世界10ヵ国で最もネットいじめが多い国はインド、最も少ないのは……
「日本はTwitterがいじめの舞台」1万人調査でわかった世界と日本のネットいじめ
2022年08月22日 09時00分更新
利用プラットフォームの違いはあるが、日本の子どもたちは世界の子どもたちと同じようにネットいじめを心配している
・日本では、ネットいじめの報告件数が並外れて少ないにもかかわらず、日本の子供の59%が、今年は昨年よりもネットいじめに遭うことを心配していると回答しています。この数字は、世界平均の59%とほぼ同じ結果となっています。
・ネットいじめを受けたと回答した子どものうち、その理由のトップ3は、友人に関するいじめ(29%)、容姿に関するいじめ(24%)、家や休暇などのライフスタイルに関するいじめ(15%)と報告されています。しかし、これらはまたもや国際平均に近いかそれ以下となりました。
性別および年齢別で見ると、日本の15~16歳の女子が最も心配していると回答している
・国際平均を上回っているのは15~16歳の女子の67%で、今年は昨年よりネットいじめに遭うことを心配していると回答しています。
・また同様に、61%が友人とネットいじめについて話すと回答しています。一方、日本の10~18歳の男子で同じように回答した割合は46%に留まりました。
・日本の子どもたち全体のなかでネットいじめを最も心配していないのは、17~18歳の男子で49%に過ぎず、これも国際平均を下回っています。
日本の子どもたちはネットいじめについて親に最も正直に話している
・日本の子どもたちは、親にオープンに打ち明けるという点では、他のどの国よりも優れています。ネットいじめを親に隠していると答えた子どもは、日本ではわずか9%であるのに対し、イギリスとフランスでは19%、カナダでは20%となっています。
ネットいじめは世界共通の問題
マカフィー 日本・アジア地域チャネルマーケティング本部長の青木大知氏はこの調査結果について、「友人や家族とのコミュニケーションから部活動の連絡、日々の勉強のお供としても、オンライン・ソーシャルは、学生たちにとって必須アイテムです。
日本の子どもたちは日々ネットを有用に使う一方、ネットいじめへの脅威にも向き合っていて、その59%がその脅威におびえている状況にあります。国、年齢や性別によって多少の違いはありますが、ネットいじめは、世界の子どもたちにとって共通した問題です。
その状況について大人、保護者が理解を深めること、子どもと一緒に向き合うことの重要性についてあらためて考えていきたいと思います」と述べている。