NTT西日本「QUINTBRIDGE」自発的にコミュニティーが動き、開設5ヵ月で共創の中心地へ
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西日本電信電話株式会社(NTT西日本)が2022年3月24日に大阪・京橋に開設したオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)」。わずか5ヵ月で法人会員約370社、個人会員5000人以上が集い、関西地域をはじめとした企業やスタートアップ、学生が集まるネットワーキングの一大拠点となりつつある。
全国に多くのオープンイノベーション施設が開設されているが、ここまで勢いを感じる場所は数少ない。今回はQUINTBRIDGEを訪問し、NTT西日本 イノベーション戦略室長の市橋直樹氏にQUINTBRIDGEをつくった理由と共創の取り組みについてお話を伺った。
NTT西日本の本社ビル内に共創施設を設置
QUINTBRIDGEは、2022年1月に移転したNTT西日本の新本社ビルのある大阪・京橋の「NTT WEST i-CAMPUS」内に建設された3階建て、総フロア面積4000平米超の共創施設だ。フロア構成は、1階はイベントや交流のためのオープンなスペース、2階はプロジェクトを深めていくためのワークスペース、3階が事業創出の場であるシェアオフィスと分かれている。
QUINTBRIDGEは、会員登録すれば誰でも利用可能だ。個人や10人未満のスタートアップ、学校、自治体などの非営利団体は無料、10人以上の法人会員も2023年3月末までは無料で利用できる。
セミナーやイベント会場としての使用料も無料で、1階のスペースではセミナーイベントや勉強会、2階のオープンキッチンを使ったデモンストレーション、FAB室での試作品の製作、撮影スタジオを使った動画の編集や配信などもできるという。これまで会場やスタジオを借りる予算がなかったスタートアップでも気軽に情報発信できるのはありがたい。
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