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マカフィー、世界10ヵ国の1万1687人の親とその子供を対象としたネットいじめの現状を調査

2022年08月22日 11時30分更新

文● ASCII

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 マカフィーは8月18日、子どもが直面するネットいじめの現状を明らかにするため「Cyberbullying in Plain Sight(見え隠れするネットいじめに関するグローバル調査)」を実施したと発表した。

 これはMcAfee LLCが世界10ヵ国の親とその子供を対象に、ネット接続している家族の成員(個人および家族単位)に対してネットいじめに関してグローバル調査。親と子を一緒に調査し、親に先に回答してもらい、続いて同意を得たうえで子供に回答してもらった。調査は6月15日~7月5日に、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、インド、日本、メキシコ、 イギリス、アメリカの10歳~18歳の子供を持つ1万1687人の親とその子供を対象としてオンラインアンケートで実施したもの。

 同社が今年発表した「McAfee Connected Family Study(ネット接続している家族に関するグローバル調査)」に続くもので、子供のネットいじめは現代の家族が直面している最大の脆弱性のひとつであることが明らかになったという。

 主な調査結果は以下のとおり。

・日本の子供たちのネットいじめ発生率は29%で、世界と比べ最も低い結果
 世界平均の63%と比べると報告されている被害件数はその半分
 世界トップはインド (85%)

・日本におけるネットいじめの報告件数は、すべてのプラットフォームで低い結果にとどまるが唯一の例外はTwitter
 世界中でネットいじめの主な発生源はFacebook, Instagram, WhatsApp, Facebook Messengerだが、日本の子供たちははるかに低い数値を報告
 Facebook Messengerでのネットいじめ全世界で28%、日本では4%
 しかしTwitterでネットいじめを受けたと答えた子供の数は、世界では18%なのに対し日本の子供は38%
※今回の調査対象にLINEは含まれていない

・ネットいじめを受けたと回答した子供のうち、その理由のトップ3は友人に関するいじめ (29%)、容姿に関するいじめ (24%)、家や休暇などのライフスタイルに関するいじめ (15%)

・性別および年齢別で見ると日本の15歳~16歳の女子が最もネットいじめを心配している
 日本の15歳~16歳の女子の67%がネットいじめに遭うことを心配していると回答(国際平均を上回る)
 日本の子供たち全体の中でネットいじめを最も心配していないのは17歳~18歳の男子で(49%、国際平均を下回る)

・日本の子供たちは、親にオープンに打ち明けるという点では他のどの国よりも優れている
 ネットいじめを親に隠していると答えた子供は、日本では9%なのに対しイギリスとフランスでは19%、カナダでは20%

 マカフィーでは、子供がネットいじめを受けていると分かったときは、地域の適切な団体に連絡を取るなど専門家に相談することを推奨するとともに、いじめが子どもに与える精神的影響に関する知識を付け、オープンで正直なコミュニケーションをとれる家庭環境を作りることが大切だとしており、 ネットいじめについて子供と一緒に学びぶなど、消費者に役立つ情報をブログで定期的に発信公開している。

 レポート(英文PDF)は無料でダウンロードできる。

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