このページの本文へ

前田知洋の“マジックとスペックのある人生” 第166回

地味だけど超便利 DIYをラクにする隠れたお役立ちツール

2022年05月03日 16時00分更新

文● 前田知洋 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

マジックをうまく見せる秘密はテーブルマット!?

 魔法のように不思議なことを見せるマジック。そこには、もちろんタネがあります。マジックにはタネが必要ですが、それとは別に、マジックをより“うまく”見せるための道具があるのはご存知でしょうか。

 そんな道具のひとつがテーブルマットです。筆者は、ドイツ製のベルベットが敷かれたモノを愛用しています。ベルベット特有の厚さや弾力によって、トランプのマジックを気分よくスムーズに演じることができ、よりあざやかに見えるから不思議です。

マジックが華麗に見えるのはベルベットのマットのおかげ

 今回はそんなテーブルマットのように、主役ではないかもしれませんが、あると便利な「隠れたDIYツール」を紹介します。

 「隠れた」といっても、プロが秘密にしている道具ではありません。ホームセンターを探しても意外と見つからなかったり、あってもほとんど目立たないところに置かれていたりするツール類です。

固まった缶のフタも簡単に開けられる「缶オープナー」

 DIYでよく使うペンキの缶のフタなどは、ドライバーを使って開ける……。そんな人が多いのではないでしょうか? 筆者も、つい先日まではそうでした。

 ところが、DIY歴が長くなると、海外製の高いドライバーなどを揃えたくなります。そんな大切なドライバーを、先端を痛めてしまう「缶開け」には使いたくないのが正直なところです。

 その上、新品のペンキの缶はドライバーでもスムーズに開けられますが、何度も塗り直すための使いかけの缶は、フタに塗料が付着して固くなり、フタが変形してドライバーでは開けられないことがよくあります。

 「缶オープナー」はペンキ缶のフタを開けるために特化したツール。大きなホームセンターなどで数百円で買うことができる超便利ツール。筆者は近所のホームセンターで150円ほどで購入しました。安価にもかかわらず、一度使ったら、もう手放せないほど。

古い缶でも開けられる秘密は耳掻き状の先端にある

 ドライバーと違い、缶オープナーは先端が耳かき状で、フタのヘリを曲げずに力がかけられることが特徴です。力を一点に集中できるため、DIY初心者でも簡単に開けられます。

 正しく使えば、フタがまったく変形しないので、固着した古いペンキ缶でも開けることができる、本当にマジックみたいなツールです。

キーホルダー感覚で使える「ボールビットホルダー」

 「ビットホルダー」は、電動ドライバーなどの先端(ビット)の予備をつけておくホルダー。工具箱から離れていても、すぐにビットを交換できるプロ用のアイテムといえるかもしれません。

 「ボールビットホルダー」(VESSEL)は、そのビットホルダーの機能がありながら、それ自体がドライバーのように使えるのが特徴です。アマゾンで1383円(2個組カラビナ付き)で購入しました。

電動工具用のビットが豊富なので、ほぼ全てのネジに使える

 たとえば、引き出しの取手にある内側のネジをちょっと締めたり、ボルトの頭を押さえながらナットを締めたりしたいときなどにも役に立ちます。普通サイズのドライバーでは入らないような狭い場所で使えるうえに、先端のビットの種類も豊富だからです。

 難点は、ハンドル部分が小さいのでトルク(締める力)がかけられないこと。しかし、外付けハードディスクケースの開閉や、引き出しの取手のネジ締めなど、「チョイ使い」のときは、そんなに大きなトルクも必要ないので、快適なパートナーになっています。

ペンチなどがより使いやすくなる「グリップアダプター」

 ペンチなどのプライヤー類は、ハンドル(持ち手)が、ハサミのように輪ではなく、まっすぐになっているのが特徴です。5本の指で、挟む力を最大限にかけられるようにするためです。

 そんなまっすぐのハンドルでも、使い慣れればハサミのように片手で開閉ができます。しかし、プライヤー類は鋼製なのでサビやすく、開閉がすこし固くなると急に使いにくくなるのがストレス。

 開閉がラクなスプリング付きのプライヤーもありますが、「グリップアダプター」(ロブテックス)は、ハンドルの太さが合えば、簡易式のバネのように、どんなプライヤーでも片手で開閉がしやすくなる便利なツール。これもアマゾンで363円で購入しました。

スプリングがなくても自然に開く「グリップアダプター」

 なお、ハンドルの片側に付けることで、ペンチなどを手から落としにくくするグリップとしても活用できます。

グリップにすれば、力いっぱい挟んでも落としにくくなる

番外編:安価で丈夫、自立もする「薪バッグ」

 自動車のトランクで荷物がゴロゴロと転がり、気になる……。そんな経験はないでしょうか。そんなとき「薪バッグ」があると便利です。DIYと直接の関係がありませんが、とても便利なので番外編として紹介します。

 薪バッグは、キャンプなどで薪を運ぶためのバッグです。「ログキャリー」「薪トート」などとも呼ばれており、最近のキャンプブームもあってか、いろいろなタイプが販売されています。安価で丈夫、使わない時はたたんでコンパクトになるのが特徴です。

アウトドアでもインドアでも便利な「薪バッグ」

 筆者の場合、上で述べたように車のトランクに入れておき、トランクの中でゴロゴロと転がってしまいそうなボトル類を入れておいたり、スーパーで買い物のエコバッグに使ったりしています。筆者が愛用しているのは「Pi&C 薪バッグ 」。アマゾンで1840円でした。

 もちろん、薪を入れるためのバッグですから、重い工具類を入れておくこともできます。筆者が持っているツールトレイは大きくて入りませんでしたが、ツールトレイと組み合わせると、オシャレなツールバッグにもなりそうです。

ネット検索のキーは「ツール名」を知ること

 さて、今回の隠れたDIYツールはいかがだったでしょうか。

 今は、インターネットショッピングで欲しいものが安価で手に入る時代。しかし、問題は、検索するツール名がわからないと、その商品にたどりつけないことです。

 筆者も「缶を便利に開ける道具があったらなあ……」と、ずっと悩んではいました。そして「缶オープナー」という道具を知り、「こんなに安くて便利な道具があったのかあ……」と、今は幸せなDIYライフを過ごしている最中です。

 ツール名を知ることが検索のカギといえますが、名前がわからない場合は、「ペンキ 缶 開ける」「薪 バッグ」など、知りたいものにまつわるキーワードで検索してみると、意外とあっさりわかるかもしれません。

 今回は、DIYの道具について偉そうについて語りましたが、筆者はDIYの腕前よりも「道具から入るタイプ」。なので、そんなに自慢できる腕前ではないのはここだけの秘密ですが……(笑)。

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