最新パーツ性能チェック 第375回
40本のゲームで検証!Ryzen 7 5800X3D対Core i9-12900K真のゲーミング最強CPU決定戦(Radeon編)
2022年07月20日 11時00分更新
Radeon RX 6800のパフォーマンスを最大限
では検証環境を紹介しよう。全てファーストレビュー時の構成をそのまま流用している。ビデオカードはRadeon RX 6800なので、どちらのCPUがRadeonの性能をより引き出せるか? という観点で見るとよいだろう。
またOSはWindows 11、コア分離(VBS)やセキュアブート、Resizable BARなどの要素は全て有効としている。ゲームの画質設定については各ゲーム毎に解説しているが、解像度は1920×1080ドットのみで検証している。解像度を上げるとGPU側のボトルネックがより強くなるためだ。
【検証環境:AMD】 | |
---|---|
CPU | AMD「Ryzen 7 5800X3D」 (8コア/16スレッド、最大4.5GHz) |
CPUクーラー | ASUS「ROG RYUJIN II 360」 (AIO水冷、360mmラジエーター) |
マザーボード | GIGABYTE「B550 Vision D」 (AMD B550、BIOS F15a) |
メモリー | G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」 (DDR4-3200、16GB×2) |
ストレージ | Corsair「CSSD-F1000GBMP600」 (NVMe M.2 SSD、 1TB、システム用) +Silicon Power「SP002TBP34A80M28」 (NVMe M.2 SSD、2TB、ゲーム用) |
ビデオカード | AMD「Radeon RX 6800リファレンスカード」 |
電源ユニット | Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」 (80PLUS Platinum、1000W) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」 |
【検証環境:インテル】 | |
---|---|
CPU | インテル「Core i9-12900K」 (16コア/24スレッド、最大5.2GHz) |
CPUクーラー | ASUS「ROG RYUJIN II 360」 (AIO水冷、360mmラジエーター) |
マザーボード | ASRock「Z690 PG Velocita」 (Intel Z690、BIOS 7.03) |
メモリー | Kingston「KF552C60BBK2-32」 (DDR5-4800動作、16GB×2) |
ストレージ | Corsair「CSSD-F1000GBMP600」 (NVMe M.2 SSD、1TB、システム用) +Silicon Power「SP002TBP34A80M28」 (NVMe M.2 SSD、2TB、ゲーム用) |
ビデオカード | AMD「Radeon RX 6800リファレンスカード」 |
電源ユニット | Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」 (1000W、80PLUS Platinum) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」 |
Anno 1800
「Anno 1800」ではAPIにDirectX 12を選択。画質“最高”、アップスケーラーは無効とした。同ゲームのベンチマーク機能を利用する。ベンチマーク再生中(最初から最後まで)のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
平均フレームレートはRyzen 7 5800X3Dの方が5fps高く、さらに最低フレームレート(の1パーセンタイル点)はRyzen 7 5800X3Dの方が8fps高い。
Apex Legends
「Apex Legends」は起動オプションで144fps制限を解除(+fps_max unlimited)し、最高画質に設定。射撃訓練場で一定の行動をとった際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
平均フレームレートは300fps制限の影響でほとんど差が出ていないが、最低フレームレートはRyzen 7 5800X3Dの方が約7fps高く優秀といえる。
ARK: Survival Evolved
「ARK: Survival Evolved」では画質“最高”に設定。シングルプレイヤーモードでゲームを開始し、マップ内の一定のコースを移動した時のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
Ryzen 7 5800X3Dが平均フレームレートでは勝っているが、最低フレームレートについてはCore i9-12900Kとほとんど差が出ていない。
Assassin's Creed Valhalla
「Assassin's Creed Valhalla」では画質“最高”に設定。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。
わずかにRyzen 7 5800X3Dが優位といえるが、優位と言えるほどの差は出ていない。
Back 4 Blood
「Back 4 Blood」ではAPIはDirectX 12を使用。画質は“ウルトラ”とし、アップスケーラーはオフ、フラッシュライトの影はオンに設定した。オフラインプレイモードで起動し、プレイヤーの拠点内をぐるっと一回りした際のフレームレートを「CapFrameX」で検証する。
平均フレームレートではほぼ同レベルだが、最低フレームレートについてはCore i9-12900KがRyzen 7 5800X3Dに対し約17fps高い点に注目したい。
BIOHAZARD RE:2
「BIOHAZARD RE:2」は最高画質設定としたが、レイトレーシングやアップスケーラーは無効とした。マップ内の一定のコースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
平均・最低フレームレートともにRyzen 7 5800X3DがCore i9-12900Kに大差(5%以上)をつけている。
BIOHAZARD VILLAGE
「BIOHAZARD VILLAGE」では画質“限界突破”に設定。マップ内の一定のコースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
最低フレームレートは両者の差は非常に小さいが、平均フレームレートではRyzen 7 5800X3Dが強い。前のBIOHAZARD RE:2よりもCore i9-12900Kに対する上乗せ分が大きい。
Borderlands 3
「Borderlands 3」はAPIにDirectX 12を選択し、画質は“バッドアス”に設定。ゲーム内ベンチマークモードを利用してフレームレートを計測するが、最低フレームレート(1パーセンタイル点)はログから算出している。
平均フレームレートではRyzen 7 5800X3Dが7fps高い程度に収まっているが、最低フレームレートがCore i9-12900Kに対し20fps上という点に注目したいところ。
この連載の記事
-
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 -
第447回
デジタル
Zen 5とTDP増でゲーム性能は向上したか?「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」の実力チェック - この連載の一覧へ