 4750Gでも厳しそうだ。フレームレートの変動幅は、最大フレームレートが高いほど大きく、Ryzen 7 PRO 4750GのフルHD時は最小値が34.2fpsと30fpsを超えていたので、目安としては平均40fps前後であれば問題ないと言ったところだろう。
25年ぶりに送り出されたハッカーズ新作
シビアさがかなり薄れて遊びやすく進化
以上、つらつらとファーストインプレッションに加えて簡単なパフォーマンスチェックを行ってきた。まずゲームとしてどうか? という点について筆者の所感を述べていきたいと思う。
まず、本作は前作『ソウルハッカーズ』と比べるとかなり遊びやすいカジュアル寄りになったと言っていいだろう。ゲーム中にいつでも難易度設定を変更することができたり、いつでもどこでもセーブが可能だったりといった点はプレイアビリティの向上に多大な影響を与えていると思う。
そして各キャラクターたちが最初こそギスギスとしていたチームが少しずつ互いを知ることで雰囲気が改善されていく過程もなかなか面白い。まだ筆者はクリアしていないのでなんとも言えないのだが、このまま互いにとって適切な距離感で進んでいって欲しいなと思う次第だ。
「2」と付いているがシリーズ未験の人でも楽しく遊べるように工夫されている本作。寝れない熱帯夜は本作をプレイして過ごしてみるのはいかがだろうか?
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