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山根博士の海外モバイル通信 第605回

Bluetoothでスマホとつながるスマート水筒で熱中症防止

2022年07月01日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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スマホで管理できるマイ・水筒を持ち歩こう

これからは水筒もスマホで管理する時代!

 日本の広い範囲で梅雨明けとなり、暑い夏の季節がやってきました。日々の水分補給は欠かせませんが、コンビニでペットボトル飲料を買うのもSDGsの観点からすると減らしたいもの。無印良品は店舗に給水機を置いており、ボトルを持っていくと誰でも無料で持ち込んだボトルや水筒に水を入れることができます(無印良品で専用のボトルも販売)。

 ということで、自分の水筒を持ち歩く人がこれから増えるかもしれませんね。どうせ買うなら水筒もスマートな製品にしたいもの。日常生活で水筒が一般的に使われている中国ではスマートフォンとつながるスマートな水筒が売られています。中でもHaers社のスマート水筒はファーウェイのHarmonyOSに対応。小さなディスプレーも搭載しており、普通の水筒ではできないことも可能にしています。

スマート水筒で生活をより健康にできる

 このスマート水筒はサイズは高さ220.5x径66.5mm、285gで、実容量は440mlあります。色は黒、白、青の3色。IPX7の防水に対応し、最大12時間の保温交換があるとのこと。本体は316Lサージカルステンレス、キャップなどは抗菌処理されたポリプロピレン素材を使用しています。

440ml入る金属製の水筒で、キャップ部分は抗菌処理済み

 そしてスマート機能として温度計を内蔵しており、また3軸のモーションセンサーも搭載しています。これにより水筒の中の飲料の温度を記録し、また水筒の傾き具合から「何時何分に」「何ml」水を飲んだかも計測できるのです。データはスマートフォンで管理可能です。

日々どれだけ飲料を飲んだか、スマホで管理できる

 水筒には250mAhのバッテリーが内蔵され、通常12日間使用可能とのこと。充電は専用ケーブルですがマグネット式なので装着も簡単。常にスマートフォンと接続していると電池を消費してしまうことから、水筒のキャップを開け閉めするときにスマートフォンが50cm以内の距離にあれば、Bluetooth接続されデータが転送されます。

飲料を飲むときにデータが転送される

 水筒に入れることができる飲料は水、お茶、豆乳、牛乳、コーヒー、コーラなどの炭酸、果汁(ジュース)とのこと。さすがに何が入っているかまでは判別できませんが、数年後には内蔵カメラで入っている飲料を認識し、飲むたびにカロリー摂取量も計算される、なんて機能がつくかもしれません。

 さてスマート水筒ならではの面白い機能もあります。小型のディスプレーには通常は温度が表示されますが、ここに名前を表示することもできるのです。中国の工場などへ行くと、従業員の水筒が待機部屋にずらりと並んでおり、似たようなものもあることから各自テープなどに名前を書いて貼っています。スマート水筒も同じ水筒を持っている人がいると間違ってしまうこともあるでしょう。そこでスマートフォンアプリで手書きで名前を書き、それを水筒のディスプレーに表示しておくことができるのです。

スマート水筒ならではの名前表示機能

 人間は1日だいたい2リットルの水を飲むべきといわれますが、そうはいってもなかなか飲みきれないもの。しかしスマート水筒なら一目瞭然です。500mlのペットボトルの水も、1日4回買えば数百円、1か月あたりかなりの金額になってしまいます。このスマート水筒の価格は149元、約3000円ですが、長期的にみればすぐに元は取れるでしょう。

 ここでちょっと話は変わりますが、人間にとって必要な水を毎日退屈せず摂取できるような解決策はないか、という観点から生まれたアイディアを慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科が海外で発表しています。2022年6月にミラノのミラノデザインウィーク2022で公開された「AQUASTASIS」は「水に時間的意味を与える日本的アプローチと、水に空間的な美を与える西洋的アプローチを組み合わせることで、1日に必要量の水をこまめに飲むことができるプ ロダクト」(同大学説明より)。

慶應大学の「AQUASTASIS」

 上から流した水を、途中で井戸の「こけおどし」を通すことで水の流れに動きをつけ、下にたまった水を飲む気にさせてくれるというもの。水を飲むことが健康につながり、人間社会を潤滑にする、というメッセージを与えてくれているようです。スマート水筒も、ぜひこれから普及してほしいものです。

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