「スティーブン・ハリントン」と「フィリップ・コルバート」デザインのノートPCが発売になりました!

ASUS「Vivobook 13 Slate OLED Steven Harrington Edition」は周りと違うPCを持ち歩きたいアナタにピッタリ!

文●写真 ジャイアン鈴木 編集● ASCII

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 ASUS JAPANはアーティストの「スティーブン・ハリントン」、「フィリップ・コルバート」とコラボした2in1 PC「Vivobook 13 Slate OLED Steven Harrington Edition」と「Vivobook 13 Slate OLED Philip Colbert Edition」を5月10日にグローバル発表し、日本でも6月3日に発売した。

 それぞれのアーティストが特別にデザインした専用の壁紙をはじめ、特製スタンドカバー、スリーブ、キーボード、ステッカー、スタイラスペンホルダーやオリジナルアートワークを使用した製品パッケージまで、まるごと楽しめる製品である。

 今回はスティーブン・ハリントンの実機を試用できたので、コラボモデルならではのデザイン面にスポットを当ててレビューしていこう。

ASUS JAPAN「ASUS Vivobook 13 Slate OLED Steven Harrington Edition」希望小売価格は10万9800円だ!

パッケージも専用品。持ち手は紙製でエコに配慮されている

アクセサリーを装着すると、まったく異なるデザインに大変身

 Steven Harrington Editionに用意されているスペックは1モデルのみ。OSは「Windows 11 Home 64bit」、CPUは「Pentium Silver N6000」(4コア4スレッド、1.10~3.30GHz)を採用。メモリーは8GB、ストレージは256GB(PCIe Gen3.0 x2接続SSD)を搭載している。

 ディスプレーは13.3型フルHD OLED(1920×1080ドット、光沢、550nit、DCI-P3 100%、コントラスト比100万:1、HDR対応、応答速度0.2ms、Pantone認証、テュフラインランド認証、タッチ対応、ペン対応)。

 ディスプレー上部には491万画素(F2.0)、背面には1258万画素(F2.4)カメラを搭載。またデュアルアレイマイクとDolby Atmos対応のクアッドスピーカーを内蔵している。

壁紙もスティーブン・ハリントンがデザインしたものを収録

本体自体はオリジナルモデルと違いはない

 インターフェースは、USB 3.2 Gen2 Type-C(USB Power Delivery対応)×2、microSDXCメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1、キーボード用端子×1を用意。ワイヤレス通信機能はWi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.1をサポートする。

上面には電源ボタン、下面にはキーボード用端子を配置

右側面にはボリュームボタン、左側面にはUSB 3.2 Gen2 Type-C(USB Power Delivery対応)×2、microSDXCメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1を用意

 サイズ/重量は、本体のみで310.9×190×8.25mm/約785g、本体+スタンドカバーで310×190.5×13.2mm/約1062g、本体+スタンドカバー+キーボードで310×198×18.7mm/約1402gだ。Philip Colbert Editionでは、スタンドカバーのデザインが異なるので、23g重い。

 バッテリーは50Wh内蔵しており、バッテリー駆動時間は約12.9時間とうたわれている。

設計容量50031mWh、フル充電容量49756mWhのバッテリーを内蔵(Power reportコマンドで確認)

 さて、本製品はデザイナーコラボモデルということで同梱品がとにかく豪華。本体、ACアダプター、キーボード、スタイラス「ASUS Pen 2.0」に加えて、スティーブン・ハリントンとコラボした、スタンドカバー、スリーブケース、カバーケース、キーボードステッカー、スタイラスホルダーが同梱されている。

 本製品にはオリジナルモデルの「ASUS Vivobook 13 Slate OLED」が存在するが、限定アクセサリーを装着することでまったく異なるデザインを楽しめるわけだ。

パッケージには本体以外に、キーボード、キーボードステッカー、スタンドカバー、スリーブケース、カバーケース、ACアダプター、スタイラス「ASUS Pen 2.0」、スタイラスホルダー、マウスが同梱されている

ACアダプター。コード長は実測200cm。プラグは収納できない

キーボードの重量は実測336.5g

スタイラス「ASUS Pen 2.0」。ペン先取り出しツール、ペン先(2H、H、HB、B)、USBケーブルが同梱

スタンドカバー。オリジナルのスタンドカバーは本体と同じカラーだが、本製品にはスティーブン・ハリントンのイラストが大きくあしらわれている

スリーブケース。ベルトでしっかり固定できるので中から飛び出してしまうことはない。実測重量は244.3g

カバーケース。背面部分はポリカーボネート製。実測重量は280.2g

キーボードステッカー。下一段に日本語キーボード用ステッカーが用意されている

スタイラスホルダー。磁力で本体に吸着可能だ

スタンドカバー、キーボードを着脱して、多彩なスタイルで活用できる

 本製品はスタンドカバーとキーボードを利用する2in1 PCだ。13型の「Surface Pro 8」はキックスタンドを背面に装備しているが重量は891g。Vivobook 13 Slate OLEDは脱着可能なスタンドカバーを採用することで、本体だけなら約785g(実測790.5g)という軽量ボディーを実現している。

