親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第166回
オンライン授業を経験した保護者はどう感じたのか?
オンライン授業は先生や授業中の様子が見られるメリットあり
2022年05月10日 09時00分更新
オンライン授業のメリットには「身支度や忘れ物」も
新年度は対面授業中心に戻っているが、オンライン授業はすっかり当たり前のものとなり、いざというときに受けられる準備も整っている。
過去にオンライン授業の課題はモチベーションという話題を取り上げたことがあるが、保護者が考えるメリットは何だろうか。小中学生の子どもを持つ保護者を対象とした、おうち教材の森のアンケート「小・中学生のオンライン授業についてメリットは」(2022年4月)を見てみよう。
「小・中学生のオンライン授業についてメリットは?」と尋ねたところ、「授業中の様子が見れる」がトップとなった。「授業内容を知れる」「どういう先生か知れる」などにも票が集まっている。
そのほか、「余裕を持って身支度ができる」「忘れ物がなくなる」などの、登校がなく自宅で授業を受けるならではのメリットを挙げる人もいた。
先生や授業の様子が見られると好評
「コロナ禍で学校公開や運動会などもなかったので、子どもが学校でどんな様子なのか、お友達と仲良くやれているのか、ずっと気になっていた」と、あるオンライン授業を経験した保護者は言う。
「先生の様子や授業の様子が見られてよかった。ハキハキして楽しそうな先生だったし、言葉かけも良くて、みんなが楽しそうだった。うちの子もしっかり話を聞いていて安心した。子どもも『みんなのマスクをしていない顔が見られた』と喜んでいた」。
小学生をはじめ低年齢の子どもがオンライン授業を受ける場合、ネット接続や不具合の対応などに保護者がつきっきりになることも多く、手間がかかるという声はよく聞く。しかし一方で、先生や授業中の様子が見られることは大きなメリットだろう。
コロナ禍でも学びを止めずに済む環境が整い、子どもたちもオンラインコミュニケーションに慣れ、メリットを享受している。コロナが終息しても、オンライン授業は形を変えて活用されていくのではないだろうか。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
この連載の記事
-
第301回
デジタル
LINE通知をオフにする方法すべて! 全通知から個別、機能別まで -
第300回
デジタル
意外! 10代は他世代の5倍もVR・ARを体験済 -
第299回
デジタル
シニア層にも広がるLINE、60代の約8~9割、80代でも3人に1人が利用中 -
第298回
デジタル
LINEスタンプで写真に日付や位置情報を描き込む方法 -
第297回
デジタル
女子大生の8割以上がショート動画視聴は「最も無駄な時間」 -
第296回
デジタル
SNSに投稿する高校生は今や少数派! 複垢・鍵垢で情報収集がメイン -
第295回
デジタル
夜中に送っておきたいけれど、相手に迷惑かも…… そんなときに便利な「ミュートメッセージ」の使い方を画面付きで紹介 -
第294回
デジタル
合コンはいずれ死語に? Z世代ミレニアル世代は「マッチングアプリ」で出会ってる -
第293回
デジタル
学校貸与PC、子どもは「動画視聴」目的だが、保護者は「調べもの」に使ってほしい -
第292回
デジタル
LINEの便利技! 画像内の文字をテキスト化して翻訳できる -
第291回
デジタル
小中学生の6割が睡眠不足、寝落ちするまでスマホ・SNS・ゲームも - この連載の一覧へ