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シャオミの本気スマホ! 「Redmin Note 11 Pro 5G」日本発売の意義や意気込みを語る

2022年05月19日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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 シャオミは5月19日に5G対応、1億800万画素カメラを搭載しながら4万円台の価格を実現した「Redmin Note 11 Pro 5G」を発表した。同製品を日本に投入した理由や今後の日本国内での展開、また気になるシャオミストア開設のアップデートなどを、シャオミの東アジア担当ゼネラルマネージャー スティーブン・ワン氏と、シャオミ・ジャパンのプロダクトプランニング部本部長 安達晃彦氏にオンラインでうかがった。

もう新製品!? シャオミの製品投入のタイミング

──シャオミは3月にRedmi Note 11を発表しています。それから2ヵ月でRedmi Note 11 Pro 5Gを投入した理由を教えてください。

スティーブン・ワン氏(以下ワン氏) これは非常にシンプルな考えで、製品投入時期が決まったのです。Redmi Note 11はオープンマーケット、SIMフリーモデルとして日本に投入するため、海外で製品を発表後、日本向けの準備ができ次第すぐに発売したのです。一方、今回発表した「Redmin Note 11 Pro 5G」はオープン市場だけではなく日本の事業者、楽天モバイルからも発売されます。そのためキャリアとも協業しており、ネットワーク接続テストなどをしてから日本に投入することとなったため、今回のタイミングとなりました。

シャオミ 東アジア担当ゼネラルマネージャー Steven Wang(スティーブン・ワン)氏

常にアンテナ感度が高い人がターゲット

──Redmi Note 11 Proはどんなユーザーをターゲットにしているのでしょうか?

安達晃彦氏(以下安達氏) Redmi Note 11シリーズは海外でも複数のモデルを出しています。その中でもRedme Note 11 Pro 5Gは上位モデルであり、フラッグシップ級のカメラをミドルレンジのボディーに搭載しています。そのためRedmiシリーズの中でも一番リッチな体験を得られる製品なのです。スマートフォンを選ぶときにネットなどで情報をしっかりと調べ、いい製品を手軽な価格で体験したいという人、スマートフォンが好きで技術を常にチェックしている人、そういった方に向いている製品と考えています。

 また今までエントリーモデルを使っていた学生さんが、高校や大学に進学したときに「よりエンターテイメントを楽しみたい、5G通信を使いたい」と考えたときの買い替え製品として選んでいただければ幸いです。オープンマーケットで販売されますから、簡単に購入できます。

 Redme Note 11 Pro 5Gのカメラはフラッグシップ級の性能を持っています。昨今はいろいろな物価の上昇が続いていますが、過去のフラッグシップモデルを使い続けていた方がそろそろ買い替えを検討するとき、Redme Note 11 Pro 5Gの性能と価格比は十分検討に値するのではないでしょうか。

フラッグシップ級カメラ搭載で4万円台のRedme Note 11 Pro 5G

──そのカメラですが、シャオミはこれまでも1億画素を搭載したモデルを出してきました。一方で大手メーカーの中にはそれよりも低い画素数で高画質を謳う製品もあります。1億画素カメラはシャオミにとって差別化ポイントになるのでしょうか?

ワン氏 1億画素というカメラ性能の良さを消費者の方々に知っていただくために、我々も様々な手法を考えています。たとえば1億画素の最大のメリットは「フレキシビリティー」だと考えています。クリアに美しい写真が撮影できることはもちろん、大型のポスターサイズにすることもできますし、ズームインして写真の一部を切り取っても十分な画質を提供できます。1億画素カメラは他社製品との差別化要素の一つですが、ユーザーの方に活用していただくことで認知を広げていきたいと思います。

──Redme Note 11 Pro 5GはFeliCaを搭載しています。一方、Redmi Note 11は非搭載です。ベースモデルのNFCの有無の関係もありますが、この差はコストによるものなのでしょうか? 今後日本向けモデルはすべてFeliCaを搭載するという考えはあるのでしょうか?

安達氏 FeliCaの搭載は確かにコストがかかります。また、おサイフケータイのテストをクリアしなくてはならず、そちらでもコストはかかります。しかしコストうんぬんではなく、我々はすべての製品にFeliCaを搭載することにメリットがあるとは考えておりません。製品のターゲットごとにFeliCaの搭載・非搭載をこれからも検討していきます。

シャオミ・ジャパン プロダクトプランニング部本部長 安達晃彦氏

安い製品=悪い製品ではない

──Redmiシリーズを立て続けにだしていますが、販売も好調でシャオミのブランド力も高まっているかと思います。一方で低価格モデルを立て続けに出したことで「シャオミ=安い製品」というイメージが広がってはいないでしょうか?

