こだわりの冷却機構とクールなライト演出のミニタワー型ゲーミングPC<Lenovo Legion T550>

文●山口優/編集●村野晃一(ASCII)

提供: レノボ・ジャパン

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こだわりが感じられる内部レイアウトと冷却機構

 左側面の強化ガラス製サイドパネルと右側面の金属製サイドパネルは、背面のネジを緩めるだけで簡単に取り外すことができる。内部は最近のタワー型PCのトレンドを押さえたチャンバー構造になっており、CPUやグラフィックスはケース上部、電源やドライブ、配線は本体下部に分けて配置されている。しかも本体下部はカバーで覆われているため、左側面(ガラス側)からはごちゃごちゃしたケーブルやドライブ類は見えず、非常に整然とした雰囲気だ。

左側面の強化ガラス製サイドパネルを外したところ。完全な無色透明ではなく、少し黒っぽいスモークガラスになっている

内部を左側面から見たところ。上下のエリアに分かれており、電源などが収まった下部スペースはカバーで覆われている

右側面サイドパネルを外したところ。配線はこちら側にまとめられている

 本体には前面にふたつの吸気用ファン、上部中央にCPUクーラー、背面に排気用ファンが内蔵されており、前面から取り込んだ空気が上部と下部に分かれ、背面から排気される仕組みになっている。26Lというコンパクトな筐体ながらケースファンはいずれも大型で、CPUクーラーもTDP150Wに対応したタイプが採用されており、エアフローの効率はかなり高い。しかもファンはいずれも静音タイプのため、全開で回転していてもほとんど音が気にならない。ノイズに邪魔されることなくゲームに集中できるのは好印象。ちなみに、底面の吸気口のフィルターは取り外しができるようになっている。机下に設置していると埃を吸い込みがちなので、手軽に清掃できるのはありがたいポイントだ。

ファンは全部で4つ。いずれも大型で冷却性能は高い

 このほか筐体内部にはPCI Express×16とPCI Express×4が各1基、M.2 SSD用スロットが2基、3.5インチベイが2基用意されている。PCI Express×16はグラフィックスカードが搭載されているため空きがないが、それ以外はそれぞれ1基ずつ空きがあり、後からストレージなどを増設することも可能。メモリースロットは合計4基あり、最大128GBまで搭載することができる。5インチベイが省かれているため光学ドライブなどは内蔵できないが、PCゲームもSteamやOriginなどのオンライン配信が主流になっており、物理メディアを使用する機会が減っている現状を考えれば、十分な拡張性と言えるだろう。

 PC本体の電源を入れて驚くのがそのLEDライティング。前面パネルのロゴマークと内部のアンビエントライト、4つのファン、グラフィックスカードのサイドパネルにLEDが内蔵されており、カラフルに光る仕組みになっている。このうちロゴマークとアンビエントライトは光り方を変更できる。また4つのファンは、光り方だけでなく色を1680万色の中から好みに合わせて変更することもでき、たとえばCPU温度に合わせて色が変わるようにすることなども可能。いずれもプリインストールされているシステム関係のユーティリティ、Lenovo Vantageで設定できる。イルミネーション演出によってテンションがかなり上がるので、ゲームプレイ時のモチベーションアップに大いに役立ちそうだ。

電源を入れたところ。前面からはロゴマークやふたつの吸気用ファンが光っているのがわかる

左側面の天面付近に配置されたアンビエントライト

左側面から見たところ。ファンやグラフィックスカードのLEDによるイルミネーションが楽しめる

Lenovo Vantageの照明設定画面。光り方や色を設定することができる