このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

スタートアップのSynspectiveとUbieもゲスト出席、プログラム活用で得られたメリットを語る

Google Cloud、リニューアルしたスタートアップ支援プログラムの強化点を紹介

2022年07月14日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Ubie:サービスの成長に合わせて柔軟に拡張できるメリットを享受

 2017年創業のUbie(ユビー)は、「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」というテーマを掲げる医療AIスタートアップだ。一般生活者向け(toC)には身体の症状から適切な受診先や関連する病名を調べられる“症状検索エンジン”アプリの「ユビー」を、また医療機関向け(toB)には患者ごとにAIが最適な質問を自動生成するWeb問診票「ユビーAI問診」などを提供している。

Ubieでは一般生活者向け、医療機関向けのビジネスを展開

 Ubieの坂田純氏は、「医療機関向けサービスの提供を開始して、実際にいくつかのクライアントに導入いただいた後(2018年)に、Google Cloudへ移行した」と説明する。他社クラウドとも比較検討してGoogle Cloudを選択した理由は「主に3つあった」という。

 「1つはUbieのプロダクトがデータ中心のプロダクトであるということ。先行してBigQueryを利用しており、Google Cloudでデータ基盤を構築してサービス提供することを考えた。また、Google Cloudがマネージドで提供するAI/MLサービスと自社独自開発のものを組み合わせることで、より早くプロダクトが開発できる。さらに今後のグローバルな展開を前提にすると、Google Cloudを使うことでそれがスムーズにできると考えた」(坂田氏)

UbieがGoogle Cloudを選択した理由

 Google for Startupsクラウドプログラムは、2018年から2019年にかけて利用した。提供されたクレジットにより初年度のクラウドコストをほぼすべてカバーできたほか、医療ドメインのスタートアップということで行政ガイドライン(3省2ガイドライン)準拠への支援、さらにテクニカルサポートも受けたという。

 「われわれがGoogle Cloudを選択した段階では、公式にはまだ(3省2ガイドラインを)サポートしたというアナウンスはなかったが、事前に協議をして問題ないことを確認できた」(坂田氏)

Ubieでは初年度のクラウドコストをほぼすべてクレジットでまかなえたという。「スタートアップの初期フェースではコストが気にところだが、そのあたりをカバーできた」(坂田氏)

 Google Cloudへの移行後、複数のプロダクト開発や海外展開をより柔軟にできるように継続的な改善も行っているという。最近では東京都医師会との連携による都内の発熱外来対応医療機関(約2000件)の検索機能、広島県三原市における地域医療のデジタル活用支援にかかる連携協定などを発表している。toCサービスのユビーは月間利用者が500万人を突破し、今年4月には米国で英語版の同サービス(ベータ版)をローンチしている。

UbieにおけるGoogle Cloud移行後のビジネス拡大事例

 「Googleのスタートアッププログラムでは、単純にクレジットでクラウドの運用費用、検証評価費用がカバーされるだけではなく、テクニカルサポートで中のエンジニアの方とかなり深い議論ができる点がかなり良かった。またプログラムの終了後も、引き続きしっかりとサポートいただけているので安心できる。クラウドは“一度構築したら終わり”ではなく、サービスユーザーの増加などに応じて適切にアップデートする必要がある。Google Cloudの製品は、スタートアップが小さく試すところから始められて、大きな規模になっても同じ製品を使い続けられることが大きなメリットだと思う」(坂田氏)

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    PC価格高騰で4割の企業が「調達を延期」/“謎のExcelマクロ”は業務継続リスク/日本のデジタル行政、利用率・満足度とも最低レベル、ほか

  2. 2位

    ビジネス・開発

    「ドラクエXの世界観を壊さない」Gemini実装 プロンプトからセキュリティ、サーバー設計まで工夫の数々

  3. 3位

    ビジネス・開発

    首都高が「AIの高利用者」を1年で10倍に 非IT人材に刺さったGemini Notebookと“泥臭い”浸透策

  4. 4位

    TECH

    【提言】フロンティアAIが生む“脆弱性パッチの波” 企業はパッチ適用プロセスの見直しを

  5. 5位

    デジタル

    平均年齢60歳の現場を変えたZ世代女子 kintoneで電話・紙・入力をなくしたら、仕事が楽しくなった

  6. 6位

    TECH

    生命がわずかな熱を細胞内で維持する新しい原理を発見

  7. 7位

    TECH

    「SCS評価制度」取得を目指す中堅・中小製造業のリアル 富士工業が考える「セキュリティは経営に役立つのか」の答え

  8. 8位

    デジタル

    属人化の解消は多忙な“Aさん”を救うことから 切り札は「kintone×AI」を自然に使わせる仕組み

  9. 9位

    sponsored

    「Copilot エージェント」の作成は簡単! 業務用途に合わせてカスタマイズして使おう

  10. 10位

    TECH

    3つの球体で自由自在&精密に移動できる、全方向移動プラットフォームで挑む製造現場の変革

集計期間:
2026年08月18日~2026年08月24日
  • 角川アスキー総合研究所