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ソフトバンクが3Gケータイユーザー向け「スマホデビュー体験教室」を開催

2022年04月06日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

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 ソフトバンクが3Gケータイユーザー向けに「スマホデビュー体験教室」を開くと聞き、取材に行きました。

 通常のスマホ教室はソフトバンクショップで行なわれるそうですが、今回は60代以上でガラケー(フィーチャーフォン)を使っている人を対象に、東京・新宿の貸し会議室で開催されました。どのキャリアのケータイを使っている人でも参加でき、スマホに興味を持った人は、その場でソフトバンクショップでのスマホ教室を予約することもできる、という趣向でした。

コロナ禍で間隔を空けて着席することもあり、1回の参加者は10数名程度。今回は4回に分けて開催されたとのこと。女性の参加者が多かった

 体験教室は、途中の休憩を含めて約1時間半。講師のほかに、参加者のそばで操作をサポートするスタッフも複数いて、わからないことがあれば、すぐに聞ける態勢。

受講者のそばに来てサポートしてくれるスタッフもいるので、マンツーマンに近い雰囲気で学べる

 まずは、スマホがどんなものかという説明から始まり、ソフトバンクのシニア向けスマホ「シンプルスマホ」を用いて、スマホの基本操作がレクチャーされました。

講師はスマホ歴10年の女性。まずは、趣味で釣った魚の捌き方をすぐに調べられるなど、スマホが実生活で役立っていることが紹介された

この日の講義の内容

アプリを追加できるなど、ケータイとは異なるメリットを解説

スマホにAndroidとiPhoneの2種類があり、「どちらでもできることは同じ」と説明された

参加者には「シンプルスマホ5」が貸与され、まず電源をオンにして、画面ロックを解除することからスタート

 基本操作を教えるために使われていたのは「マップ」アプリ。現在地を表示させて、スクロールや拡大・縮小などを体験させる趣向ですが、「スワイプ」や「ピンチ」といった耳慣れない言葉は使わず、「ゆっくりなぞる」「親指と人差し指をくっつけて画面に当てて開く」というように、わかりやすい表現が用いられていました。

「マップ」アプリを使って基本操作をレクチャー

 検索にはキーボードではなく音声入力を利用。エッフェル塔を検索させて、ストリートビューの見方まで教えていました。初めてスマホに触れるにしてはレベルの高い内容のように思えたのですが、参加者のみなさんはスムーズに習得して、スマホの楽しさを実感している様子でした。

ストリートマップの全方向写真を表示させて、スマホを動かして、検索した場所の様子を見られる楽しさを体験

参加者全員があっという間にタッチ操作を習得

 続いて、参加者のみなさんが見たい場所を自分で検索して、ストリートビューを起動して見る体験に進みました。旅行で実際に訪れた場所を検索する人が多く、笑顔で思い出を語られている方もいました。

 続いて、3Gの停波についての説明が行なわれました。教室が開催されたのは3月29日。auの3Gサービスが終了する直前ということもあり、参加者の関心は高かったようです。自分のケータイが3Gなのか4Gなのかがわからず「確認してもらいたくて来た」という人もいました。

通信方式の世代についても解説も

auの3G停波の直前の開催だったこともあり、熱心に耳を傾ける参加者が多かった

 ソフトバンクには「スマホアドバイザー」という制度があり、スマホアドバイザーが在籍する店舗では、初心者向けのスマホ教室を受講されていたり、ケータイからの乗り換えや料金プランを相談したりできるといったメリットが紹介されました。

ソフトバンク独自のスマホアドバイザーについて紹介

スマホアドバイザー(左)もサポートメンバーとして参加していた

 休憩を挟んで、次はカメラの使い方を体験。ケータイのカメラよりも簡単と感じたようで、みなさんスムーズに使いこなして、インカメラへの切り替えやビデオ撮影も習得。「こんなに小さいのに8ミリカメラまで入っているのね」と驚いている方もいました。インカメラに切り替えて自分を撮ることに抵抗していた女性が、講師から「手鏡としても役立つ」と聞き、自分から切り替えてみるという場面も見かけました。講師の方は、シニア世代が興味を持つポイントを心得ているようです。

カメラの操作は比較的スムーズにしていた様子

動画撮影にも挑戦

 最後にGoogleアシスタントの使い方を覚えて、体験教室は終了。参加されていた方に感想をうかがうと、スマホの操作に対する不安は薄れたようで、「いずれは使ってみたい」「料金は高くならないのであれば」と、乗り換えに前向きになった方が多いようでした。一方「私はスマホにしたいけど、主人は絶対に反対する」「妻がスマホに変えてから料金が高くなったので、自分までスマホにすると……」と、家庭の事情で即決できない人も少なくないようでした。

スマホ教室の参加費は無料。アンケートの記入が求められるが、以降の教室への予約は自由

 スマホは「LINE」や決済アプリなどを使えるなど、ケータイよりも便利なだけではなく、マイナンバーカードとの連携など、日常生活に欠かせない道具になりつつあります。国もスマホの普及を推進しており、ソフトバンクは総務省の「利用者向けデジタル活用支援推進事業」を受託し、行政サービス講座なども開催しているとのこと。

 この記事を読まれている方で「まだスマホを使っていない」は少ないでしょうが、身近に3Gケータイを使っている人や、スマホへの乗り換えを躊躇している人がいれば、こうした教室に参加させてあげるのもいいでしょう。

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