原点に回帰した25周年記念作品

4K+HDR対応ディスプレー&ハンコンでやるべし!「グランツーリスモ7」はクルママニアの心を鷲掴みにする良作だ

2022年04月04日 15時00分更新

文● 飯島範久 編集●ジサトラハッチ

カフェに通って地道に進めていこう

オープニング画面で、ワールドマップとミュージックラリーを選択できる

 ゲームのダウンロードが完了すると、本編「ワールドマップ」がプレイできるが、ミュージックラリーも引き続きプレイできる。プレイにあたってはレースの難易度が設定でき、難易度によって報酬金額が変わることはないので自分の腕前に合わせて設定しよう。筆者はとりあえずノーマルでスタートした。

 あと、ドライビングするにあたって、いくつかのアシスタント機能がある。ブレーキとステアリングを制御してくれることで、コースを逸脱しないようサポートしてくれるので、気軽に楽しみたい人はそうした設定にするといい(そのかわりサポートに頼りすぎればタイムは伸びない)。筆者の場合は、タイムを0.1秒でも削りたいので、アシスタントはすべてオフにし、シフトもマニュアルにしてプレイしている。

「グランツーリスモ4」のときに、オフィシャルタイムアタック大会で4位だったことも。山内一典さんのサイン入り盾

 ワールドマップでは、序盤は指示に従って進んでいくが、まず「中古車」でクルマを購入してから「カフェ」へ行き、メニューブックをクリアしていくことになる。このメニューブックとは、さまざまな条件のレースが提示され、それらをクリアするとクルマを収集でき、すべて揃ったら次のメニューブックに進めるというものだ。これをどんどんやっていかないと、ほかの施設がオーブンされないので、ブロンズ以上を取得してクリアしていこう。

最初は中古車を1台購入する。都度画面のように人物が出てきて説明やアドバイスなどをしてくれる

購入したクルマはガレージに。最初は小型車から始める

カフェに行くと、メニューが提示されて、レースをクリアして報酬のクルマを入手していく必要がある。これをクリアしていかないと、行ける場所が限定される

レースに参加して、クリア条件を満たせば報酬がもらえる

コンプリートすれば、カフェに戻って次へ進む

カフェでは入手したクルマのうんちくも聞ける

カフェをクリアしていくと、ワールドマップで行けるところが増えていく

 クリアしていくと「ライセンス」がオープンする。ドライビングの基礎を習得するライセンスは、グランツーリスモシリーズの定番だ。筆者は結構好きで、とりあえずすべてのライセンスでオール金を目指した。

最初は国内B級ライセンスから。おなじみの発進と停止からスタートする

自分のゴーストを表示できるが、近くに表示されると邪魔。オン/オフボタンがあるので活用しよう

 今回も金の設定タイムは絶妙で、なかなか金を取れなかったものもあった。苦労したのがダート系のもの。筆者は昔からダート系が好きで、うまい方だと自負してきたが、今回はかなり滑ってなかなか速度が乗ってくれなかった。

 以前のグランツーリスモならダート系のクリアタイムは甘い傾向だったので、かなり難しくなったと思っていたら、実はダートタイヤを履いていなかったバグという……。コンフォートソフトでもなんとか金を取っていたが、修正後(Ver.1.08)にリトライしてみたらあっさりクリア。無駄な時間をかけてしまった。

IA-3のダートコース。タイヤがダートでないとなかなか厳しかったが、バグ修正でダートタイヤになったらあっさり取れるレベルへ

 もう一つ苦労したのが、フォーミュラーカーのS-7。ラグナ・セカを1周するのだが、普通のクルマとは、ハンドリングもブレーキングもアクセルを踏むタイミングもまったく違うので、感覚を切り替えるのに苦労した。また、オーバーステアなのでソーセージ縁石に引っかけることもしばしば。反転したときはビックリした。

 ラストのスーパーライセンス卒業試験も、とにかく1周するのが難しかった。スパ・フランコルシャンを917K’70で走るのだが、路面がウェットでレコードラインのみドライ状態というもの。つまりレコードラインを少しでも外すと曲がらないうえに止まらず、速度も出せないのだ。

スパ・フランコルシャンのオー・ルージュ。アクセルをなかなか踏めない

攻めすぎると曲がれずにコースアウト。ほんとドライとウェットとでグリップの差が激しい

 グランツーリスモ7では、ウェットの表現力が向上していて、同じコース上でも濡れたところとそうでないところでグリップが違う表現もできるので、ライン取りとアクセルワークがかなり重要だ。TCS(トラクションコントロールシステム)や横滑り防止が作動しても不安定で、アクセルもブレーキも単純なオン/オフ操作ではダメだ。

 速く走るコツとしては、

・まっすぐブレーキングしてしっかり減速
・TCSに頼るのではなく、微妙なアクセルワーク
・コーナリングからの立ち上がりでアクセル操作を焦らない
・シフトダウンしすぎずコーナリング速度を保つ
・お手本動画を確認してブレーキングポイントを覚える

 タイムを削るには、コーナリング速度を落としすぎないようにするテクニックが求められる。さまざまなコーナーを練習して身体で覚えるしかない。

すべての画面をお見せできないが、S-10まですべて金を達成

スーパーライセンスでオール金でもらえるのは「レッドブル X2019 Competition」だ

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