こだわりの冷却機構とクールなライト演出のミニタワー型ゲーミングPC<Lenovo Legion T550>
高負荷でも安定したパフォーマンス
<Lenovo Legion T550>はCPUやGPU、ストレージ容量などの構成の違いで複数モデルが用意されている。今回試したのは、CPUにAMD Ryzen 7 5800、GPUにGeForce RTX 3060を搭載したモデル。そのほか、主なスペックは次の通りだ。
テスト機の主なスペック | |
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CPU | AMD Ryzen 7 5800 (3.40 GHz 最大 4.60 GHz) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 LHR 12GB GDDR6 |
メモリー | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 2TB HHD(7200rpm)+256GB SSD(PCIe NVMe/M.2) |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
ゲーム向けプロセッサーとして人気のRyzen 7 5800や、ミドルクラスのグラフィックスが搭載されているが、どのくらいのパフォーマンスだろうか? そこで、いくつかのベンチマークを実行して性能を測ってみることにした。
まず、「CINEBENCH R23」ではマルチコアが15222pts、シングルコアが1539ptsという結果だった。8コア16スレッドのCPUだけあって、マルチコア性能の高さが目立っている。また、ゲームやクリエイティブ系アプリの動作に影響するシングルコア性能も非常に高い。ゲームはもちろんだが、マルチタスクを多用するビジネスシーンや負荷の高い動画・写真編集などでも活躍してくれそうだ。
次にパソコンの総合的な性能をチェックするため「PCMARK 10」を実行したところ、次のようになった。
「PCMARK 10」スコア | |
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総合スコア | 7524 |
Essentials | 10497 |
Productivity | 9962 |
Digital Content Creation | 11054 |
快適さの目安は、Essentialsが4100以上、Productivityが4500以上、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上となっているが、いずれも倍以上のスコア。普段使いやビジネス用途はもちろん、画像・動画編集などのクリエイティブワークまで余裕を持って対応できる性能だということがわかる。
なお、PCMARK実行時のCPU・GPU温度をチェックしてみると、CPUはおおよそ70℃以内、GPUは50℃以内に収まっていることが分かる。このことからも、本機の冷却性能はかなり優れていると言えそうだ。実際ベンチマークテストや動画のエンコードのような負荷の高い処理を行なっている際も安定して動作していた。
次に、グラフィックス性能をチェックするため「3DMark」を実行してみた。比較のためデフォルト設定のときと、プリインストールされているユーティリティ、Lenovo Vantageで最高性能を出せるパフォーマンスモード(GPUクロックアップ機能有効)にしたときのスコアをあわせて紹介しよう。
「3DMark」スコア(グラフィックススコア) | ||
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モード | デフォルト | パフォーマンス |
Time Spy Extreme | 4189 | 4209 |
Time Spy | 8689 | 8783 |
Fire Strike Ultra | 5219 | 5241 |
Fire Strike Extreme | 10120 | 10188 |
Fire Strike | 20804 | 21036 |
Port Royal | 5100 | 5123 |
結果を見ると、フルHDなら重めのゲームも快適なプレイが楽しめそう。ただし、4K解像度でのテストであるTime Spy ExtremeやFire Strike Ultra、レイトレーシング対応のPort Royalが5000前後となっており、少々物足りない印象。軽めのゲームなら4Kでも問題なさそうだが、重めのゲームだと力不足を感じることはありそうだ。
そこで、ゲーム系のベンチマークソフトもいくつか試してみた。
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」 | |||
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グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
最高品質 | 1920×1080 | 25239 | すごく快適 |
最高品質 | 3840×2160 | 24022 | すごく快適 |
「FINAL FANTASY XIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」 | |||
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グラフィック設定 | 解像度 | スコア/評価(デフォルト) | スコア/評価(パフォーマンス) |
標準品質 | 1920×1080 | 28521/非常に快適 | 28794/非常に快適 |
最高品質 | 1920×1080 | 20253/非常に快適 | 20407/非常に快適 |
標準品質 | 3840×2160 | 15964/非常に快適 | 16101/非常に快適 |
最高品質 | 3840×2160 | 7114/やや快適 | 7157/やや快適 |
「FINAL FANTASY XV ベンチマーク」 | |||
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グラフィック設定 | 解像度 | スコア/評価(デフォルト) | スコア/評価(パフォーマンス) |
軽量品質 | 1920×1080 | 12245/非常に快適 | 12389/非常に快適 |
高品質 | 1920×1080 | 8872/快適 | 9053/とても快適 |
フルHDであれば、『ドラゴンクエストX』のような軽めのゲームから『FINAL FANTASY XV』のような重量級ゲームまで快適にプレイできる結果になった。4Kでも中程度の重さのゲームなら、画質次第で快適に楽しめることが分かる。パフォーマンスモードにすると若干ではあるが確実にスコアがアップするので、少しでも勝ちにこだわりたいときは活用するのがよいだろう。
なお、本機にはシステム用としてM.2 SSD、データ用としてHDDが搭載されている。そのストレージ性能を「CrystalDiskMark」でチェックしてみたところ、それぞれ次のようになった。
システム用のSSDは、シーケンシャルリードが3500MB/s前後と非常に高速。データ用のHDDも250MB/s前後とHDDとしては十分な速度だ。
コストパフォーマンスのよさも魅力的
洗練されたデザインのボディに高性能なプロセッサーやグラフィックスカードを搭載したミニタワー型ゲーミングデスクトップPC<Lenovo Legion T550>。強力な冷却性能や、イルミネーション演出が楽しめるLED内蔵パーツ、アクセスしやすい天面のインターフェースなど、随所にこだわりが盛り込まれており、ゲーム初心者からベテランまで幅広いユーザーにおすすめできる製品に仕上がっている。
直販サイトでは今回試用したGeForce RTX 3060搭載モデルが本校執筆時に164,726円(税込)という価格で販売されており、コストパフォーマンスのよさも魅力的。ラインアップにはGeForce RTX 3070を搭載したモデルも用意されているので、重めのゲームを精細な映像でヌルヌル楽しみたいという人は併せて検討してみてはいかがだろうか。