ネットショップ作成サービス「BASE」、匿名配送機能開始
BASE株式会社は、ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」において2022年7月12日から、匿名配送機能の提供を開始した。「BASE」を利用してネットショップを運営する個人事業者は、1商品につき手数料50円(税込)で、配送ラベルの送り主欄に個人情報を記載することなく商品を発送できる。
匿名配送機能は、同社がヤマト運輸と連携して提供する「かんたん発送(ヤマト運輸連携) App」をアップデートすることで利用できる。「かんたん発送(ヤマト運輸連携) App」は、QRコードを使ってコンビニまたはヤマト運輸営業所の端末で送り状を発行できるというもの。今回のアップデートによって、「送り状作成」画面における「送り主情報」の項目で「送り状に印字しない(手数料 ¥50)」にチェックを入れると、「氏名」、「住所」、「電話番号」といった個人情報を記載しないように設定できる。
今回の匿名配送機能の提供は、「BASE」を利用する個人やスモールチームが安心してネットショップを運営し商品を販売できるようにするための取り組みの一環だという。従来、インターネット上でビジネスをする事業者は、個人やスモールチームであっても住所や電話番号の開示が必要であり、個人情報開示によるリスクがあった。こうした中で消費者庁が2021年に「特定商取引法に基づく表記」において新たな見解を示したことを受け、「BASE」では2022年1月から個人のショップオーナーを対象として、ショップの所在地および電話番号の非公開設定機能を実装していた。