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スマホアプリで不眠症改善、個人最適化したメッセージ送信

2022年07月29日 05時51分更新

文● MIT Technology Review Japan

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京都大学、沖電気工業、ヘルステック研究所の研究グループは、不眠症の治療を目的としたスマートフォン向けアプリを開発し、効果を実証した。「不眠症の認知行動療法(CBT-I:Cognitive Behavioral Therapy for Insomnia)」を応用したもので、従来の類似アプリに比べて利用者の脱落を防ぐよう工夫している。

京都大学、沖電気工業、ヘルステック研究所の研究グループは、不眠症の治療を目的としたスマートフォン向けアプリを開発し、効果を実証した。「不眠症の認知行動療法(CBT-I:Cognitive Behavioral Therapy for Insomnia)」を応用したもので、従来の類似アプリに比べて利用者の脱落を防ぐよう工夫している。 今回開発されたアプリは、利用者が受け入れやすいタイミングでショートメッセージを送信することで、望ましい行動へと導くことを狙っている。利用者個人の睡眠データ、ライフサイクルなどに合わせ て最適化された内容が自動送信される仕組みだ。 研究グループは効果を検証するため、睡眠の問題を自覚している労働者116名(介入群が60名で、対照群が56名)を集めて対照試験を実施した。試験期間は4週間で、不眠重症度質問票(ISI:Insomnia Severity Index)で症状の深刻さを計測し、試験終了後にISIのスコアの改善を確認した。検証の結果、試験前のISIの平均スコアは介入群、対照群ともに9.2だったが、4週間後の平均値は介入群が6.8、対照群が8.0で、統計的に有意な差が現れたという。 研究成果は7月25日、ジャーナル・オブ・メディカル・インターネット・リサーチ(Journal of Medical Internet Research)誌にオンライン掲載された。

(笹田)

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