最新パーツ性能チェック 第376回
真のゲーミング最強CPU決定戦!! Ryzen 7 5800X3D対Core i9-12900Kを40本のゲームで検証(GeForce編)
2022年08月02日 11時00分更新
Forza Horizon 5
「Forza Horizon 5」では画質“エクストリーム”に設定。ゲーム内ベンチマークを再生し、その際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
Forza Horizon 5はGPUが変わるとCPUの優位性が正反対になるケースのひとつ。今回の検証ではCore i9-12900Kの方がRyzen 7 5800X3Dよりも3.6〜4.5%高いフレームレートを出せている。
Tom Clancy's Ghost Recon Breakpoint
「Tom Clancy's Ghost Recon Breakpoint」はVulkanモードで起動。画質およびテクスチャーの質を“ウルトラ”とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。
Core i9-12900Kの方が高いフレームレートだが、2%にも満たない差にとどまる。
Ghostwire: Tokyo
「Ghostwire: Tokyo」ではレイトレーシングおよびアップスケーラーはオフ、レベルストリーミング距離は最低としたが、その他の画質設定は最高設定とした。マップ内の一定のコースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
最低フレームレートではCore i9-12900Kが勝ち、平均フレームレートではRyzen 7 5800X3Dの方が勝つのはRX 6800環境と同じだ。RX 6800環境では平均フレームレートにおいてRyzen 7 5800X3Dが14%近くCore i9-12900Kを上回ったが、今回のRTX 3080環境では7.7%程度と差が詰まっている。
最低フレームレートにおいてはCore i9-12900Kの方が7.8%高い値を出している。最低フレームレート底上げの方がカクつき軽減には効果があるので、Core i9-12900Kも捨てがたい。
God of War
「God of War」では画質“ウルトラ”、アップスケーラーはオフに設定。画面解像度はスケーリングを使わずにデスクトップの解像度を1920×1080ドットに設定している。マップ内の一定のコースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
平均フレームレートではRyzen 7 5800X3Dの方が高い。3fps差は小さいと切り捨てることもできるが、ビデオカードを1ランク高めのOC版に切り替えた時にもこの位の差は出ることもある。ゆえにCPUの差を微妙と切り捨てることはできない。
Grand Theft Auto V
「Grand Theft Auto V」ではAPIにDirectX 11を選択し、高度なグラフィック設定を含め画質系は全て最高に設定。ゲーム内ベンチマークを再生し、その際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
平均フレームレートで差がつかなかったRX 6800環境とは対照的に、RTX 3080環境ではRyzen 7 5800X3Dが平均フレームレートでもライバルを大きく(5.8%上昇)上回った。
Halo Infinite
「Halo Infinite」では画質“ウルトラ”、非同期コンピューティング(Async Compute)をオンに設定。画面解像度はスケーリングを使わずにデスクトップの解像度を1920×1080ドットに設定している。対戦マップ「Fragmentation」でbotマッチを作成し、マップ内の一定のコースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
GTAVとは逆にGPUを変えたらCPUによるフレームレートの差が全く出なくなってしまった。Assassin's Creed: Valhallaと同じパターンである。
HITMAN 3
「HITMAN 3」では画質を最高設定とし、VRSは“Quality”、VRAM使用量のセーフガードはオフに設定した。ゲーム内ベンチマーク機能を使うが、CPUの影響が強いベンチ“Dartmoor”を再生し、その際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
RX 6800環境では平均フレームレートにおいてRyzen 7 5800X3Dがライバルを大差で引き離したゲームだが、RTX 3080でも同じだった。RX 6800環境よりも平均フレームレートがさらに伸びており、Core i9-12900Kに対し34.6%も上回っている。ゲームとCPUの設計が上手くハマると、とてつもないシナジーが出るという好例。
Horizon Zero Dawn
「Horizon Zero Dawn」では画質は“最高画質”、アップスケーラーはオフに設定。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。
Core i9-12900Kの最低フレームレートが非常に低いのはRX 6800と同じ。平均フレームレートにおいてはRyzen 7 5800X3DがCore i9-12900Kに対し4.5%高い値を出すなど、前回に引き続きRyzen 7 5800X3Dとの相性の良さが示された。
この連載の記事
-
第458回
自作PC
Arc B580のRTX 4060/RX 7600超えは概ね本当、11本のゲームで検証してわかった予想以上の出来 -
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 - この連載の一覧へ