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LINE WORKSでPTAを活性化した先人たちのノウハウが満載

PTA運営を効率化させるLINE WORKS活用のヒントが満載 「PTA改革学びウィーク」レポート

2022年07月29日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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IT企業の社長が選んで、運用した金沢市立大徳小学校PTA

 「教えて!PTAでLINE WORKSを導入するコツ」では、相羽大輔さんが一問一等形式で金沢市立 大徳小学校PTAでのLINE WORKS導入について説明した。システム開発会社ドリームガレージの代表である相羽さんは、大徳小学校育友会で会長を務めたほか、石川県PTA連合会の副会長、金沢市PTA協議会副会長なども歴任し、現在は金沢市PTA協議会の会長だ。

 大徳小学校のPTAである大徳小学校育友会は800名くらいの規模で、メール、サイボウズLive、Workplace from Facebookなど、長らくPTAにおける情報共有を模索してきた。共稼ぎの保護者が多く、活動が夜や週末になったり、学校の働き方改革で残業時間が短くなり、親も子供も忙しいという中、新型コロナウイルスで保護者も学校に行けなくなった。この結果、なんとか学校に集まらずにPTA活動を実現するツールが本格的に必要になってきたという。

PTAの様子と課題

これまで使ってきた連絡ツール

 相羽さんがLINE WORKSを選んだのは、選ばないと嫌いなLINEを使わなければならなかったからだという。しかし、嫌いなのはLINEではなく、LINEグループだったことに気がついた。LINE WORKSを使ってみると、「わかりやすい実名表示」「LINEで慣れ親しんだトークルーム」「強力なアンケート機能」「個人ではなく組織に残るデータ」「しっかりした管理者機能」「データの国内保管」などのメリットがあった。

 導入前の事前準備としては、IT企業の社長である相羽さんが下地作りを行なった。「事前にIDとパスワードを発行し、アカウントを作った。アカウントに対して、組織をあらかじめ作り、あとはメンバーにアプリを入れて、IDとパスワードで参加してもらった」という。

 使ってもらうための工夫としては、「ITに不慣れな人を基準にした」ことだ。「最初からすべての機能を使わない」ということで、LINEで慣れたトークルームに絞って使ってもらったほか、雑談OKな場所を作って練習してもらった。また、通知の切り方はストレスになる前に、最初から教えてしまった。活動に関するマニュアルや手順、LINE WORKS自体の使い方も掲示板で閲覧できるようにした。

ICTに不慣れな人を基準にする

 相羽さんは、「対面だと伝わりやすいけど、テキストだけだと人間関係を作りにくい部分はある。だから、オープンに運営されていることが重要。」と指摘。これに関しては、トークルームを細かく分け、かつすべて全員参加にして、見られるようにする。ただ、自分が見る必要のある場所を限定できるので、担当も自信を持って投稿できるという。「発信するのに抵抗がある人がたくさんいるので、必要な情報をやりとりしている人を見れば、コミュニケーションもとりやすくなる」と相羽さんはアドバイスした。

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