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AIで重症患者を見守る遠隔ICUサービスの実装研究へ=横浜市立大

2022年03月30日 06時11分更新

文● MIT Technology Review Japan

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横浜市立大学と同大学発のベンチャー企業であるクロスシンク(CROSS SYNC)は、重症患者の身体観察所見および重症度評価を自動化する人工知能(AI)見守り機能を搭載したDtoD(医師対医師)遠隔ICUサービスの実装研究を開始する。血圧や心拍数などのバイタルサインと呼吸器から得られた情報と、患者映像を解析した情報をもとに、患者の重症度を評価。遠隔ICUで必要とされるベッドコントロールなどの資源管理に活用する。

横浜市立大学と同大学発のベンチャー企業であるクロスシンク(CROSS SYNC)は、重症患者の身体観察所見および重症度評価を自動化する人工知能(AI)見守り機能を搭載したDtoD(医師対医師)遠隔ICUサービスの実装研究を開始する。血圧や心拍数などのバイタルサインと呼吸器から得られた情報と、患者映像を解析した情報をもとに、患者の重症度を評価。遠隔ICUで必要とされるベッドコントロールなどの資源管理に活用する。 横浜市立大学は主に、遠隔診療に必要なデータ項目に関する調査や要件定義を担当。さらに、開発したシステムの実証の場を提供し、医療従事者の労務負担の軽減効果を明らかにする。クロスシンクでは、データ科学者が中心となり、患者の表情・体動を常時観察・解析し、疼痛・精神管理における精神状態の評価に役立つAI見守り機能を開発する。 今回の研究は、日本医療研究開発機構(AMED)の令和4年度「医工連携・人工知能実装研究事業」として実施するもの。集中治療専門医が不足する医療現場において、特にニーズの高い「資源管理」と「疼痛・精神管理」についてAI遠隔医療システムを実装することで、「医療安全と質の改善」および「現場医療と遠隔ICUスタッフの負担軽減」を目指す。

(中條)

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