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過去の名車から最新マシンが見られて買える「オートモービルカウンシル 2022」レポ

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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あまりの価格に驚き!
でも手に入れたいクルマがいっぱい

 オートモビルカウンシルは、ビンテージ車の販売も行なわれています。多くは「応相談」だったり「参考出品」だったりしますが、もちろん値札がついているものも。ここでは主に価格がつけられたクルマをご紹介します。なお表記はすべて税込み価格です。

 トライアンフ・TR3A(1959)/550万円。ブリティッシュグリーンが美しいオープン2シーターです。TR3Aは5万8286台生産されたそうで、販売されている個体は2020年にフルレストアしているとのことです。

 マツダ・ロードスター(1995)/600万円。現在に続くロードスター伝説の始まりといえるNA型。販売されていた個体は、まばゆい位に、まるで新車のような美しさでした。エンジンは1.8リットルということですから、NA8C型とよばれるマイナーチェンジ後のモデルになります。

 シトロエン・ID19(1961年)/600万円。街中で走っていたら絶対に2度見すること間違いナシの、いかにもフランスらしいデザインの1台。ベンチシートもまた素敵です。もちろん自慢のハイドロリックシステムにより乗り心地も上々とのことです。

 ポルシェ・911T(1973年)/1750万円。ここからは空冷ポルシェを一気にご紹介しましょう。最初はナローポルシェの愛称で親しまれている901型から911T。Tは初期のシリーズで最もチューンの低い、廉価グレードという設定でつけられていました。ですが、それゆえまたベーシックな味が楽しめる1台といえるでしょう。

 ポルシェ・911S(1972年)/2800万円。ナローポルシェの中で、スポーツ走行に特化したグレードが911Sです。その中でもシリーズ最高の運動性能を誇ると言われているのが72年型になります。その理由はオイルタンクの位置が他のモデルと異なり、フロント側に移設され重量配分が良くなったから。ですが73年型からは従来のリア側配置に戻されています。それゆえ希少性はとても高いとのこと。

 ポルシェ・911 カレラRS(1992年)/4600万円。“73カレラ”の呼び名で知られる伝説のRS=Renn Sport(レンシュポルト)の名を復活させたスペシャルモデルとして、1992年に964型の911シリーズに追加ラインナップされた1台です。その名の通り、エアコン・オーディオ・パワステ・パワーウィンドウ、リアシート等といった装備が省かれ、代わりに2脚のレカロ製フルバケットシート、軽量なマグネシウムホイールが標準装備されています。2051台限定生産という希少性もあり人気の1台です。

 ポルシェ・911 カレラ 2 ターボルック カブリオレ(1993年)/1980万円。964型ポルシェでオープンエアを楽しみたい方にはこちら。ターボルックの名のとおり、大きく張り出した迫力あるリアフェンダーが魅力の1台です。ちなみにターボルックカブリオレは正規輸入が50台程度と言われている貴重なクルマだそうです。

 ポルシェ・356B Coupe Race Car(1963)/1980万円。911が続いたので、そのご先祖様でポルシェの名を初めて冠した356を探したところありました。しかもレース仕様車が! 中に張り巡らされたロールゲージを見ると、なるほどレーシングカーなのかと感心しきり。ヘッドライトがふさがっていますので、そのままでは公道を走らせることはできないのが残念です。

 フェラーリ・ディーノ 208 GT4(1975)/1300万円。続いてイタリアの跳ね馬、フェラーリを見てみたいと思います。まずはDino 208 GT4。246GTの後継として登場したためディーノの名前が与えられましたが、1976年にフェラーリ208GT4に改名したモデルで、ディーノ・ブランド最後のモデルになります。フェラーリのエクステリアといえば、ピニンファリーナによる優美な曲線のデザインですが、このモデルは当時のベルトーネのチーフデザイナーであったマルチェロ・ガンディーニによるもの。それゆえランボルギーニのような角ばったデザインが特徴です。

 そして現代のフェラーリと言えばV型8気筒エンジンが当たり前ですが、実はこのモデルが初めてV8エンジンを搭載した市販車になります。そのV8エンジンの排気量は1991㏄で、最高出力は170馬力。後部に横置きにマウントされています。同年代のスポーツクーペ308GTBなどと比べて地味な存在ゆえ中古価格も割安傾向だったのですが、7年間で約2800台という生産台数と一応4人乗りという実用性、そして乗り心地の良さなどから評価が高まりつつあるようです。

 フェラーリ・ディーノ 246GT Type L(1970年)/6875万円。ディーノといえば、やはりこの形でしょう! ディーノはフェラーリ史上初のミッドシップ2シータースポーツになります。エンジンはV型6気筒エンジン(これもフェラーリ史上初)で横置きに配置。このV型6気筒エンジンのアイデアは、創業者エンツォ・フェラーリの長男で1965年に夭折したアルフレード・フェラーリ(愛称:ディーノ)によるもの。それゆえ既存の12気筒エンジン搭載車をフェラーリ、6気筒エンジン搭載車をディーノと分けて売り出すことにしたそうです。