スタンドカバー、キーボードを利用することで、ノートブック、コンテンツビューワー、お絵描き端末、タブレットなどさまざまなスタイルで利用できる

スタンドカバーは縦置きにも対応

本体の実測重量は790.5g

 キーボードは84キーの日本語仕様で、キーピッチは実測19mm前後、キーストロークは1.4mm。キーの打鍵感、タッチパッドのクリック感は良好だ。ただし傾斜を付ける仕組みはない。タイピングする際にはあまり強く底打ちしないほうが疲れは少ないはずだ。

キーボードは84キーの日本語仕様。タッチパッドの面積は実測130×66mm

キーピッチは実測19mm前後

キーストロークは1.4mm

 オリジナルシリーズからの本製品最大のアピールポイントは13.3型フルHD OLED。色域を実測したところ、sRGBカバー率は100.0%、AdobeRGBカバー率は95.3%、DCI-P3カバー率は100.0%という値が出た。OLEDを搭載しているだけに、Windows搭載2 in 1 PCとしてはトップクラスの色域を実現している。

ディスプレーは13.3型フルHD OLED(1920×1080ドット、光沢、550nit、DCI-P3 100%、コントラスト比1,000,000:1、HDR対応)。非常に鮮やかに画像、映像を表示可能だ

実測したsRGBカバー率は100.0%、sRGB比は151.2%、AdobeRGBカバー率は95.3%、AdobeRGB比は112.1%、DCI-P3カバー率は100.0%、DCI-P3比は111.5%

 カメラは背面に1258万画素(F2.4)、前面(下)に491万画素(F2.0)が搭載されており、どちらも室内灯下で明るく、自然な発色で撮影できた。

 ただし前面カメラでHDRを有効にすると、階調表現は豊かになるが、ノイズが多くなる。Windows 11の「カメラ」アプリを利用するなら、やや露出が高めだが、HDRはオフにしておいたほうがいい。

背面(上)には1258万画素(F2.4)、前面(下)には491万画素(F2.0)カメラが搭載されている

背面カメラで撮影。室内灯下程度の明るさがあれば、エントリー~ミドルレンジクラスのスマホと遜色ない写真を撮影できる

前面カメラで撮影(HDRオフ)

前面カメラで撮影(HDRproオン)。HDRを有効にするとノイズが出るので、HDRはオフにするのがオススメだ

Pentium Gold 6500Yに比べて約1.5倍の速度を実現
ストレージも最新SSDで安心の速度だ

 最後にパフォーマンスをチェックしよう。まずCPU性能については、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は1948pts、「同R20」は756pts、「同R15」は335cbという値となった。

 「Pentium Gold 6500Y」(2コア4スレッド、1.10~3.40GHz)を搭載する「Surface Go 3」ではR23は1345pts、R20は546pts、R15は245cbだったので、「Vivobook 13 Slate OLED」はその約1.45倍、約1.38倍、約1.37倍のパフォーマンスを発揮したことになる。

「HWiNFO64 Pro」で取得したシステムの概要

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は1948pts、CPU(Single Core)は669pts、「CINEBENCH R20」のCPU(Multi Core)は756pts、CPU(Single Core)は248pts、「CINEBENCH R15」のOpenGLは36.59fps、CPU(Multi Core)は335cb、CPU(Single Core)は119cb

 3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のFire Strikeは1226、Wild Lifeは3136を記録した。同じく「Surface Go 3」がFire Strikeは818、Wild Lifeは2256だったので、「Vivobook 13 Slate OLED」はその約1.50倍、約1.39倍のパフォーマンスを発揮したことになる。

「3DMark」のTime Spyは429、Fire Strikeは1226、Wild Lifeは3136、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは1823(設定変更が必要)

 ストレージ速度は「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)で2481MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)で967MB/sを記録。今回の「Vivobook 13 Slate OLED」にはストレージにPCIe Gen3 x4接続SSD「WDC PC SN530 SDBPTPZ-256G-1002」が搭載されていた。ストレージがeMMCのタブレットとは段違いのパフォーマンスを発揮したわけだ。

試用機にはストレージにPCIe Gen3 x4接続SSD「WDC PC SN530 SDBPTPZ-256G-1002」が搭載されていた

「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は2481MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)で967MB/s

 バッテリーベンチマークは、キーボードを装着し、ディスプレー輝度40%の状態で「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、9時間45分も動作した。

 キーボードをはずすとバッテリー駆動時間が約2.5時間長くなるとのことだが、装着した状態でもモバイル用途に十二分なバッテリー駆動時間を備えている。

ディスプレー輝度40%で「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、9時間45分動作した

スティーブン・ハリントンの世界観で統一され、実力も十分な個性的2in1 PC!

 本製品が搭載しているCPU「Pentium Silver N6000」は決してパワフルではない。しかしコンテンツ鑑賞に適した13.3型フルHD OLEDを搭載し、さまざまなスタイルで利用できるスタンドカバー、キーボードを用意。またスタイラス「ASUS Pen 2.0」が同梱され、デザインはスティーブン・ハリントンの世界観で統一されている。

 個性的な2in1 PCを探している方には、「Vivobook 13 Slate OLED Steven Harrington Edition」はピッタリの一台。持ち歩くのも楽しいし、クリエイティビティーを刺激してくれるはずだ。

最も本製品が魅力的に見えるのがこの角度。楽しさが溢れるようなこのデザインを見せびらかしたい!

 

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