内部の仕様をチェック
前述の通りFA507RMとFX507ZMは外見が同じ、内部構成もほぼ同じとなっている。検証に入る前にもう少し中身のスペックにも迫ってみよう。Ryzen 7 6800Hは8コア/16スレッドのCPUだが、Core i7-12700HはEコアが入るため14コア/20スレッドとなる。コア数においてはCore i7-12700Hがスペック上は有利といえる。
FA507RMに搭載されているCPUの情報を「CPU-Z」でチェック。8コア/16スレッドのRyzen 7 6800Hが搭載されている。ベース設計はZen 3世代だがDDR5をサポートするので「Zen 3+」世代に分類される
こちらはFX507ZMに搭載されているCore i7-12700Hの情報。6コア/12スレッドのCPUに8基のEコアを追加しているので全体としては14コア/20スレッドとなる。CPUコア数はこちらの方が断然多い
「GPU-Z」で搭載されたGPU情報を拾ってみた。Ryzen 7 6800Hには内蔵GPUがRDNA 2世代のRadeon 680Mが搭載されている。VRAMはメインメモリーを一部利用するが、Memory Typeが「DDR5」になっている点に注目
Core i7-12700HにはIntel Ark世代のXe Graphicsが搭載されている。内蔵GPUとしては割と強力だが、レイトレーシング対応がない点に注目(最下段のチェックマークを上の図と比較しよう)
FA507RM/FX507ZMはCPU内蔵GPUの他にRTX 3060を搭載しているため、ゲームの時はこちらを使うことになる。ブーストクロック1605MHz、TGP(Total Graphics Power)は定格100W(最大140W)設定で統一されている
内蔵SSDを「CrystalDiskInfo」でチェックしたところ、どちらの製品にもごく普通のPCI Express Gen3接続のM.2 SSDが組み込まれていた。価格を優先させた結果と考えられる