 気になるお値段ですが、なんと6875万円! ちなみにType L(またはティーポL)は1969年から1970年につくられた仕様で、センターロックホイールが特徴。ディーノは通算3700台近くが生産されたそうですが、Type Lはそのうち350台強と少ないため希少なのだそうです(最も多いのはTYPE E)。

 ランチア・デルタ インテグラーレ 8V(1988年)/980万円。イタリアの自動車ブランドで忘れてはいけないのがランチアでしょう。その中でもランチア・デルタはWRCを6連覇したマシンとして歴史に名を残す名車として広く知られています。デルタのバリエーションは多いのですが、インテグラーレ8Vは比較的初期のモデル。エンジンは2000㏄4気筒DOHCターボの8バルブで、最高出力は185馬力を達成しました。ブリスターフェンダーと呼ばれる、張り出したフェンダーが魅力的です!

 アストンマーティン/DB5(1965年)/8380万円。ドーバー海峡を渡って英国からアストンマーティンの美しいクルマをご紹介しましょう。DB5は1963年から1965年にかけて製造されたスポーツカーです。その生産台数はとても少なく、わずか1023台のみ。ですが映画007シリーズの3作目(ゴールドフィンガー)と4作目(サンダーボール大作戦)に登場したことから、ボンドカーの代表車種として知られることになりました。エンジンは4000㏄ストレート・シックスで、最高出力は300馬力前後と言われています。それにしても8000万円超えとは……。

 プジョー・306スタイル(1999年)/132万円。オートモビルカウンシルは、高いクルマばかり展示販売されていると思いきや、そうではありません。プジョー306スタイルは、世界的人気を博した306の廉価グレードにあたります。306は1997年にマイナーチェンジをし、フロントマスクが大幅に変更。また全長も10cm伸長されました。

 プジョー・205 CTI(1991年)/275万円。80年代から90年代にかけて世界を席巻した、ピニンファリーナとプジョーによる大傑作コンパクト205。その生産台数は約530万台と言われています。その中で人気が高いのはホットモデルの205 GTIと、カブリオレの205 CTIです。当初手動だった幌の開閉は、後期には電動式となりました。

 フォルクスワーゲン・ゴルフⅠ カブリオ(1991年)/275万円。コンパクトカーのカブリオレといえば、フォルクスワーゲン・ゴルフを見過ごすわけにはいきません。ELTの持田香織さんの愛車としても知られているゴルフIは、初期型はヘッドライトが2灯でしたが、後期型からはⅡ型に合わせて4灯になりました。持田さんが所有されているのは、この後期型のモスグリーンのボディーにベージュの内装だそうです。

 スバル・360コマーシャル(1961年)/1500万円。日本のコンパクトなカブリオレもありました。スバル360の初期型、通称デメキンのオープンカーです。スバル・360には、シトロエン・2CVのような巻取り式の幌のコンバーチブルモデル(いわゆるキャンパストップ)があったのですが、このコマーシャルはセダンボディーのレイアウトのまま屋根は幌としたほか、後席を取り払ってべニア張りの荷室スペースへと変更。さらに側面の後席窓回りのパネルを外側に倒すことができるようにした商用車。

 ですが短命に終わったモデルで、結果的に希少価値が生まれ値段は驚きの1500万円! この価格には、いくつかの出展企業から「見ました? 1500万円のてんとう虫」と話題になっていました。

 メルセデス・ベンツ・190E 2.5-16 Evolution I(1989年)/1980万円。メルセデスがツーリングカーレースのホモロゲーションを獲得するために500台生産されたモデル。89年に登場したエボリューションIと、90年に登場したエボリューションⅡの2種類があります。エボリューションIとⅡの違いはエアロパーツ(Ⅱの方が派手)とエンジン出力(Iは231馬力、Ⅱは235馬力)で、一般的にはⅡの方に目が移りがち。ですが、Ⅰは日本に正式輸入された台数がたったの3台なのです! もっとも、その後並行輸入されたクルマもあるようですが、とはいえエボリューションⅡよりも日本にある台数は少ないだろう、とのこと。

 トヨタ・2000GT(1970年)/1億30万円。日本が誇るスーパーカー、トヨタの2000GTが販売されていました! 当時としては最上級の高性能車ゆえ、生産台数はわずか300台強と希少性の高いクルマ。その一方で007シリーズで日本を舞台にした「007は二度死ぬ」(1967年)にボンドカーとしてオープンカー仕様車が登場するなど、知名度は大変に高いクルマです。販売されていたモデルはフォグランプとフォグランプリムが共に小型化され、グリルと一体化した後期型。

 そのお値段、なんと大台の1億円を突破! 近づくこともおこがましい、というより傷をつけたら大変ですので、サッサとその場から立ち去ったのは言うまでもありません。

 金額を見ると「自分には縁遠い、まさに高嶺(高値)の華」なのですが、見ているとやっかみな気持ちよりも、幸せな気分になるのが不思議。クルマって、本当に奥が深いんだなぁと改めた思いながら、会場を後にしました。

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