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2x2接続で最大通信速度2402Mbps

実効速度でWi-Fi 5の3倍速いことも!1万円台のWi-Fi 6ルーター、RT-AX3000 V2の実力

2022年08月17日 12時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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RT-AX3000 V2を使いこなすコツ

 Wi-Fiは物理的なケーブルなしでつながる無線技術だが、快適に使うためにはそれなりの工夫やノウハウが必要だ。Wi-Fi 6対Wi-Fi 5の検証に入る前に、快適に運用するコツをまとめておきたい。

 ちなみに、筆者は鉄筋コンクリート造のファミリー向け集合住宅に住んでいる。住環境によっては、傾向が少々異なる可能性もある点をご了承いただきたい。

その1:通信速度が重要なデバイスは近くで使う

 Wi-Fiの電波はルーターから遠くなるほど弱くなり、接続するデバイスとの間に障害物(家具・壁)があれば届きにくくなる。そのため、インターネットをヘビーに使うデバイス、特にゲームや高画質動画視聴用のPCやスマホ/タブレットなどは、可能な限りWi-Fiルーターの近く、可能なら見通しで障害物のない同じ部屋の中で使おう。

 下の図は筆者の住環境において、Wi-Fiの電波強度を調べられるツール「WiFi Commander」を用い、部屋ごとにWi-Fiの電波強度をチェックしたものだ。図中の★印がWi-Fiルーター(RT-AX3000 V2)で、計測ポイントはその部屋の中心となる。

WiFi Commanderの画面。「dBm」の数値が大きいほど、電波が強いことになる。すなわち、-38dBmと-74dBmなら-38dBmのほうが電波が強い

筆者の住環境におけるWi-Fi 6(5GHz帯)の電波強度の安定値をまとめてみた。右下にある★印の位置にRT-AX3000 V2を設置している

 この図の場合、Wi-Fiルーターと同じ部屋であれば電波強度は仕事部屋の-38dBmが最大で、リビングでは-74dBmまで弱まる。筆者の体感でもリビングや寝室はつながりづらく、電波が弱い気がする。ゲームでWi-Fiを使いたいなら極力同じ部屋、あるいは隣接する部屋あたりにルーターを設置するべきだろう。

その2:1台で無理なら「メッシュ」を使う

 1台のWi-Fiルーターでは十分な強さの電波を届けられない間取りもままある。そんな場合は、Wi-Fiのメッシュ機能(ASUSでは「AiMesh」と呼ばれる)でカバーする方法がイマドキのやり方だ。

 前掲の筆者の住環境の場合、2台目のWi-Fiルーターをキッチン付近に設置し、2台のWi-Fiルーターでメッシュを形成することで、リビングでも十分な電波強度が得られる。なお、メッシュに参加させるWi-Fiルーターはメーカーが異なると接続できる保証はないので、すべて同メーカーで統一することを強くオススメする。

複数台のASUS製ルーターでAiMeshを使えば、強い電波を家の隅々まで届くようになる。どの電波を受信するかは電波強度などを元に自動的で決まるので、ユーザーは切り替えを意識する必要は(基本的に)ない。※図はRT-AX3000 V2の製品ページから抜粋

 ちなみに、RT-AX3000 V2は1万7000円前後と最大2402Mbps通信対応モデルの中では手頃な価格なので、2台購入してメッシュを構築するには都合がいいモデルだ。

その3:帯域は2.4GHz帯と5GHz帯を使い分ける

 前述の通り、RT-AX3000 V2は5GHz帯と2.4GHz帯の電波が利用でき、最大通信速度は5GHz帯を使ったほうが圧倒的に高速だ。しかし、5GHz帯は高速だが、壁や家具を挟んでしまうと電波が入りにくくなるという特性がある。

 一方で、2.4GHz帯はちょっとした障害物の影でも電波が回り込んでくれやすいが、電子レンジのほか、BluetoothやUSB 3.0の利用で通信が干渉しやすい。また、広範囲に届くがゆえに、隣家の2.4GHz帯Wi-Fiとバッティングする可能性もある。ゆえに、この両電波帯の使い分けが効率的なWi-Fi運用のカギになる。

筆者の住環境における電波の混雑状況をWiFi Commanderで可視化してみた

 上図には4本の白い横ラインがあり、上3本が5GHz帯、その下が2.4GHz帯の利用状況となる。山1つが電波を発信しているWi-Fiルーターの存在を示しているが、今回使っているルーターは5GHz帯の「ktu-router_5G」(水色の山)と2.4GHz帯の「ktu-router」(緑の山)だ。

 水色の山はガラ空きのスペースにあり、ほかの山(電波)とバッティングしていないことがわかる。それに対し、緑色の山は複数の山の中にあり、混雑している様子がうかがえる。

前図を3D風の表示にしたもの

 3D風に表示してみると、2.4GHz帯の混雑状況がよくわかる。ただし、筆者の住環境の場合、どの山も背が低い(dBmが小さい)ため、ほかの電波が脅威と言えるほどではないようだ。しかしながら、目的に合わせて効率良く通信するためには、5GHz帯と2.4GHz帯を使い分けたほうがいいことはおわかりいただけたかと思う。

 オンラインゲームや高画質な動画のストリーミングなど、安定した通信が必要な時は5GHz帯の電波をWi-Fiルーターの近くで。ルーターからやや遠いところでちょっと調べ物をしたい程度なら、2.4GHz帯を使うほうが賢い。そのためには、セットアップ時に2.4GHz帯と5GHz帯にそれぞれ異なるSSID(アクセスポイント名)を割り当て、意識的に使い分けることが肝要だ。

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