ワン氏 我々の製品開発ポリシーは「ベストな製品をベストな価格で提供する」であり、これからもコストパフォーマンスに優れた製品を出し続けていきます。コストパフォーマンスとは性能と価格の比率であり、低価格な製品だからと言って「安かろう、悪かろう」という製品を我々は開発しません。日本の消費者の方々にはシャオミ製品の価格性能比の高さをこれからもしっかり伝えていきたいと考えています。

 また、現在我々は「Xiaomi」「Redmi」2つのシリーズで製品を展開しています。Redmiシリーズは究極のコストパフォーマンスを目指しており、機能、性能、品質の高さを強みにしています。今後Redmiシリーズのユーザーが増えれば増えるほど、Redmiの製品の良さを理解・実感してくれる人が増え、我々の考えも伝わっていくとも思います。

 一方、もう1つのブランド「Xiaomi」製品はスマートフォンとIoT製品で新しいライフスタイルを提供しています。そのため研究開発に注力し新しいテクノロジーを常に製品に取り入れ、消費者の方々に提案しています。様々なコンセプトの実現や、120W急速充電など新しい技術は「Xiaomi MIX」シリーズに搭載を行なっています。

 我々の製品には品質やデザインだけではなく新しい技術も欠かせません。これからもお客様に製品の魅力が伝わるように様々なアプローチを取りたいと考えています。2022年は下期からマーケティングのキャンペーンも強化していく予定です。また本日発表した、ユーザーの方々と一緒にものづくり研究所を通して製品開発や定義を行っていくといった、新しい取り組みも行っていきます。そして製品それぞれにはわかりやすいアピールポイントを設け、ユーザーレビューや口コミなどを通して我々の理念や考えが広がってくれることも期待しています。

スマホ以外のプロダクトも日本投入はアリ?

──今回はスマートフォンだけではなくモニターや小型プロジェクターも発表されました。シャオミは海外でノートPCやスマートTVも販売しています。日本ではドンキホーテが「NHKが映らないTV」として販売したスマートTVが人気にもなっています。今後これらの製品の日本展開は予定されていますか?

ワン氏 TVについては我々のプロダクトの中でも特徴的な製品の1つになっています。しかし日本では各メーカーさんがとても優れたTV製品を多数展開しています。我々としてはもし日本にスマートTVを投入するのであればどのようなビジネスモデルを構築すればいいのか、模索しているところです。

 今回ディスプレーと小型プロジェクターを出したことで、日本の消費者の方々の反応を見ながら今後のラインナップ拡充を検討していきたいと思います。なお、日本では若者たちのみならずYouTubeやNetflixを好んで視聴する人が増えています。今後のTVはケーブルで接続されたものではなくなるでしょうから、ユーザーのコンテンツ利用スタイルに応じた製品をこれから出していきたいと思います。今回の新製品、小型プロジェクターはコンパクトなので部屋においても邪魔になりません。Android TVなのでアプリを入れてコンテンツもすぐに視聴できます。これは新しい需要に応じた製品であり、このような製品も今後展開を強化したいと考えています。

ディスプレー製品の日本展開も期待できそうだ

リアル店舗は中途半端ではなくしっかり出したい

──3月にRedmi Note 11を発表したとき、「2022年は何らかの形でリアル店舗の展開を検討している」とおっしゃっていましたが、その後なにか進捗はあるのでしょうか? まだ表明から2ヵ月しかたっていませんが、何か教えていただきたいと思います(シャオミストアが日本上陸か!? シャオミのGMが語る2022年の日本戦略)。

ワン氏 残念ながらまだ新しいニュースはございません。しかし、リアル店舗は我々にとって大きな強みです。シャオミ製品を実際に手に取って体験してもらう店舗は、長期的にもぜひ提供していきたいと考えています。そのため中途半端な形で急いで展開するのではなく、しっかりとした形で出していきたいと思いますので、期待していただければと思います。

──昨年販売した「Mi 11 Lite 5G」は薄型で使いやすく、またOSアップデートもしっかりしていますが、そのあたりがあまり認知されていないように思います。

安達氏 薄型軽量モデルは日本市場にマッチしているので、これからも検討していきたいと思います。またOSアップデートは我々の発信力がまだ十分ではないことは認識しております。今後メディアさんを通してなど、アップデートの発信はより改善してく予定です。

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